神仏研究家、文筆家の桜井識子さんが東京都内の神社仏閣を厳選してお届け! 生まれ持った霊能力に加えて修行により霊格を上げ、神様とお話しができるようになった桜井さん。著書『東京でひっそりスピリチュアル』(幻冬舎)から一部を抜粋し、年末年始の参拝におすすめの開運スポットをご紹介。
【井草八幡宮】出雲大社と同じ大蛇の神様がなぜここに!?
ここの神様は太古の昔、出雲大社のご祭神の眷属(けんぞく)だったそうです。関東に来てから神様になられ、ご祭神と存在が同じ系統なので、姿も同じだそうです。それで大蛇というわけです。
<中略>
出雲大社で行われる神在祭の初日に、稲佐の浜には全国から神々が集まります。ここから出雲大社へ行くわけです。
実は、神様は瞬時に移動ができます。ですから、自分の神社から出雲大社の境内に一瞬で移動ができるはずなのです。それなのにどうして、出雲大社に現地集合をしないのか?と、これも私が疑問に思ってきたことです。
わざわざ稲佐の浜に集合する意味がわかりませんでした。人間がお迎えに行くから?お迎えの神事をするから?と思っていたのです。
そうではなくて、多くの神々が「集合」できるところは、日本であそこしかないのです。神様によれば、空間の神格、空間の広がり、波動の高さ、土地のパワーなど、すべてをクリアしているところは他にはないそうです。それに加えて、稲佐の浜には神々を集め、呼ぶ機能もあると言います。
もしも現地集合だったら、先に神格の高い神々ばかりが来ていると、小さな神様は境内に入りづらいそうです。波動の関係で、です。境内は浜辺と違って空間に範囲があるからです。つまり、神様側からすれば、現地集合よりも稲佐の浜のほうが心地よく訪問できるのですね。全員がスムーズに移動できるということで、稲佐の浜が玄関になっているそうです。
多くの神々が来て会議の場所となる出雲大社は、この浜のすぐそばに造る必要があったのでした。国際都市に造れば便利ですが、神様のことを考えて、国際都市に築いていないのです。
こうして創建された神社に、日本中から神々が年に一度集まるようになりました。格式の高い神社だから、国際都市でも信仰していた人は多かったそうです。
大昔、松江市のあたりから関東を目指したある人は、出雲大社にお別れのご挨拶に行きました。当時、勧請という制度や意識はなかったので、参拝して、この地を離れます、どうかこの先もずっとお守り下さい、というお願いをしただけだそうです。
神様はその人のことをよく思っていたので、新しく見つける土地を栄えさせてあげようとついて行ったそうです。このような理由で出雲を離れた大蛇の神様はいないので、大蛇の神様は各地に散らばっていないらしいです。
大昔は眷属だったそうですが、今は立派な神様です。大きいです。お顔は犬みたいな感じで可愛らしく、まつ毛がパチパチしていて、耳はありません。出雲大社の神様と同じようなお顔をしています。世間に知られていないのが、もったいない神様です。
ちなみに願掛けはなんでも聞いてくれます。ご本人によると「開運招福」「栄えさせる」ことに強いということです。
ご紹介した開運スポットは…
井草八幡宮(いぐさはちまんぐう)
杉並区善福寺1-33-1
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神社仏閣と皇居の22か所の紹介と、既刊やブログで紹介した東京都の神社仏閣についてのひとことメモを収録! 神社仏閣の位置がひとめでわかるカラーMAPつき。東京さんぽが10倍楽しくなる神社仏閣ガイドです。
桜井識子(さくらいしきこ)
1962年広島県生まれ。霊能者の祖母・審神者の祖父の影響で霊や神仏と深く関わって育つ。 1,000社以上の神社仏閣を参拝し神仏を感知する方法、ご縁・ご加護のもらい方、人生を好転させるアドバイス等を書籍やブログを通して発信中。『神様、福運を招くコツはありますか?』『神様が教えてくれた金運のはなし』『神様が教えてくれた縁結びのはなし』(すべて幻冬舎)、『聖地・高野山で教えてもらった もっと! 神仏のご縁をもらうコツ』(KADOKAWA)、『京都でひっそりスピリチュアル』(宝島社)など著書多数。