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MYSELF女性の悩み

2019.11.07

おっぱいが痛い!ゴリゴリ硬い!張ってる…お乳の不安、受診の基準は?

女性医療ジャーナリストの増田美加さんによる連載。人生の基礎になる“健やかな体”を手に入れるための最新知識をお届けします。

乳がん

(c)aslysun/Shutterstock.com

毎月生理のたびに、おっぱいの不安を感じる人もいるのでは? 乳房の痛みや張りは、乳がんを連想するだけに不安になる人が多いですね。どんな症状が心配か、乳腺外科を受診するポイントについてご紹介します。

おっぱいにこんな症状があったら受診!

□ 今までにない硬さがある
□ 今までにないしこりがある
□ 今までにないひきつれがある
□ 赤茶色い、あるいは黄色っぽい乳頭分泌がある

上記の症状がひとつでもあったら、乳腺外科を受診しましょう。乳房の専門は、婦人科ではなく、乳腺外科です。間違えないようにしましょう。
痛みだけでなく、今までにないしこりや硬いものに触れるかどうかが、受診のポイントです。

痛みだけならすぐに受診しなくても大丈夫

症状を心配して乳腺外科を受診する人のなかで、“痛み”が最も多いと言われています。それほど、痛みは人を不安にさせるのですね。

けれども、痛みは乳がんのメインの自覚症状ではありません。乳がんを心配するなら、痛みの有無よりも、今までと違うしこりや硬さを感じたら、受診してください。

乳房のしこりには悪性だけでなく、良性のものもありますが、痛みの有無では良性か悪性かは判断できません。

おっぱいが痛いのは、生理との関係が多い

生理

(c)Ekaterina_Minaeva/Shutterstock.com

乳房痛の原因のひとつに、生理周期との関連が考えられます。生理前や生理中の時期に乳房が張ることで痛む、ということはとてもよくあることです。

生理周期に関係しない乳房痛は、たとえば、体を動かしたことが刺激となって、乳房内の神経や筋肉の痛みにつながることもあるかもしれません。
また、胸壁の痛みを乳房痛と勘違いする人もいます。痛みの原因を特定することは難しい場合が多いので、長く続いて心配であれば受診することが大事です。

毎月のチェックで自分のおっぱいを知る

乳がん

(c)BigmanKn/Shutterstock.com

乳腺科を受診するかどうかのポイントは、乳房にこれまでなかった変化が起きたかどうかです。

月1回のおっぱいの自己チェックは、今までとの違いを見つけるために行うことが大事です。

乳がん検診を受けるのは40歳から。20代、30代の女性は、症状がなく、血縁に乳がんや卵巣がんの人がいなければ、乳がん検診を受けるのはまだ早い年齢です。毎月の自己チェックが何より大事になります。

もしも、心配な症状があって受診した場合、乳腺科ではまず、マンモグラフィと超音波検査を行います(健康保険が使えます)。

どちらかの検査で、悪性の可能性がある病変が見つかったら、針で細胞を採取する針生検(細胞診)を行います。
細胞診の結果で問題があれば、さらに太めの針で組織を採取する組織診を行い、乳がんかどうかを確定診断します。
 
針生検で異常なしであれば、マンモグラフィか超音波の画像で見えたしこりは、良性のしこりだったことになります。
良性のしこりの種類は多く、乳腺症、乳腺のう胞、乳腺線維腺腫、乳管内乳頭腫などさまざまです。良性のしこりなら、治療の必要はなく、今後は医師の指示に従って、経過を診て行けば大丈夫です。

家族に乳がんの人がいたらどうする?

乳がん

(c)SewCream/Shutterstock.com

最近、話題になっている「遺伝性の乳がんが心配でどうしたらいいのでしょうか?」という声も寄せられています。

乳がんの発症には、大別すると環境要因と遺伝的要因があると言われています。乳がんの場合20人に1人程度は、遺伝と関係があります。

遺伝があると、乳がんの発症リスクだけでなく、卵巣がんの発症リスクも高い、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)の可能性があります。

血縁の方に乳がんや卵巣がんがいる人、若くして乳がんになった人(45歳以下)がいる場合には特に注意が必要です。
血縁に乳がんや卵巣がんの方がいて心配だという人は、全国のがん拠点病院にあるがん遺伝相談外来で相談できます。

費用は5千円~1万円程度です。検査を強制することはありませんが、相談の結果、約半数近くの人が遺伝子検査を受けているという病院もあります。
遺伝子検査は採血で行えますが、20数万円の費用がかかります。

乳がん、卵巣がんの5~10%が「遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)」

女優のアンジェリーナ・ジョリーさんがHBOCを告白したことでも有名ですが、HBOCとは、BRCA1、BRCA2の遺伝子の変異が原因で、乳がんや卵巣がんを高い確率で発症する遺伝性腫瘍のことです。

ただし、HBOCは、乳がん、卵巣がん全体の約1割以下です。遺伝性でないがんのほうが多いのです。

心配な人は、「日本HBOCコンソーシアム」 のチェックリストを行ってみてください。相談可能な施設も紹介されています。

月1回はおっぱいの自己チェックを忘れずに!

乳がん

(c)Milan Ilic Photographer/Shutterstock.com

自己チェックを続けることで、自分のおっぱいの変化に気づきやすくなります。

行うタイミングは、月1回、入浴時に行いましょう。生理周期による乳房の張りが収まる生理後2~3日目くらいに行います。

【鏡の前で】
両腕をあげておっぱいのひきつれ、くぼみ、左右差、乳首のへこみなどを見ます。腕を下げた状態でもチェックします。乳首から色のついた分泌物が出ていないか、ブラジャーが汚れていないかも確認します。

【石鹸をつけて】
石鹸をつけた手で触ると、乳房の凹凸やしこり、硬いところがよくわかります。4本の指の腹を使って、小さなのの字を描き、乳房をまんべんなく触ります。脇の下、鎖骨の周りにはリンパ節があります。そこも同様に行いましょう。

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TEXT=増田美加(女性医療ジャーナリスト)

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