空気がひんやりしてきて、店頭には秋ならではの食材が並びはじめました。今回は、そんな秋の味覚を楽しむレシピをご紹介します。(料理研究家・フードコンサルタント/ブライデン陽子)
「食欲の秋」を楽しみましょう

秋の味覚といえば、栗やさつまいも、梨、そしてなんといってもきのこ。豊かな香りと深い味わいで、食卓をぐっと秋色に染めてくれます。まさに「食欲の秋」といわれるのがよくわかりますよね。

そんな折、近所の方から森で採れた舞茸をたっぷりいただきました。天ぷらや炊き込みご飯など幅広く楽しめる舞茸ですが、私がいちばんおすすめしたいのは「シンプルに焼く」食べ方。今日は普段からよく作っている絶品の舞茸グリルのレシピをご紹介します。シンプルだからこそ、ちょっとしたポイントが仕上がりを左右します。ぜひ最後のコツまで読んでから、お試しくださいね。
舞茸のグリル

香ばしく焼けた舞茸は外はカリッと香り高く、中はジューシー。シンプルなのに特別感のある秋のごちそうです。
●材料
- 舞茸、大きめにほぐす
- オリーブオイル
- 醤油
- 仕上げにすだち、七味、黒胡椒などお好みで
●作り方
- フライパンにオリーブオイルを入れ、強めの中火でしっかり熱する。
- 舞茸を入れ、途中で触らずに片面に焼き色をつける。
- ひっくり返し、同じように焼き色をつける。
- 醤油を回しかけ、再度ひっくり返して数秒焼き、香ばしさをまとわせる。
- 仕上げにすだちを絞ったり、七味や黒胡椒を散らして完成。
美味しく仕上げるコツ

舞茸は強めの火で一気に焼くこと。そして途中でいじらないこと。触ってしまうと水分が出て、せっかくの歯ごたえが台無しに。
さらに、テフロンのフライパンよりも、厚みがあって熱をしっかり蓄えるキャストアイロン製のスキレットなどを使うと、より香ばしく仕上がります。