“これから”を充実させるために始めたい具体的なアクションを、一歩先を行く先輩女性の代表として、モデル 渡辺知夏子さんがナビゲートする連載「AGELESS BEAUTY TIPS」。エイジングを恐れず、ポジティブに進んでいくための「大人美容」にまつわるハウツーをご紹介します。
海外セレブやアスリートも注目のスーパーフード
欧米諸国では定番の朝食メニューとして知られる「オートミール」。日本ではここ最近になってようやく種類が豊富になってきた印象ですが、今回は、オートミールが注目されるようになった理由とおすすめのポイントをご紹介したいと思います。
オートミールとは、穀類の一種である「オーツ麦」を食べやすく加工した食品。栄養豊富な外皮を残したまま加工していて、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。また、GI値が低く食後の血糖値の上昇が穏やかなので、とくに健康を気づかう方は積極的に取り入れたい食品です。
水に溶けやすい水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維の2種類をバランスよく含むので、腸活にも役立ちます。便秘の予防・改善が期待できるだけでなく、血糖値やコレステロールの上昇を抑えて、糖尿病や動脈硬化のリスクを低減させる効果もあります。
鉄分は白米の6倍、カルシウムの含有量も比較的多め。元々は欧米諸国の朝食だったものの、現代社会では海外セレブやアスリートがダイエットや栄養補給に取り入れているスーパーフードです。
またオートミールで使用しているオーツ麦はグルテンを形成するタンパク質が含まれていないため、グルテンフリー食材でもあります。ただ市販品の場合、小麦を扱う工場で作られている可能性があるので、注意が必要です。完全なグルテンフリー希望の場合は、品質表示やパッケージに、グルテンフリーやピュアオーツと記載されているか確認するように気をつけたいところ。
ヘルシーなのに栄養豊富で、上手に取り入れると健康や美容に絶大な効果が期待できるということが人気の理由です。
ではなぜ、日本でも近年人気が上昇中かというと、実はオートミールは米の代わりに使ってみると意外にも美味しくてアレンジが効くから。そして、米よりも糖質やGI値が低いので、白米の代わりのダイエット中の食事としてもおすすめで、女性を中心に人気に。
私も少し前から実際どうなのか気になり、オートミールを使ったメニューをときどき食事に取り入れています。お米代わりに使えるとわかったので、いろんな料理にアレンジが可能。今回は、実際に作ってみて美味しく出来たオートミールアレンジをご紹介します。
私が気に入っているのが、こちらのオートミールです。
これは、フランス産の小粒タイプの有機オートミール。食べやすいしアレンジもしやすいのでおすすめです。
オートミールを手軽に取り入れるなら、ずばりスープがおすすめ! 和洋中どんなスープにも比較的合うので、あまり料理が得意でない人でも簡単に作れます。
忙しいときは、インスタントスープや市販のスープでも全然OKだと思いますが、今回は自分で作った豆乳みそスープにオートミールをIN。お米の代わりにオートミールでリゾット風にアレンジしました。
ほうれん草と鶏肉の豆乳味噌リゾット
ほうれん草、鶏肉、玉ねぎ、マッシュルーム、ニンジンなどの具材をオリーブオイルで炒めて、コンソメと豆乳、最後に味噌を入れました。バターや牛乳を使わなくても、最後に味噌で味を整える事でコクが出て美味しく仕上がります。できあがったスープをお皿に盛るときにオートミールを混ぜるだけでリゾットの完成です。
アクセントでディルと粉チーズ少々、黒胡椒をふると美味しいです。鶏肉の代わりにサーモンでも良いですね。野菜がたくさん摂れるし、ヘルシーです。寒い日がまだまだ続くので、身体が温まるスープはダイエット中の朝ごはんにおすすめです。
参鶏湯風スープを作ったときにもオートミールを入れて食べてみたのですが、こちらも美味しかったのでぜひ♪ もち米の代わりに少々入れた程度ですが、味も合うし食感もアリでした。
続いてこちらは、小麦粉の代わりにオートミールと米粉を使って、豆腐とオートミールのおやきを作ってみました。
豆腐とツナのオートミールおやき
材料は、水をよく切った木綿豆腐、千切りキャベツ、汁をよく切ったツナ、塩昆布、卵、オートミール、米粉。
米粉はつなぎのために少し使っていますが、気持ち程度。形にしやすい柔らかさになるようにざっくりと混ぜて焼くだけ! 塩昆布とツナの塩気があるので、味付けは不要。豆腐とツナの水分だけしっかりと取って、バランスを見ながらオートミールと米粉を足しながら混ぜるようにすると失敗しないですよ。
タレはポン酢とネギでさっぱりと。ヘルシーなメニューですが、タンパク質と食物繊維たっぷりで、こちらもダイエットにおすすめです。
そして最後は使ってみたら美味しく出来たおやつです。沖縄のおやつ、サーターアンダギーを作っていたときにアレンジを思いついて、サーターアンダギーの衣としてオートミールをまわりに付けて揚げたらカリカリですごく美味しく出来ました。
オートミールをジップ付きポリ袋に入れて棒で叩いて細かくし、コロッケを作るときのように、丸めた生地にパン粉代わりにまぶして揚げただけ。沖縄に行ったときに買ってきたプレーンのサーターアンダギーミックスを使って、米油で揚げています。
実は中にソーセージを入れていて、生地も通常より柔らかくなるようにアレンジしていますが、普通通りに作るサーターアンダギーにまぶして揚げても絶対美味しいはず。
揚げるときの油は、米油が酸化しにくいのでおすすめです。揚げ物なのでヘルシーとは言えませんが、お菓子に使ったり、こんなアレンジも出来るのでご紹介しました。
オートミールは白米に置き換えるのもおすすめですが、沢山のアレンジが出来て意外にも使いやすいものであることがわかりました。私は普段から白米や玄米を主食として食べていますが、オートミールを白米や小麦粉の代わりに使うことで日々の献立のマンネリ化を解消出来そうです。
みなさんもオートミールをダイエットや栄養補給、腸活の一環として取り入れてみるのはいかがでしょうか?
渡辺知夏子の【AGELESS BEAUTY TIPS】をもっと読む。