スタイリスト青木貴子さんによる、素敵な人に一歩近づく生き方指南。こんな時代だからこそ、前を向いて歩いていくためのヒントをお届けします。
晴れた日は真っ青な空にエネルギッシュな日差し。夏になってきましたね、梅雨明けが待ち遠しい今日この頃。いつもの日常がそろりそろりと戻りつつありますね。コロナ自粛生活を経て変わったことはありますか? 私の周りではすっごーくスッキリ変化したひとが多くて、驚きました。早寝早起き、規則正しい食事、毎日の適度な運動で顔色も以前より良くなって健康的に変身! まとうオーラも輝きを増している!というひとがほんとうに多くてびっくり。
ご本人たちも改善された自身をとっても気に入っているようです。朝ごはんを食べるようになった、タバコを止めた、5キロ走ってる。やり始めたことはひとによってさまざまですが、そんな変貌を遂げたひとたちが異口同音に言っているのが「これを続けていたらずっと気持ちよくいられる気がするんです!」と。そして「やめてしまったら元に戻りそうなので、ずっと続けて行くつもりです!」とも。続けていればベストな自分でいられる、もはや信念に近い勢いです。
思い込みが身体に良い影響を及ぼす!
スッキリしたり、きれいになった、その要因になった行為を持続したらベストな状態が保てるという思い込み。実はこの思い込むというコトがその行為(ごはんを規則正しく食べるとかジョギングを続ける)の効果より、実際には効果的なのだそう。
これはプラシーボ効果といって、思い込みが身体に良い影響を及ぼす心理作用のこと。たとえば(これは本当に実験されたことですが)病人に砂糖を薬だと言って投与を続けていたら治ってしまった! 砂糖を薬と思い込んでいたら病気に効いてしまったという話。
それだけ脳が思い込んだことは作用するのです。もちろん思い込みが悪影響を及ぼすこともあってこれはノーシーボ効果と言います。
未来予想図を作ってみましょう
つまり、思い込むってことはすごい結果を生むってこと。思い込んでいることは具現化しやすい、このメカニズム使わない手はありません! 「こうなりたい」や「こうしたい」という具体的な目標=ゴールが設定出来ればスタートからゴールまでの距離がわかります。距離やコースがわかればマラソンだって走りやすくなりますよね。ペース配分も出来るし、心構えも出来ます。それと同じように思い込んでいるこうなりたいという未来の願望がはっきりしていると、思考がそこを意識して行動するようになり達成が早期に可能になるっていう仕組みです。
知っておくと得をするメタ認知!
そしてこの達成を早める秘訣をひとつ。それは自分の思考や行動を自分自身が客観的に認知すること。この能力のことをメタ認知と言います。これって自分を自分で冷静に見るということ、認知していることをさらに認知すること。例えていうなら、指差し確認的な側面もあります。やったことをもう一回確認して、しっかり遂行する、みたいな。自分を俯瞰で客観視すると足りない部分が見えてきたり、軌道修正もしくはスピードアップが図れます。メタ認知能力が高いひとはコミュニケーション能力も高く社会でも活躍出来る人材という位置付け。これって願望や夢の実現を引き寄せる大きな力になります。メタ認知、ちょっと気にしてみて下さい。
楽しい現実を作る不思議な力を味方にしよう
誰かを好きって思うと、そのひとの一挙一動すべて良く思えちゃったり、嫌いって一度思うと身体が拒否反応を起こしてしまったり、大変な事が起こっても大丈夫って強く思うと大丈夫になっちゃったり。思い込みってすごいですよね(笑)。
気の持ちようとも言い換えられますが、そのひとがどう思い込むかによって同じ事が楽しくもつらくもなります。いわゆる楽観的なひとと悲観的なひとでは同じような事柄であっても全然違う捉え方をし結果を生みますよね。目の前の事実よりも、どう感じ取るかで認知された“思い込み”で現実が決まるんじゃないかなって思います。ならば悲観的なバイヤスをかけないほうが良いに決まっています。
「そんなこと言ったって慎重に考えると楽観的になんかなれないわ!」っていうひともいると思いますが、これって脳のクセ。楽観的に考えちゃいけないという思考や判断のクセがついているだけなんですって。常に良いほうに行くと信じるとか、楽観的に考えよう!と思っていると脳がそういう思考に変化するのです。脳って不思議、面白い!
出来ることなら楽しい体験をたくさんしたいですよね? ならばハッピーな思い込みで楽しい現実を作り出しちゃいましょー!