美腸は一日にしてならず! 日々の生活のなかで気軽に取り入れられる心得を美腸のスペシャリスト・福原康子さんがレクチャー。美腸の基本を教えていただいた前回に引き続き、今回は腸のセルフケアを解説。
腸のセルフケアとは、「腸ストレッチ」と「腸もみ」のこと。神経の影響を受けやすい腸は、ストレスを感じると緊張で硬くなり、便秘や下痢を招きがちに。腸に刺激を与えて、お通じの改善を目指して。
基本の美腸ストレッチ
深い呼吸を意識しながら腸の周りの筋肉に刺激を与え、腸を動かして。起床時や仕事の合間にも。
胸式呼吸
![イラスト](https://gingerweb.jp/wp-content/uploads/2022/09/03-1.jpg)
胸郭の下を広げて肺活量をアップ
胸郭の肋骨についている肋間筋の収縮で胸郭を広げる呼吸。深呼吸で胸を膨らませるイメージ。
両足を肩幅に開いて立ち、両手を肋骨の下に。鼻からスーッと息を5秒ほど吸ったら、両手で肋骨を押しながら口から10秒息をゆっくり吐く。これを10回繰り返す。
腹式呼吸
![イラスト](https://gingerweb.jp/wp-content/uploads/2022/09/04-1.jpg)
吸ってお腹を膨らませ凹ませて吐く
横隔膜の動きで行う呼吸。リラックス効果が高く、筋肉の動きを和らげる働きがある。
お腹の下に両手を当て、両足を肩幅に開いて立つ。鼻から5秒息を吸い下腹を膨らませ、口から10秒息を吐く。お腹を凹ませ息を吐き切ること。10回繰り返す。
胸式&腹式ストレッチ
![イラスト](https://gingerweb.jp/wp-content/uploads/2022/09/FotoJet-23.jpg)
〈左から〉1. 両足を開いて息を吸って吐く 2. 息を吸いながら腕を上げる 3. 息を吐きながら腕は下に 4. 体を丸めて息を吐き切る
胸式&腹式呼吸を組み合わせて腸の位置をととのえる。深い呼吸で血流が良くなり、腸が活性化。
1. 両足を肩幅に開き、しっかりと床を踏みしめる。両手をお腹に当て、腹式呼吸を意識しながら軽く息を吸って吐く。
2. 両腕を体に沿わせてゆっくり上げながら、胸式呼吸で鼻から5秒吸う。腰を曲げると動きが止まるので注意。
3. 両腕をゆっくりおろしながら、口から10秒息を吐く。腕の動きに合わせて、胸からお腹の順でゆっくりと。
4. さらにおへそを覗き込むように上体を丸める。膝下まで両腕を伸ばし、息を吐き切る。1~4の動きを5回繰り返す。
基本の腸もみ
腸を直接マッサージしてもむ。するとぜん動運動が起こり、お通じが良くなったり溜まった老廃物を排出する効果が。
小腸の汚れ落とし
![イラスト](https://gingerweb.jp/wp-content/uploads/2022/09/10.jpg)
押したまま左右に動かす
腸内の粘膜をこすり合わせるようなイメージで、硬くなった筋肉をほぐし、溜まった汚れをオフ。
寝た姿勢で両手の指先をお腹に当てる。3本の指を重ねて押したら、左右にこすり動かす。時計回りに6ヵ所。
小腸のツボ押し
![イラスト](https://gingerweb.jp/wp-content/uploads/2022/09/09.jpg)
おへその周りを刺激
おへその左右と上下、指2本分あけた位置に便秘と下痢に効くツボが。指の腹で優しく刺激を。
おへその左右、指2本分の位置にあるツボを、3本の指の腹で同時に息を吐きながら押す。上下のツボも同様に。
![美腸の教室](https://gingerweb.jp/wp-content/uploads/2022/09/bichyo_H1-1.jpg)
『体もメンタルも腸からポジティブに!美腸の教室』(一般社団法人 日本美腸協会 著、小林メディカルクリニック東京院長・小林暁子先生 監修/主婦の友社)
福原康子(ふくはらやすこ)
一般社団法人日本美腸協会 認定講師・マネージャー、健康経営アドバイザー。航空会社勤務後、アロマテラピーの世界へ。体の不調が改善されたことをきっかけに腸活に目覚め、美腸のスペシャリストに。
bicho-kyoukai.jp