ウェルネスに関わることや、暮らしを豊かにする情報には常にアンテナを張っておきたいもの。フリーライターの和多亜希さんが、講演会や取材から得た今知っておきたい情報をわかりやすくご紹介。今回は美容家 平山葵さんおすすめのオイル美容をお届け。
「冬の肌は、乾燥が進んでいます。寒さから血行が悪くなることで新陳代謝が落ち、肌のターンオーバーも乱れがちなので、日々のお手入れにオイルケアを取り入れるべきです」と語るのは、長年メーキャップアーティストとしてパリコレなどのショーをはじめ、ファッション誌やファッションカタログ、公演、講師活動など、多岐に渡って活躍する美容家の平山葵さん。平山さんは化粧品開発のアドバイスやプロデュースをはじめ、美容先進国USAの美容商材を日本で展開するなど、コスメのエキスパートでもあります。今回はトリートメントに最適なオイルを選び、オイルトリートメントの方法を伝授していただきました。
オイルは日々のお手入れに欠かせない!
年齢や性別問わず、敏感肌や乾燥肌、トラブルになりやすいゆらぎ肌など、どんな肌質の人でも対応できるのが、オイル美容の魅力。肌はもちろん、髪や頭皮、爪などあらゆる部分に使えて便利です。肌にオイルが浸透すると、ハリや弾力が与えられて滑らかになるうえ、次に使うコスメの浸透をさらによくして、肌荒れしにくい肌に育ててくれます。上質な植物オイルなら、肌や髪に大切な細胞膜を作るだけでなく、そのやさしい香りもホルモンにいい影響を及ぼしてくれるので、平山さんにとっても欠かせないそうです。
一日の終わりには足のむくみを解すことを日課に
「30歳前後になると、代謝が落ちて脚がむくみやすくなり、下半身が太くなってきます。同時にお尻も垂れてくるので、足全体のリンパの流れを促進させることが大切です。水分や老廃物の排出が進むと、むくみが取れ、血行がよくなって代謝も上がります。血の巡りがよくなれば、お尻のたるみも改善されますよ」と平山さん。
おすすめのフレイオイルは低価格にも関わらず、天然由来の高保湿成分に優れていて質感もよく、「ありそうでなかなかないオイル」だとか。全身に心地よく使用できるので、平山さんも日々愛用しているそうです。
オイルトリートメントは体が温まっているバスタイム中に行うのがベター。また、湯船にオイルを少量入れて入浴すると、保湿効果やリラクゼーション効果も期待できるとのこと。
●ボディマッサージ方法
1. 体を洗ったら、オイルを手に取り、肌になじむように手の平で温める。
2. 足の先から足裏→足首→ふくらはぎ→膝の裏という順に、下から上へ老廃物を流すイメージで押し流す。ふくらはぎの表側だけでなく、内側、外側も念入りに揉み解す。
*足裏は土踏まずなどにあるツボを意識してしっかり解す。
3. さらに、リンパがたくさん集まる膝の裏は入念に圧をかけて押す。
4. 太ももは膝上から股関節の付け根(前面)までを下から上へ、太ももの内側や外側もしっかり手の平でつかみながら揉み解していく。
小顔につながるリンパトリートメント
水分量が著しく低下してくる30歳前後は、肌のかさつきはもちろん、たるみやシワが目立ってきます。そういった悩みもオイルマッサージで解消できると平山さん。毎日入浴後もしくは入浴時の洗顔後にオイルトリートメントを取り入れ、やさしくリンパを流すことを日課にするといいそうです。
イトリンのフェイストリートメントオイルは、海洋性エキスと油溶性植物エキスを配合した肌に優しい成分でできていて、どんな肌質の人にも万能。肌の上で伸び拡がるテクスチャーや保湿力においても申し分なく、トリートメントに最高のオイルだそう。肌表面というより筋肉を揉み解すイメージで行えば、フェイスラインのたるみや顔のむくみ改善につながるそうです。
●フェイストリートメント方法
1. 洗顔後の清潔な肌に手の平で温めたオイルを顔全体に乗せ、額と頬は顔の中心から外側へ左右対称に軽く円を描くように、さらに目や口の周り、首元へ広げるように手の平で顔を覆ってプレスするように馴染ませていく。
*イトリンのフェイストリートメントオイルの使用目安は全顔で1滴程度ですが、摩擦が起きる際には少し足して使うこと。
2. リンパが集まる耳下から鎖骨までを解していく。まず耳下の少し硬い部分を人差し指と中指でぐりぐり解したら、そのまま鎖骨まで押し流す。さらに頸部にある胸鎖乳突筋と呼ばれる筋肉を人差し指と中指の第2関節で挟みながらしっかり揉み解す。
3. 額は中央からこめかみにかけて、人差し指、中指、薬指の3本の指の腹でクルクルらせんを描きながら行う。眉の上から髪の生え際まで2~3回、ゆっくり額を引き上げるように行うことがポイント。
4. 頬は次の3ゾーンに分け、顔の外側に向かって行う。あご先から耳下→小鼻横から耳のつけ根→目の下からこめかみまで、らせんを描くようにやさしく筋肉を解していく。耳の下、耳のつけ根、こめかみまで到達したら、それぞれプッシュ。耳下はやや強めに。
5. 目元は目の上下に、目頭からこめかみにかけて、中指か薬指を使ってやさしく線を引くように流す。とくにまぶたはデリケートなので、強く刺激し過ぎないこと。
6. 最後に、たるみやすいほうれい線とフェイスラインを念入りにケア。
(a)鼻下から耳横→(b)あごから耳にかけてのフェイスライン→(c)耳下から首を通って鎖骨の順に。人差し指と中指の第2関節を使って、(a)と(b)は少し圧をかけて引き上げるように行い、(c)は鎖骨に向かって毒素を流し切るイメージで行う。
*擦りすぎに気を付けること。
リラックスすることも大切なので、頑張りすぎて摩擦をかけないこと。平山さんはご自身で行うばかりでなく、モデルさんのメイクアップ前にもこのオイルトリートメントを行い、むくみを解して、肌にハリや弾力を与えているとか。メイクのノリも圧倒的によくなるそうです。
平山葵(ひらやまあおい)
美容家、メイクアップアーティスト、ビューティライフクリエイター。サロンでの経験を経て、2005年よりフリーランスのヘアメイクとして活動。2007年パリコレクションに参加。2013年mod entertainment Inc.を設立し、翌年オーガニックのセレクトショップ「cosme closet」をオープン。2019年に所有していた会社、コスメショップ、ブランドなどをすべて売却し、現在は美容家としても幅広く活動する。インスタグラム@aoihirayama
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