パートナーシップカウンセラー、小松恭子さんの連載。よくある恋愛の悩みをピックアップし、パートナーとよい関係を築くためのアドバイスをお届けします。
パートナーシップ向上・改善の大前提は「彼が好き」であること。「えっ!そんなの当たり前でしょ?」そう思われるかもしれませんが実のところどうですか?
「付き合うまではマックス彼が好きだったけど、付き合いはじめたらその気持ちが目減りしているな」と心のどこかで感じていませんか? 彼とよりよい関係を作るためにはこの「目減り状態」から抜け出すことが必須です!
今回は目減りせず、彼を一段と好きになっていくためのポイントを3つお伝えいたします。「出逢えて良かった!」と付き合うほどに幸福度が高まるそんな関係づくりをはじめていきましょう。
1. 助言は求められたときだけに
彼のことが好きすぎてついつい先回りして助言したくなってしまう女性は多いものです。ですがこれ、やりすぎてしまうと彼にとって彼女は「お母さん」になってしまうことを知っていますか?
付き合い当初はいいのです、お互いが相手を「良い人」という前提でみているので、何を言われてもありがたく受け取れるから。例えば「スマホを忘れないようにね」という彼女のリマインドにも素直に「ありがとう」と彼は感謝できます。
ところが「ありがとう」が「いちいちうるさいな~わかってるよ!」に変わるときがやがてやってきます。
こうなってしまうと反抗期の少年のように何を言っても煙たがられてしまう。そして、彼のそのような様子に女性は幻滅。好きだった気持ちが薄れていってしまうのです。その後の2人の行方は想像できますよね?
そうならないためには、求められていない助言はしない! 過度に口出ししない!と決めること。そして彼が途中ミスをしながらも学び、彼女の助言なしでも成功を収める日がくることを楽しみに待つ姿勢に切り替えること。
「目減りする彼を作る助言はしない!」これは長く円満カップルでいるための秘訣ですよ。
2. 彼に任せたことへの口出しは厳禁
次はお願い事をしたときのポイントです。彼に任せたことは「彼の管轄」であることを覚えておいてくださいね! 「彼の管轄」とは彼のペースで彼の好きなように仕上げるまでのことを指します。完成までの過程で口出しをしないこと。途中で口出ししてしまうと「俺、頼りにされていないのかな」と男性のプライドを傷つけてしてしまう可能性があります。
では期待とは異なる結果が現れても我慢しないといけないのか?というとそれは違います。これでは自分が彼を信用できなくなり、気持ちが目減りしてしまいますよね。
そうではなく、「彼に伝わるお願いのし方」を研究しましょう! 彼のキャパシティにあった量や得意不得意はどんなことなのか。これらを把握した上で徐々に彼に伝わるお願いができるようになってきます。
そうなってくると彼はあなたのお願い事を叶えることが楽しくなってくるのです。そしてあなたもうれしい結果を届けてくれる彼に感謝の気持ちでいっぱいになります。双方がハッピーになる着地点へは2人の歯車が合うよう調整が必要です。その調整役を積極的に担うことでますます好きな彼が現れます。
最初から完璧を期待するのではなく、少しずつ完璧に近づいていくその過程を楽しんでくださいね。その過程もまた彼への想いを深めてくれますよ。
3. 異なる生活習慣で闘わない
最後は相手の生活スタイルに触れてみるというもの。お互い育ってきた環境が違うため、生活習慣のなかには理解できないことはたくさんあるものです。その違いが原因で「彼とは合わない」としていたらキリがありません。そしてそれが原因でケンカしてしまうのであれば最終的に相手は「敵」になってしまうでしょう。好きな人が敵になるなんて悲しいですよね。
そうなる前に試していただきたいのは、相手の習慣を一時的に取り入れてみること。注意していただきたいのは、相手の機嫌を取るためにやることではありませんし、我慢してやることではないということです。
あくまでも「もっと彼を知りたい! もっと彼を好きになりたい!」そのために自分の意思をもって行うことです。これをしてみると、彼がどのような感覚で生活しているのかが体感的に理解できるようになります。今まで「なんであなたはそうなの!」と自分とは異なる部分をもつ彼への苛立ちが不思議と尊重する気持ちに変わるのです。「あなたはこれが心地よいのね」と。
「好きな人とは同じでないとならない」という思い込みは彼への気持ちを目減りさせる大きな要因となります。違いを見つけたら相手を尊重するポイントを見つけにいくこと。そうしていくことで彼を想う気持ちはより膨らみを増していきますよ。
そうやって、楽しんでくださいね。彼と出逢ったことを。