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LIVING

2022.12.11

ヒール選びのジェンダー問題。夫のひと言にハッとした

ワードローブを更新するように、価値観のアップデートを――そう提案するスタイリストの小泉茜さん。自身も日々、パートナーと一緒に成長中。【連載「わたしを着替える」】

小泉茜

Vol.8 夫はフェミニスト

我輩の夫はフェミニストである。(名前は36年前からある。)

男性がフェミニスト?と思われるかもしれないが、フェミニズムとは社会構図や制度から男女格差を無くしていこうという考え方なので「男女に格差はあってしかるべきっしょ」という考えの人以外はみんなフェミニストなのだ。じつは。

わたしは結婚してから「妻と夫」という役割分担にはめてくる社会に抵抗し疲れ果てていた。そんなわたしの違和感や不安を矮小化せずに自分のもののように向き合い、フェミニズムについて一緒に勉強をしてくれた夫。彼は自分が男性という社会的な属性を持つことについても考えるようになり、友人にも積極的に共有する存在になっていた。

有害な男らしさ=トキシック・マスキュリニティとは?

そんな彼も知り合った当初は“有害な男らしさ”(=トキシック・マスキュリニティ)をインストールしたごく一般的な男性だった。トキシック・マスキュリニティとは、男らしさに固執することでネガティブな側面を産むことを指す。(決して“男性が有害”なわけではない。)

例えば、泣いたり感情的になったりするのはカッコ悪い。女性よりも多く稼ぎ、食事は奢るべき。会話は共感よりも合理性や建設的かどうかが大事。小さいことを気にするのは女々しい。知らない、わからないはかっこ悪い。

一見すると、ワイルドで頼り甲斐があり魅力的。ただ、この“男らしさ”への固執は男性にこそ有害なのだ。「男の子なんだから泣かないの」など、小さいころから感情を無視するよう育てられると、大人になっても感情を溜め込むようになるという。友達や家族に弱さを見せられず悩んだり、社会的に成功しなければならないとワーカホリックになり、引きこもりや自殺者の約7割が男性だ。明らかにストレスがかかりすぎている。

本当の意味での“強さ”を手に入れよう

こういったトキシック・マスキュリニティは男性はもちろんのこと、女性も捨てるべきだとわたしは思う。女性が押しつけてしまい、それに男性が応えざるを得ないパターンもよくある気がする。

男性のほうが稼いでいてほしい、デートでは奢ってほしいと思ってしまうのは、男女の賃金格差がある日本では自然なことだと思う。だって、男性以上に頑張らないと同じお金を稼げないのなら、男性に庇護してもらったほうが効率的だ。でも、そのいびつな関係はどこかで打破していかないと、男性も女性もそれぞれに苦しむ現状を温存することになってしまうという認識は持っておきたい。

男性がナヨナヨしていたり、頼り甲斐がないのはやっぱりヤダ……という声もよく聞くし、実際にわたしも思っていたときがある。でも、家事が苦手な女性、男性よりも稼ぐ女性……女性は強くても弱くても良い時代になったのに、男性は強さしか認められないのは不公平じゃない……? 女性だって男性だって、強いところも弱いところもある。

弱さを自覚して、悩んでいるときに然るべき人に相談できたり、友人やパートナーの悩みに共感力で寄り添えたりすることのほうが本当の意味で“強さ”だと思う。

先日、結婚して3年目でようやくウェディングフォトを撮ってもらった。その衣装選びの際に、わたしが「ヒールの高い靴を履いたら夫の身長を超えちゃうかな?」と心配すると、夫は「ドレス姿がバランス良く見えるなら高いヒールを履いたほうが良くない? 男は女性より身長が高くないといけないなんて決まりはないんだし」とわたしの無意識なバイアスに気づかせてくれた。

人生のパートナーとはこうやってともに成長していきたい。

TEXT=小泉茜

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