ファイナンシャルプランナーの花輪陽子先生が、最新のマネートピックスを解説! 知っているようで知らないキーワードや、複雑でも私たちの暮らしに直結しているニュースなどを、サクッと整理して学びましょう。
結婚助成金とは?
カップルが新生活を始めるうえではお金がかかります。引っ越し、家具購入、挙式などなど。そんなときに政府の助成制度を活用できる場合があることをご存じでしょうか。
その制度というのが「結婚生活助成事業」。若年層の結婚予定世帯向けの公的な制度です。これから夫婦として新生活を始める世帯が補助の対象となります。
なお、お住まいの市区町村が実施していない場合は受け取れないところに注意が必要です。内閣府が2021年に公表した資料(4月1日時点)によると、実施しているのは全国で539市区町村。東京都の自治体で実施しているところはありません。
対象世帯の条件は?
具体的には下記のような費用のサポートが受けられます。
・新居の住居費(賃貸にかかる費用の一部、購入にかかる費用の一部)
・引越業者や運送業者に支払った引越費用
対象世帯は、今年度の場合、下記の4つの要件すべてを満たす必要があります。
・令和3年1月1日から令和4年3月31日までに入籍した世帯
・夫婦の年収の合計が540万円未満であること(※実際に基準となるのは“所得額”で自治体により算出方法が異なります)
・夫婦ともに婚姻日の年齢が39歳以下の世帯
・その他、住んでいる市区町村が定める要件を満たす世帯
当てはまる世帯には、最大30万円が補助されます。さらに、夫婦ともに29歳以下の場合は、最大60万円が補助される場合もあります。地方自治体により事業名称や対象世帯、上限などの内容が異なる場合もあるので、詳しくはお住まいの自治体に確認するようにしてください。
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