今や日本人の多くが“沼ってる”韓国ドラマ。「ブームに乗り遅れた」「興味がない…」そんな人にもぜひ観てほしいイチオシドラマをプロが厳選! 今回は、韓国在住のライター・エディターである鈴木ちひろさんに韓ドラ愛を語ってもらった。
俳優の演技力はもちろん脚本、設定、背景をたどっていくとやめられなくなるんです
鈴木さんが韓ドラにハマるきっかけとなった作品は『私の名前はキム・サムスン』(全16話)。「ドラマの主人公は美人で性格が良い、というイメージを覆す、ぽっちゃりで嫌みがある、だけど憎めない、巷によくいそうな女子をキム・ソナが見事に演じました。韓ドラあるあるの金持ちボンボンと平凡女子のラブストーリーではありますが、キム・ソナ演じる主人公のサムスンのキレっぷりとか、酒豪っぷりとか、実は韓国女子のリアルな姿を描いていて面白さが盛りだくさんです」(鈴木ちひろさん ライター/エディター)
Q. 韓ドラ初心者におすすめは?
『梨泰院クラス』(全16話)
「俳優陣がとにかく芸達者で、特にアン・ボヒョン役のチャン・グンウォン。悪役をひたすら憎たらしく、嫌みったらしく演じました。また気の強くて自己主張をしっかりする女性も見ていてスカッとします!」(鈴木さん)
Q. キュンキュンしたいなら?
『社内お見合い』(全12話)
「韓国ドラマの王道、普通の女子と財閥男子の恋模様。主演のアン・ヒョソプが原作漫画さながらの王子キャラでビジュアルも完璧。とろけるほどの甘いささやきに女性ホルモンが刺激されます!」(鈴木さん)
Q. アラサー女性が主人公の作品は?
『気象庁の人々: 社内恋愛は予測不能!?』(全16話)
「主人公が美男美女すぎて、観ているだけでハッピーに! 仕事、恋愛、結婚に悩む姿に自身を投影するかも。気象庁での働きぶりもきちんと描かれていますが、韓国の天気予報は当たらない…と噂です」(鈴木さん)
Q. ファッションの参考にするなら?
『その年、私たちは』(全16話)
「キム・ダミがボッテガからオムニファッションまで、さらりと着こなすスタイルが現地で評判に。ドラマに登場したPARSのエコバッグは私も持っていますが、周囲の人に“それどこの?”と聞かれたことも」(鈴木さん)
Q. サスペンスでドキドキするなら?
『キングダム』(シーズン1、2)
「時代劇×ゾンビというクセの強い設定ですが、権力争いといった時代劇要素がきちんと描かれていて、すんなり話に入れます。ハイクオリティなゾンビの迫力は半端ないので寝る前に観るのは注意!」(鈴木さん)
Q. 韓国料理を知りたい
『ゴハン行こうよ』(シーズン1~3)
「撮影で使われた食堂は実在するお店ばかり。そしてどの食堂もマッチブ(おいしいお店)として有名になっていました。豪快に食べるシーンが多くて、夜遅くに観ると…食欲をそそられて危険です(笑)」(鈴木さん)
Q. 次にブームになりそうなのは?
『賢い医師生活』(シーズン1、2)
「韓ドラによくあるギスギスした場面が一切なく、見ていてほっこり、人間関係が丁寧に描かれたヒューマンドラマの名作。人との関係が気薄になりがちな今、かなりの癒やし系ドラマに涙するはずです」(鈴木さん)
鈴木ちひろ(すずきちひろ)
韓国在住のライター&エディター。日本の出版社で編集者を務めたのち、韓国に語学留学。その際に出会った韓国人男性と結婚。韓国のショップやライフスタイルなどの記事を執筆するほか、韓国人俳優のインタビューも行う。最新著書は『行った気になれる!妄想韓国ドラマ旅』(主婦の友社)。
▼韓ドラをもっと見たい!