アメリカでの暮らしのなかで、気に入っているパーティースタイルのひとつが「プログレッシブディナー」。今回はその魅力をご紹介します。(料理研究家・フードコンサルタント/ブライデン陽子)
プログレッシブディナーとは?

「プログレッシブディナー」というスタイルは、一軒に集まるのではなく、前菜、メイン、デザート、アフタードリンクなど、料理ごとにホストの家を移動しながら楽しむのが特徴。
それぞれの家では、料理に合わせたシグネチャードリンクが用意され、まるで小さなレストランを巡っているような感覚で楽しめます。ホスト一人に負担が集中しないのも、このスタイルならではの魅力です。


私のご近所でも、大晦日に今回で5回目となる恒例のプログレッシブディナーを行いました。今回、私が担当したのは2軒あるメイン料理のひとつで、選んだのはラーメン。中学生から70代まで、40人近くが集まり、皆がワイワイと飲み、話に花を咲かせている間に、ご近所の奥さまたちに助けてもらいながら、麺をゆで、スープを注ぎ、具材をのせて次々と仕上げていきます。

プログレッシブディナーの魅力は、料理そのものだけでなく、こうした自然なコミュニケーションや、家ごとに変わる空気感、その人らしさに触れられるところ。もちろん全員分の席があるわけではないので、立ち食いもOK。完璧なおもてなしでなくても、その気持ちが伝わるだけで、集まりは十分に豊かになります。

ラーメンに合わせた一杯は…
そんなプログレッシブディナーで、ラーメンに合わせて用意したのが「スパゲッティ・カクテル」。イタリアのアペロールを使ったカクテルで、シンプルですが、味わいはとても洗練されています。

レトロなMiller High Life の瓶ビールを使うとオシャレ感が増しますが、手に入らなければ、ライトなラガービールで代用しても十分です。
スパゲッティ・カクテル(The Spaghetti Cocktail)の作り方
●材料
- ライトラガービール(330〜360ml)1本 ※定番は Miller High Life
- アペロール 45〜60ml
- レモン汁 15ml
- (お好みで)レモンのくし切り
●作り方
- ビール瓶の上部を少し空ける。
- アペロールとレモン汁を加える。
- 軽く混ぜ、好みでレモンを添える。
ビールがベースなので、カクテルといっても食事の邪魔をせず、ラーメンにもピッタリでした。

家と家、人と人をつなぐ、新しいパーティーのかたち。次に集まりを企画する機会があれば、こんなスタイルを取り入れてみるのも、ひとつの選択ではないでしょうか。
ブライデン陽子
料理研究家・フードコンサルタント。1991年に渡米。インテリアデザイナーとして数々のスペースを手がけた後、料理教室「Yoko Design Kitchen」、フードコンサルティング会社「ガストロラボ」を立ち上げる。料理教室、レシピ開発、食スペシャリスト養成講座など幅広い分野で活動中。世界中を旅して得た自由な発想とスタイリッシュな料理が人気。
http://www.yokodesign.com/
Instagram @yokobryden

