アラサーになると、だんだんと増えていくカラダの悩み。なかでも子宮に関する悩みが多く、読者アンケートでは、9割以上の女性が、女性ならではの月の不調を感じているという結果が!
不調や不安を抱えたままで、パフォーマンスが低下してしまうのは残念ですし、いざ子供が欲しいというときのために、アラサーの今、自分のカラダを知っておくことはとても大切なことです。
そこで、女性のカラダにまつわる平均数字を読み解いてみました。
今後の生き方、そしてカラダと向き合うヒントになるはず!
日本人の女性の平均出産数は?
・・・1.42人
厚生労働省の人口動態統計による最近の調査では、1.42。ちなみに平均7~8人子供を産んでいた昔の女性と比べると、一生の生理回数は9倍増! 乳がんなど女性の病気のリスクも増えているのは、そういう背景も関係しているそう。
第1子出産の平均年齢は?
・・・30.7歳
大学を卒業して、ある程度のキャリアを・・・と思えば、30.7歳(厚生労働省の人口動態統計)なんてあっという間。第1子出産平均年齢はここ数年横ばい傾向にあるものの、2007年と比較すると全都道府県で1.0~1.6歳上昇しているそう。東京が一番この平均年齢が高い!
卵子は減っていく一方
・・・出生時:約200万個 → 思春期:約30万個 → 閉経を迎える頃:0個近く
卵子は新たに作られることはありません。厚生労働省の調べによると母親のお腹の中にいるときが約700万個とマックスで、出生時には約200万個、思春期には20万~30万個まで減少。そこからも毎日減り続け、閉経時には卵子数はほぼゼロに・・・。
更年期は誰にでもやってくる!
・・・更年期の期間:45.5歳~55.5歳
閉経の平均年齢は50.5歳といわれ、その前後5年の期間を更年期と呼びます。思春期同様、誰もが通過するカラダの変化期。その年代に現れる不調が、更年期症状です。更年期に怯えるアラサーは少なくありませんが、更年期障害は全員に起こるわけではありません。
40代、着床しても妊娠を望めないことも
・・・40歳の分娩率:7.7%
著名人の高齢出産のニュースがしばしば話題になるけれど、それは一例。厚生労働省が発表した不妊治療における分娩率のデータによると、30代後半から年齢が上がるほど低下し、40歳は約7.7%。45歳でなんと0.6%未満に。40代は妊娠できても、生産分娩率は低い、ということを今からよく理解しておきたい!
月経随伴症状を抱える人の割合は?
月経随伴症状とは、生理前、生理中の心やカラダの不調のこと。それに悩む日本女性は、74%もいるという報告(※)が。産める世代特有の症状だから仕方がない、と見過ごさないで。今は対策もいろいろあるのですから!
※Tanaka E,Momoeda M,Osuga Y et al.Burden of menstrual symptoms in Japanese women:re sults from a survey-based study.Journal of Medical Economics 2013;Vol.16,No.11:1255-1266
女性のカラダ変化をチェック
先進国でありながら、日本女性は自分のカラダを知らなさすぎるといわれます。まずは女性のカラダの基本、女性ホルモン、子宮、基礎体温の連動をチェック。エストロゲンが増える→排卵→体温が上がる→子宮内膜が厚くなる→黄体ホルモンが減る→生理、という流れになります。
いかがでしたか? 改めて数字で見ることで、自分のカラダの状態をよりきちんと知るきっかけになるはず。この機会に、自分のカラダとじっくり向き合ってみてはいかがでしょうか。
教えていただいたのは・・・
女性医療ジャーナリスト 増田美加さん