ローズウォーターを継続して飲むことでどのような実感が得られるか、2カ月間のモニター調査の結果が発表になり、リラックス度と安眠に良い結果が出ました。ローズウォーターとは、バラの花弁と天然水を蒸しあげた芳香蒸留水。3000年以上昔からペルシャを中心に胃腸の不調への対処として、また殺菌のために傷や目を洗うなど民間療法として、人々に親しまれてきました。一方で、ローズの香りや味は、心を穏やかにするとも言われています。
2ヵ月間ローズウォーターを飲むことで
ローズウォーターを30代~60代の女性に2ヵ月間飲んでもらい、実感した体の変化を聞いた調査によると、日ごろのストレスの有無にかかわらず、約半数の人が「リラックスできた」と回答しました。
また、39%の人がなんらかの「睡眠の質の改善」を感じていました。
飲み方は、1日約16mlのローズウォーターを、200mlの水、あるいは白湯で希釈し、毎夜、またはそれ以外のタイミングで飲用。
いずれも飲み始めてから1ヵ月後より、2ヵ月後のほうが変化を実感した人が増加したそう。
本来のローズウォーターは精油と変わらない主成分を含んでいます
ハーブウォーターとアロマウォーターの違いをご存知でしょうか?
アロマウォーターは、単に水に精油を加えただけのもの。しかし、ハーブウォーターはそれとはまったく異なります。植物(ハーブ)に水蒸気をあてる水蒸気蒸留法を行うと、精油とミネラルを含んだ水溶性の芳香ウォーターのふたつが抽出されます。
この水溶性芳香ウォーターこそが、ハーブウォーターです。先ほどの調査で使ったローズウォーターもハーブウォーターです。
ハーブウォーターは、精油とほとんど変わらない主成分を含み、精油以上の効果や即効性が期待できる作用もあるほど。
ハーブウォーターを抽出する蒸留法は、バラ発祥の地といわれるイランの医学者イブン・スィーナーにより発見され、ハーブウォーターの歴史は、ローズウォーターの歴史でもあります。
女性ホルモンのバランスを整え、精油より即効性あり!
ローズウォーターの主成分は、フェニエチルアルコール、ゲラニオール、シトロネロールといった芳香成分です。
濃度比は異なりますが、鎮静、抗不安、抗菌作用のあるフェニチルアルコールの含有割合が精油より高いのが特徴。
ホルモンバランスを整える働きもあります。
また、ゲラニオールには腸管から吸収され、血液中で特有の甘い香りを発生させ、体臭、加齢臭を抑えることができます。さらに、シトロネールにはストレス緩和、鎮静作用も期待できます。
飲んでよし、点眼しても粘膜や素肌につけてよし
日本ではローズウォーターを飲む習慣はあまりありませんが、ヨーロッパでは伝統医療の中で外用はもちろん、内服用としても古くから使われてきた歴史があります。
コップ1杯の水に小さじ1杯程度のローズウォーターを入れて飲みます。炭酸水やお茶にローズウォーターを加えて飲んだり、料理に使ったりする方法もおすすめです。
飲むことで、先ほどの調査にあったようなリラックス作用や安眠作用に加え、ほかにも加齢臭、体臭を抑え、消化器や自律神経を整え、ホルモンバランスの調整にもストレス軽減にも作用するという報告もあります。
また、外用として皮膚や粘膜への抗菌、抗炎症作用が期待できるため、皮膚や髪にローションとしての使うのはもちろん、目や鼻の粘膜をローズウォーターで洗ってもOK。
バラ発祥の地イラン産の原種のローズは貴重
イランでは、古くからローズウォーターの生産が盛んです。品種改良を一切行っていないイラン産ダマスクローズの原種は、非常に貴重で香り豊か。丁寧に手摘みされ、今も伝統的な水蒸気蒸留法で蒸留しています。
「ヴァレデローズ 無添加プレミアムローズウォーター」はイラン産ダマスクローズだけを使ったハーブウォーター。希釈(約10倍)してもそのまま飲んでも可。100mℓあたりエネルギー0kcal、炭水化物、タンパク質、脂質、糖質0g。
飲んで美味しいローズウォーター。新しいヘルスケア習慣として、取り入れてみませんか。
※参考文献:『サイエンスの目で見る ハーブウォーターの世界』井上重治著(フレグランスジャーナル社)、『ハーブウオーターハンドブック』リディア・ボソン著 前原ドミニック訳(東京堂出版)