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LIVING趣味

2022.02.09

あの葛飾北斎が奇行!?巨匠たちのすべらない話【水曜夜はアートの話を】

美術を面白おかしく、わかりやすく解説する“アートテラー”として活躍するとに~さんによる連載。読者の皆さまからの質問も随時受け付けています! 今回は、あの人気企画をお届けします。

絵筆
こんばんは。アートテラーのとに~です。コロナのせいで、開幕日が延期となっていた東京都美術館の『フェルメールと17世紀オランダ絵画展』がどうやら開催の目途が立ったようで、2月10日よりスタートするようですね。いや、本当に良かった! 一昨年、昨年といくつかの大型展覧会が中止を余儀なくされたので、久しぶりに明るいニュースです。

さてさて、本日は一部の方には人気の不定期企画「巨匠たちのすべらない話」、その第6弾をお届けしたいと思います。

巨匠と言われる芸術家たちは誰でも1つはすべらない話を持っており、そして、それは誰が何度聞いても面白いものである。すべらんなぁ。

ノーマネーでフィニッシュです

『冨嶽三十六景 凱風快晴』

葛飾北斎《冨嶽三十六景 凱風快晴》

「売れっ子なのにいつもボロを身にまとっていた」「人に話しかけられたくないから、歩くときには常に呪文をぶつぶつと唱えていた。」など、数々の奇行エピソードを持つ浮世絵師・葛飾北斎。

彼はお金にもまったく関心がなかったのだそう。ある日、津軽のお殿様から屏風絵を描いてほしいと頼まれました。しかし、なかなか北斎が描かないので、使者が家にやってきて、5両のお金を置いていきました。それでも描こうとしない北斎。するとお殿様は、『もし、絵を描いてくれたら、さらに報酬を弾む』と申し出たのだそう。

そんな殿に対して北斎は、こう答えました。

「この前置いていったあの5両を引き取ってくれたら、絵を描きに行ってもいいよ」

なんそれ! お金に無頓着にもほどがあります。

バランスよく食べましょう!

ピート・モンドリアン

ピート・モンドリアン《赤・青・黄のコンポジション》1930年

黒い垂直・水平線と赤・青・黄の三原色のみを用いるというストイックな原則を貫いた一連の抽象画で知られるオランダの画家 ピート・モンドリアン。彼は晩年近くに、戦禍を避けるためニューヨークに亡命を果たします。その際の船旅があまりに過酷だったため、体調を崩してしまったのだそう。

医者には禁煙するよう忠告されるも、どうしてもタバコをやめる気にはなれず。その代わりに体調を気遣って、野菜だけを食べるようになったのだとか。しかも、モンドリアンの独自の理論によると、塩は体に悪いとのことで、毎日生野菜を食べていたとか。また、オレンジも体にいいと信じ込んでいたようで、箱買いして毎日食べていたのだそう。作風だけでなく、食生活もストイック!

そんな自己流の健康法に効果が無かったのか、亡命から数年後、風邪をこじらせてこの世を去ったそうです。

江戸時代のおぼっちゃまくん

『燕子花図』(根津美術館所蔵)

尾形光琳《燕子花図》(根津美術館所蔵)

国宝の《燕子花図屏風》や《紅白梅図屏風》を残した琳派を代表する芸術家 尾形光琳。しかし、彼はもともと芸術家だったわけではなく、京都の呉服商・雁金屋の次男として生まれた、いわゆるボンボンでした。

そんな光琳が若き日に金持ち仲間たちと京都の嵐山にお花見に行った際のこと。メンバーそれぞれが、これでもかと贅を凝らしたお弁当を広げるなか、光琳は一人、竹の皮の包みから何の変哲もない握り飯を取り出し食べ始めたのだとか。

「おいおい、握り飯かよwww」

皆が笑っていると、握り飯を食べ終わった光琳はおもむろに川へ向かい、おにぎりを包んでいた竹の皮を大堰川に捨てました。川を流れていく竹の皮を見ると、その内側には金銀で見事な蒔絵が施されており、流れていく光景は満開の桜と見事な調和を生み出していたそうです。

この風流なエピソードから、竹の皮に金箔を施し、料理を乗せるものを今でも「光琳笹」と呼んでいます。

ちなみに、歳を重ねても光琳の浪費癖は治らず、父の死後も、莫大な財産を湯水のように使い果たし、実の弟から借金もする始末。結局にっちもさっちも行かなくなって、芸術の道で食べていかざるを得なくなったのです。美術の才能があってよかったですね。

皆さまからの質問大募集!

「デートにピッタリの美術館は?」「カフェがオススメの美術館って?」という具体的な質問から、「現代アートって、何が面白いの?」「何であんなに美術品って高いの?」「ピカソってすごいの?」という誰にも聞けなかった質問まで。
GINGERの問い合わせフォームから何でもお寄せくださいませ。わかりやすく、お答えします。

アートテラー・とに〜の【水曜夜はアートの話を】をもっと読む。

TEXT=アートテラー・とに〜

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