暮らしを豊かにする情報には常にアンテナを張っておきたいもの。フリーライターの和多亜希さんが、講演会や取材から得た今知っておきたい情報をわかりやすくご紹介。
春先はとかく肌がゆらぎやすいもの。「紫外線の量が増えてくるのも一因ですが、花粉や黄砂などのアレルギー物質の付着や寒暖差による肌のバリア機能の低下によって、肌荒れや乾燥、ニキビなどの肌トラブルを起こしやすい状態になっています。コロナ禍での不安による睡眠不足などもすべて肌の不調に直結します」と語るのは、メイクアップアーティストであり、美容家としても活躍する平山葵さん。肌トラブルに負けない肌作りには、肌トラブルを抑えるのではなく、トラブルの起きにくい肌にすることが大切なんだそう。「そのためには、オイルが必須!」とのこと。前回に引き続き、オイルを使って健やかで瑞々しい肌へ導く方法を教えていただきました。
肌の保湿には化粧水前にオイルを使う
「30歳前後の女性にいちばん必要なのは、肌への水分補給です」と平山さん。保湿のためにとクリームで油分ばかりを補い、そのために毛穴を詰まらせてトラブルの原因になっているケースが多いとか。大切なのは、必要な皮脂まで落としすぎない適切なクレンジング&洗顔と、化粧水による水分補給だと語ります。
化粧水の浸透を高めるために使うのが、ブースターオイル。「オイルを肌に浸透させると肌自体が柔らかくなり、次に使うスキンケアアイテムがぐんと浸透しやすくなります。ごわついていたり、硬くなっていたりして化粧水が入りにくい肌の場合は特におすすめ」とのこと。
ブースターオイルとしておすすめするのが、日本初の国産CBD(※)を配合した「ワララ」のフェイシャルセラム。スクワランをベースに、貯水性の高いウチワサボテンオイル、浸透力に優れたプリンセピアなどが配合され、保湿にはマストなアイテムとのこと。柚子の優しい天然香料の香りが心も癒して、ホルモンバランスにも働きかけてくれます。内面からふっくらとして肌本来のみずみずしさが蘇り、平山さんにとってもなくてはならないものだそうです。
※CBDは「カンナビジオール」の略で、麻に含まれる有効成分である植物性カンナビノイドの1つ。人の体内には食欲や痛み、免疫などの調整、また神経保護などの身体調節機能があります。その機能が弱まると、カンナビノイド欠乏症となって、様々な疾患が現れてくることが明らかに(出典:Kiwami U.S.)。CBDにはその身体調整機能の働きを元に戻す力があり、最近注目を集めているといいます。美容面では、乾燥やかゆみ、ニキビなどの皮膚疾患に有効とされ、抗炎症オイルとしての期待も高まっています。また、不眠や内臓の疲れ、不安、イライラを解消するなど、身体や精神的な不調にも効果的とのこと。
お疲れ肌にはオイルで血行促進&リラックス
「気温の寒暖差は肌のバリア機能を低下させ、肌荒れが起きやすくなります。この時季、顔色のくすみをはじめ、シワやたるみ、一時的な肌の不調を感じやすいのは、肌のゆらぎが原因でしょう」と平山さん。
おすすめの「CBDアオソレートオイル」は、アルコールやエタノールを一切使用せずにCO2抽出により作られた、アメリカで最高品質を誇るオーガニックCBDプロダクト。使いやすく便利なスポイトタイプです。
「USAでは口に含むのがスタンダードですが、ピンポイントで肌につけて使用するのがおすすめです」と平山さん。「指先になじませてから、こめかみや鼻の下、耳の後ろ、首筋などに塗ると、血行が促進されて筋肉の疲労を緩め、ハリやツヤがアップします。シワやたるみの改善にもつながります」
ココナッツオイルをベースに、ミントフレーバーでスーッと気持ち良い香りでリラックス効果を得られるので、メンタル面のケアにも効果大。
「頭皮に数滴つけて、頭皮トリートメントするのもおすすめ。頭皮が健やかになるのはもちろん、顔のむくみやリフトアップにも有効です」
抗酸化作用で紫外線ダメージにも対応
紫外線が強くなり始めるシーズン。お手入れのためにオイルを塗っても、外出するとなるとオイル焼けを懸念する女性も多いようです。
「石油系オイルの場合は、確かにオイル焼け(日焼け)しやすくなります。ただ純度が高く、日光で酸化しないオイルもあり、なかには日焼け止め効果を期待できるオイルもあるので選択が大切です」と平山さん。
アルガンオイルは皮脂と同じオレイン酸が豊富なため、べたつかず肌に馴染み、天然バリアのような効果を期待できるとか。
「ビタミンEが多く含まれているので強い抗酸化作用があり、紫外線によって発生する活性酸素を抑えてくれる働きもあるので、肌の酸化を抑え、シミやシミ、たるみの予防にも有効です」
とはいえ、アルガンオイルだけでは日焼け止め効果は低いので、紫外線ケアも大切とのこと。
おすすめの「アニア アルガンオイル」は厳選したアルガンの実を搾り、その日のうちにボトリングして日本へ直送しているそう。
「いわば生オイル! モロッコが生んだ奇跡のオイルといえます。顔はもちろん、頭皮や髪、体にも全身の万能オイルとして使えます。乾燥や花粉でダメージを受けた肌を保湿&保護してくれるので、肌がゆらぎやすいこの季節に強い味方になってくれますよ」
ボディケアもオイルでバリア機能アップ
乾燥した環境にさらされた肌は、顔だけでなくボディも潤いが失われてバリア機能が低下しがちだと平山さん。
「体の末端にあたる手足はとくに寒さによって血流が悪くなりがちなうえに、顔に比べて新陳代謝が遅く、栄養が届きにくいパーツなので、外からたっぷり栄養を与えて潤いを保つことが大切です。同時に、トリートメントや香りでリラクゼーションを得ることもケアとしてとても重要です」
日本初の植物バイオメソドロジーブランドの「ワフィト」は、植物の力をダイレクトに体感できるプロダクト。
「植物療法士が手掛けるだけに心が落ち着く優しい自然な香りといい、染み込むように肌に馴染むテクスチャーといい、あらゆる点で申し分なく、内側からしっとりします。ボディオイルは3種類あり、東洋医学の“気血水論”の“血”にアプローチして全身を潤すエンハンスがおすすめです」
今回紹介した4種類のオイルは、平山さん自身が使用し、結果を体感できたものです。親水性があり、成分や原材料の純度、抽出方法、ブレンドのセンス、使用時のテクスチャーなど、作り手をしっかり知り、中身の良さを吟味したものばかり。肌だけではなく、健康面においてもイイことだらけのオイルで美肌を手に入れて。
平山葵(ひらやまあおい)
美容家、メイクアップアーティスト、ビューティライフクリエイター。サロンでの経験を経て、2005年よりフリーランスのヘアメイクとして活動。2007年パリコレクションに参加。2013年mod entertinment Inc.を設立し、翌年オーガニックのセレクトショップ「cosme closet」をオープン。2019年に所有していた会社、コスメショップ、ブランドなどをすべて売却し、現在は美容家としても幅広く活動する。インスタグラム@aoihirayama
ワララ https://walala.jp/
グッドヘンプライフジャパン https://www.shopkiwami.jp
アニア https://aniajapan.com
ワフィト https://waphyto.com
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