抜群のセンスと明るいキャラクターで、GINGERをはじめとする女性誌や美容誌はもちろん、モデルやタレントさんからも引っ張りだこな人気ヘア＆メイクアップアーティスト木部明美さん。今回の連載「木部明美のおとなメイク実験室（キベラボ）」は、読者のお直しアカ抜けメイクをご紹介します。
意志のある目元が魅力的！クールでスタイリッシュな大人顔
前回の記事では、いつも使っているブラウンのパレットシャドウの入れ方を変えるだけで、グッとアカ抜けた顔になれるメイクテクをご紹介しましたが、今回は、普段とガラリと印象が変わる、カッコいい大人の女性像を目指したメイクをご紹介します。
いつもの自分メイク
目元は赤やオレンジみがかったウォーム系のブラウンシャドウとグレーのタレ目ラインで、柔らかく見えるように意識。口元はナチュラルなカラーだとくすんで見えてしまうので、血色が良く見える赤みの強いブラウン系が多いそう。ファンデーションは明るめの色が好き。
化粧品会社に勤めているという長石さん。顔立ちがハッキリしているせいか、過去にキツい印象に見られたことがあり、メイクは柔らかい雰囲気になるように意識しているそう。普段のファッションは、どちらかというとキレイめな服装が多く、服によってリップの色を多少変えたりするけれど、メイクはあまり変えていない。どんなメイクが似合うのかわからず、冒険できないのが悩みなのだとか。
使用しているコスメ
1. ディオール バッグステージ フェイス グロウ パレット 001、2. トム フォード ビューティ アイカラークォード 26 ヴィジョネア、3. アディクション プレスト デュオ アイブロウ 01、4. Too Cool For School Art Class by Rodin シェーディング マスター #モダン、5. キャンメイク クイックラッシュカーラーセパレート 03 ブラウン、6. キャンメイク クイックラッシュカーラー 透明タイプ、7. シャネル ルージュ ココ ブルーム 134、8. セザンヌ シェーディングスティック 01 マットブラウン、9. Steemee ブロウトゥラッシュチューナー チャコール、10. アディクション アイブロウ ペンシル 01 シナモン、11.Fujiko 仕込みアイライナー 05 共存グレー／すべて読者私物
1. ツヤやかなラメのフェミニンな美肌パウダー。左の白とピンクを混ぜてチークとして使用。
2. 愛用中の4色アイパレット。右上のレッドは目頭、右下のブラウンは目尻よりに入れ、左上のゴールドをまぶた中央にオン。上まぶたキワと下まぶた1/3に左下の濃茶でシャドウラインを。
3. 濃淡2色のパウダーアイブロウ。眉毛のない部分を埋める用。
4. ネットで買った韓国コスメ。ブルべ肌用のニュートラルグレーのシェーディング。
5. ナチュラルで繊細な仕上がりのマスカラ。超極細ブラシと柔らかいブラウン色がGOOD。
6. 下地、トップコート、マスカラとして1本3役。カール＆キープ効果があるので下地として使用。
7. 鮮やかな発色とツヤのリップ。肌をキレイに見せてくれる深みレッドがお気に入り。
8. 自然な陰影でフェイスラインを引き締めてくれる、スティックタイプのシェーディング。
9. 眉＆まつ毛兼用マスカラ。シックなチャコールブラウンが眉マスカラ用にちょうどいい。
10. 繊細な極細芯で眉毛の1本1本まで描ける。眉尻を描き足す用。
11. 3股に分かれた仕込み用ドットライナーでまつ毛のキワを埋め、カラーライナーでタレ目ラインを。
前回紹介したフェミニンな洒落顔メイク
目元をブラウンベースにせず、レッドシャドウを効かせたメイクにしてコンサバ感から脱出。パールやラメのつける場所と範囲を少なくすることで、今っぽさをプラス。そして、チークやリップの色も控えめに。色や質感をマイナスして、抜け感を作ってあげることで、女性らしい雰囲気のある大人っぽい洒落顔に変身しました。
ネイビーの囲みラインで､強さと上品さのある目元に
普段ほぼ暖色系のブラウンシャドウということだったので、寒色系のアイシャドウを使うだけで雰囲気がだいぶ変わります、とアドバイスをする木部さん。
｢ポイントはネイビーの囲みシャドウライン。ネイビーは黒い髪や瞳の日本人に合いやすく、そして黒よりも強くなり過ぎずクールな印象を演出してくれるカラー。アイラインではなく、あえてシャドウでライン風に描くことで、強くなり過ぎず程良い印象に仕上がります。また、目を全部囲むのではなく、塗らない部分を作ること。そして、目元が強い分、口元やチークは控えめにするのがコツ。前回と一緒ですが、抜け感を作るのが大切です」
投入カラー
〈左から〉to/one ペタル フロート アイシャドウ 10 ￥2,420／トーン エクストラボリューム カラーマスカラ 04 ネイビー ￥4,840／アンプリチュード イヴ・サンローラン ルージュ ボリュプテ シャイン コレクター No.139／読者私物
How to Change
1. ベージュシャドウを上下まぶたに塗る
to/oneの2色シャドウの左のベージュカラーを、上まぶたのアイホールと下まぶたの涙袋に入れ、目元を全体的にトーンアップ。
2. 上まぶたキワにネイビーのシャドウラインを
to/oneの2色シャドウの右のネイビーでシャドウラインを入れます。上まぶたキワ全体に少し太めに描きます。
3. 下まぶたは黒目の下のみシャドウラインを
下まぶたは黒目の下のみオン。全体を囲んでしまうと目が小さく見えるので、目頭と目尻を入れないことで、抜け感を作るのがコツ。
4. マスカラもネイビーでサラっとオン
上下まつ毛にネイビーのマスカラを塗ります。クールな雰囲気に仕上げるため、まつ毛はあまり上げ過ぎず、サラっと塗って。
5. 口元は赤のツヤリップで抜け感を
目元が強いので、口元は控えめにしてバランスを取ります。ネイビーの目元にあえて透け感のある赤のツヤリップにすることで洒落感をプラス。チークは、前回同様、ほんのり血色を感じる程度に抑えて。
完成！
ネイビーが印象的な目元の、クールでスタイリッシュな大人のモードメイクに。普段やわらかい雰囲気のメイクが多い人こそ、印象が変わりやすいので、ここぞ！というときに、ぜひ挑戦してみてください。
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