GINGER本誌の人気連載「MONEY事情」でおなじみのファイナンシャルプランナー花輪陽子先生が、最新のマネートピックスを解説! 知っているようで知らないキーワードや、複雑でも私たちの暮らしに直結しているニュースなどを、サクッと整理して学びましょう。
今回は、ウィズコロナ時代に意識したい節約術をレクチャーしていただきます。
ホリデーシーズンに役立つ節約術とは?
新型コロナウイルスの「第3波」到来と言われ、雇用や給与の面でも不安が広がる昨今。今は収入が安定しているという人も、しっかりと貯めておき、いざというときにお金に困らないようにしたいところです。
未曾有の危機、パンデミックによって、さまざまな点で生活様式が変わり、それに伴い支出の内訳も変化してきています。外食が多かった人が、自炊やテイクアウト、デリバリーを利用する機会が増えるなど、多くの人が、アウトソーシングしていたことを自分でこなすようになったのではないでしょうか。また、リモートワーク中心の働き方となった結果、家賃の高い都心を出て、郊外に移り住む人も出てきています。
今年はクリスマスやお正月なども、少人数で自宅で楽しむ人が増えるでしょう。今回はそんなシーンで役に立つ節約術をご紹介したいと思います。
それは、皆が同じ物を買い、消費する時期に、あえてタイミングをずらしたり、買うものを変えたりすることで、余分な支払いを避けるということです。
例えばクリスマスになるとイチゴの価格が上がるために、ケーキも割高になっています。その際には、あえてイチゴを使っていないアイスクリームケーキを選ぶという手があります。子供の頃、私の実家ではクリスマスにはいつもアイスクリームケーキでした。親からしてみれば節約のためだったのかもしれませんが、子供心に、毎年その日だけ特別に食べられるアイスクリームが格別に美味しかったことを覚えています。
同じように、お正月には野菜などの値段が高くなるので、購入できる物は先に購入しておいたり、冷凍食品などを活用する工夫が考えられます。私はシンガポールで生活をしているのですが、クリスマスはフランス料理などの西洋料理の店の料金が非常に高くなる傾向があります。そのため、料金が通常と変わらない和食のレストランを予約してみました。反対に、お正月は西洋料理の方が価格は抑えられているので、西洋料理のレストランを選ぼうと考えています。
また、飲食店やレジャー施設、旅行などは、計画を立てて早めに動くことで、早割などの割引がある場合もあります。小さなことですが、無駄な支出を減らしてしっかりとお金を貯めていくことが、私たちができる生活防衛術のひとつ。今年のホリデーシーズンは、無駄遣いなく楽しめるよう、工夫してみてくださいね。