旬野菜を使った料理や、季節に合わせたメニューやフードを、フードライターの坂本ちなみさんがご提案。3回にわたり豆腐を使ったアレンジ料理をご紹介してきましたが、今回は手作り豆腐。愛情たっぷり、丁寧に作られる工程に注目です。
さて、今回は自家製豆腐レシピをお届け。出来上がった豆腐に山わさびと本枯れ節を少々、これほどの贅沢があるだろうか。大豆の恵み、ぜひ一緒に味わってくださいね。
自家製豆腐の作り方
1. 大豆を水に浸して一晩置きます。
*水の量は大豆重量の約3倍。
*冬場は夏場より長めに浸漬する。
*大豆300gで豆腐1丁が出来上がる。
2. 1の大豆を水ごとミキサーにかけます。1分ほどミキサーにかけたら、生呉(なまご)が出来上がるので、それを鍋に移します。
*ミキサーの大きさによっては、2度に分けて粉砕する
3. 生呉を火にかけて、木べらで混ぜながら沸騰させます(焦げ付きに注意!)。沸騰したら吹きこぼれないよう弱火にして、混ぜながら10分ほど煮ます。
4. 3の生呉をさらし布等を使って漉します。
*ザルで漉すのが一般的ですが、今回は水切り穴がたくさん空いているパスタ鍋を使用しました。
5. おたまを押し当ててよく絞り、おからと豆乳に分離させます。
*熱いので火傷に注意してください!
6. 5で出来た豆乳を鍋に移して弱火にかけながら、ゆっくり混ぜます。温度を計りながら70~75℃くらいになったら火を止めて、にがりを加えて静かに3回混ぜます。蓋をして固まるのを待ちます。
*にがりは成分によって薄める白湯の量が違うので、表示を確認してください。また、にがりを入れる際は木べらに沿わせてゆっくりと流し入れます。
*豆腐を固めるザルや型箱を準備します。
7. ところどころ透明な液体が浮いてきたら、おたまですくい取りながら固まってきた豆腐をザルや型箱に入れます。
*豆腐を移したあと、ザルの場合は優しくさらしを絞る。型箱の場合は上から重しを乗せておきます。
8. 凝固した豆腐を30分ほど水にさらす。アクが抜けたら出来上がり。
*すぐ食べない時は、容器に移して水にさらした状態のまま冷蔵庫で保存します。
手作りで豆腐を作ってみて…
パスタ鍋が意外なところで大活躍しました。斜めに設置できて大変便利でした。
さらし布は、固める容器に合わせてカットしました。繰り返し使えるようしっかり乾燥させて次回に備えます。
自家製豆腐の利点は、なんと言っても好みの大豆を選べるというところ。まだまだ試してみたい大豆がたくさん。
こちらは、豆乳と分離してできた作りたてホヤホヤのおから。
(おからを使ったお料理は、来週の記事でご紹介します。)
豆腐の作り方、いかがでしたか。難しいと思い込んでいたけれど意外にもその工程はシンプルだった!と、私の記事を読んで思っていただけたら嬉しいです。では、来週もどうぞお楽しみに!
●これまでご紹介した豆腐料理もチェック!