こんにちは。お料理担当の坂本ちなみです。今回は、前回お伝えしきれなかった里芋料理の続編です。冬が旬の里芋、これからますます美味しくなるので、寒い間はぜひ常備しておいてくださいね。
里芋は泥付きのまま水を湿らせた紙類に包んで冷暗所においておくと、割と長い間保存が可能です。独特のねっとり感、ほっくりした柔らかさ、想像を飛び越えていろいろなお料理に活かせる万能野菜です。
里芋の旬はこれから!
こちらは、我が家で収穫した里芋たち。春に植えた種芋からどんどん大きな葉が成長して夏の間に養分を蓄えます。秋頃から付け根部分(親芋)にいくつもの小芋がくっついて成長していきます。余談ですが、小芋が生まれて家族が増えていく様子を見ていると、子孫繁栄の縁起よい食べ物としてお節料理に入っているのも納得しました。
ホッとする里芋の煮込み料理
さて、こちらは里芋ならではのほっとするお味、懐かしさが溢れる煮込み料理です。里芋、人参、鶏手羽元を、鰹昆布出汁、醤油、さけ、みりん、砂糖、塩・こしょうでじっくり煮込んだ田舎の温かい風景を想起させる味わい深い一品です。
定番!里芋の味噌田楽
こちらの柚味噌田楽は、この時季の我が家の定番メニューです。蒸すだけの簡単料理ですが、趣があり、季節感が溢れているので、おもてなしにも重宝する一品です。(蒸した里芋が余ったらマッシュして、粗めに潰した茹で卵、小口切りきゅうり、柚味噌、マヨネーズなどと和えて里芋サラダにするのもおすすめです)
先週お届けした記事の中に、里芋の皮むき方法を書きましたが、更にわかりやすくするために写真を撮りました。蒸す前に包丁で皮にぐるりと切り込みを入れておくと、このように蒸し上がった時の皮むきが簡単です。ぬめりも解消されますので、ぜひお試しくださいね。
ワインにも合う!オープンサンド
こちらは、ベシャメルソースと里芋、海老、きのこを絡めて作るオープンサンドです。ベイクしたすぐの熱々ホクホク感、最高です! ワインにも合いますよ。
煮汁を有効活用できる!里芋の煮っ転がし
出汁醤油、酒、みりん、砂糖、濃いめの味付けでこってり煮込みます。いただく時の照り感が食欲を誘いますよ。一気にたくさん作るときは、あえて汁だくで煮込むのがおすすめです。
理由は2つあって、1つ目は、煮込みは冷めていく時に味がグングン染み込むので、保存する耐熱容器に汁ごと入れておくと煮崩れせずに中まで味が染み込みます。
2つ目は、煮っ転がしを作った煮汁を二次利用するというもの。「もう一度煮汁を使うの?」と驚かれるかもしれませんが、私はいろんなお料理の煮汁を頻繁に活用しています。例えば、あさりの酒蒸しの残り汁を次の日の野菜スープのブイヨン代わりにしたり、すき焼きの煮汁を肉じゃが作りに再利用することもあります。煮汁には旨味も栄養も凝縮しているので、使わない手はありません。
さて、こちらの煮っ転がしで残った煮汁は、次の日、大根とイカの照り焼き煮込みに再利用しました。さらに、余った汁は、鶏ひき肉のそぼろあん(豆腐にかけました)や、味付け煮卵にも。皆さんも、煮汁の再利用、ぜひお試しくださいね!
里芋とナッツの野菜ハンバーグ
ニンニクベーコンの風味が里芋と良い相性! こちらの里芋とナッツの野菜ハンバーグは、下記のリンクからチェックしてください。
https://d26lmfi5ymz934.cloudfront.net/timeless/living/eat/20200314-chinami_sakamoto-22
里芋の味噌汁
里芋を大きめに切ることで、じんわり染み込んだ味噌の甘みを存分に味わえます。冬の間は何度でもリピートしたいお味噌汁ですね。
2週に渡ってお届けした里芋料理いかがでしたか。旬の野菜を取り入れてポカポカあったかい気持ちでお過ごしくださいね。