女性医療ジャーナリストの増田美加さんによる連載。人生の基礎になる“健やかな体”を手に入れるための最新知識をお届けします。
肌リズムは、生理周期で変わるのを知っていますか? たとえば、吹き出物が出やすいのは、生理前のPMSの時期ですね。また、ひと月の中で肌状態がよく、メイクが楽しいのは卵胞期です。肌状態をとらえるには、生理周期を4つに分けて考えるとわかりやすいです。生理周期のどの時期にいるかによって、最適なケアも異なります。乾燥の季節、あなたの肌リズムに合ったケアのコツをお伝えします!
肌は、生理周期と連動しています
肌状態の変化は、次のようなサイクルで起こります。
1. 生理期 肌が敏感な時期。かゆみが出たり、カブレたりしやすい時期です。
2. 卵胞期 生理後から排卵まで。エストロゲン分泌が多く、肌も髪もツヤツヤピカピカで、メイクも決まる時期。肌の調子は最高です。
3. 黄体期 排卵後から約14日間。肌は比較的落ち着いています。次に来るPMS期に備えて、肌体力をつける保湿ケアがおすすめです。
4. PMS期 黄体期の中でも、生理3〜10日前から生理まで。プロゲステロンの分泌がエストロゲンの分泌を上回るため、皮脂分泌が過剰になり、テカリやニキビ、吹き出物が出やすい時期。プロゲステロンは、水をため込みやすいので、むくみやすいときでもあります。
エストロゲンとプロゲステロンが肌周期に関係
このように、肌は女性ホルモンのリズム(周期)に大きく影響されます。
生理後から排卵までのエストロゲンの分泌が盛んな時期は、ひと月の中で最高に肌がキレイなときです。
ところが生理前のPMS期で、プロゲステロンの分泌が盛んになると、肌の状態もダウンします。吹き出物など肌トラブルが増える時期ですね。
肌のためには、女性ホルモンによって変化する肌周期に合わせたケアをしましょう。乾燥の季節は肌周期にかかわらず、どの時期でも大事なのは、乾燥ケアの保湿です。それから、年間とおしてUVケアも大切です。
“生理期”の肌ケアは・・・
生理のときは、PMS期にできた吹き出物などが治っておらず、肌が敏感な時期です。
刺激を加えないケアをすることが大切です。フェイスマッサージやゴマージュなどのケアは、肌に負担がかかりやすいので、避けたほうが無難。
肌にのせるシートタイプのパックなら、肌を刺激せずにリラックスできます。
保湿ケアは、大事です。
吹き出物ができていると、つい油分のあるクリームや美容液などのケアは避けがちですが、毛穴が開いて油分が肌から出ているときは、逆に肌の内側は乾燥しがちです。
特に乾燥の季節は、敏感肌でも使える美容オイルやクリームなどで保湿は怠らないようにします。夜だけでなく、紫外線やホコリなどを浴びる日中のケアこそ、保湿を大事にしてください。
生理が終わった後の“卵胞期”の肌ケアは・・・
エストロゲンの分泌がプロゲステロンより多い生理後の時期は、肌も髪もツヤがあって絶好調です。素肌の美しさを生かすメイクを楽しみましょう。
肌のキメもいちばん整っている時期なので、新しい化粧品やメイクを試すにもいい時期です。
また、カラーリングやパーマ、むだ毛処理など、刺激のあるケアは、この時期にします。フェイスマッサージやゴマージュ、ピーリングなどのケアもこの時期におすすめです。老廃物がとれて、ひと皮むけた透明感のある素肌になります。
排卵後からの“黄体期”の肌ケアは・・・
排卵後は、プロゲステロンの分泌がエストロゲンを上回りますが、まだ、肌は落ち着いています。フェイシャルマッサージやゴマージュもOKです。
リッチなタイプの美容オイルやクリーム、美容液も、スペシャルケアとして使ってみるのもいいでしょう。
オイリー肌の人は、そろそろ吹き出物が出やすくなるので、注意しましょう。オイリー肌の人でも保湿は大事。化粧水だけでは不足気味。さっぱりめの美容オイルやクリームを追加して保湿は、怠らずにいきましょう。
生理前約1週間の“PMS期”の肌ケアは・・・
肌の皮脂分泌がひと月の中でいちばん盛んになる時期です。敏感肌用やさっぱり系のスキンケアアイテムを使ってみるのもおすすめです。
特に、洗顔料は刺激のない敏感肌用のものにして、肌トラブルのあるときこそ、洗いすぎにくれぐれも気をつけましょう。絶対こすってはダメです。
洗顔は、汚れを軽く落とす程度で十分。大事なことは、保湿です。
吹き出物対策には、十分な睡眠とビタミンB、C、Eとミネラルなどの栄養をたくさん摂ることが大事です。
また、プロゲステロンが優位なこの時期は、いちばんむくみやすい時期なので塩分の摂りすぎには気をつけます。また、湯船につかって汗を出し、血行をよくすることもむくみ予防だけでなく、肌のためにも大切です。
基礎体温をつけていると、ホルモンバランスのリズムがよくわかり、肌周期に合わせたケアができます。素肌美人をめざすなら、基礎体温を測るのもおすすめです。
※ここまでの内容は専門医チームによる監修を受けています。
乾燥ケアは、贅沢なオイル美容液で
「テ・ルーチェ ビューティピュアフェイスオイル」オイル美容液 30mℓ ¥15,000(写真左)。
100%オーガニックで贅沢な美容オイルは、化粧水前のブースターとして使うのもおすすめ。朝晩、洗顔後に5~6滴を手に取り、顔からデコルテにかけてなじませます。お気に入りの化粧水を使うのは、そのあとに。オイルなのに、不思議なくらい全くベタつかない。乾燥の季節も、フワッと明るく、しっとり、もっちりのツヤ肌に整えます。
クランベリー種子油・ザクロ種子油は抗酸化作用に優れ、肌の油分を補いハリを与えます。天然のセラミド成分を含むオーツ麦オイルやバオバブ種子油(保湿成分)は、肌を乾燥から守り、潤いを保ちます。さらに、ネロリとゼラニウムの香りで、心が贅沢にリラックスできます。
(全成分)ホホバ種子油、コメヌカ油、アボカド油、カラスムギ殻粒油、ビターオレンジ花油、ニオイテンジクアオイ葉油、クランベリー種子油、バオバブ種子油、ハイビスカス種子油、ザクロ種子油。防腐剤・合成香料、添加物不使用・100%ORGANIC
ボディ用には、「テ・ルーチェ シャイニングボディオイル」美容オイル120mℓ ¥8,800(写真中央)。質の高いエッセンシャルオイルを贅沢に使用した「テ・ルーチェ アロマバス」100mℓ ¥5,000(写真右)も。
皮脂不足で起こる、シワ・たるみにも
「COYORI 彩醒 美容液オイル」20㎖ ¥6,149
皮脂は、肌の水分を閉じ込めるフタとなり、乾燥を防ぐ大切なもの。乾燥や加齢によって皮脂が急激に劣化、減少すると、肌内部の水分が蒸発して、肌悩みが深刻に。透明感とうるおいのある素肌のためには、良質な皮脂を補うことも大切です。
美容液とオイルが二層になっているため、振って混ぜることでオイルが美容液を包み込み、肌なじみがよくなり、成分が肌に浸透しやすくなります。ベタベタしない感触がオイル消極派にも好評。
過酷な環境でも大輪の花を咲かせる3種の蘭「デンドロビウム」「レリオカトレア」「ブラッソカトレア」のエキスをブレンド。また、日本女性の皮脂に近づくよう4種の植物オイル、オリーブ果実油、ツバキ種子油、ユズ種子油、コメヌカ油を配合。さらに、天然のラベンダー、アトラスシーダー、ベルガモットがブレンド。心やすらぐほのかな香りです。
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