こんにちは。お料理担当の坂本ちなみです。いよいよ連日30度を超える夏本番のシーズンがやってきました。夏バテ防止策として「こまめに水分塩分補給」や「たっぷりの睡眠」「適度な運動」など読者の皆さんはすでに気をつけておられると思いますが、夏バテ解消を担っている一番の解決策は、夏には夏の食材を食べることだと私は思っています。
食べたもので体はできていると再確認の意味合いも込め、今回は旬の野菜をふんだんに使った夏バテ防止レシピ5選をお届けします。では、早速みていきましょう♪
1.トマトときゅうりのゼリー寄せ
こちらはカラフルな夏野菜の代表格、トマトときゅうりのコントラストを活かしたコンソメのゼリー寄せです。パプリカを散らして色味をプラスしました。
プチトマトは半分にカットして塩とオリーブオイルを絡めて数分置き、旨味を引き出します。きゅうりと蒸したパプリカをみじん切りにしたあとトマトになじませ、型に入れます。アガー(表示分量/作り方通り)をコンソメ液と混ぜ、具材の入った型に流し込んで固まるまで冷蔵庫で冷やせば出来上がり。
*今回豆腐の空き容器を再利用しました。ヨーグルトや豆腐のプラスチック素材は、つるんと取り出せるので便利です。包丁で好みの大きさにカットして小皿に盛りつけてくださいね。
*いろいろな凝固方法がありますが、素材の色合いを活かしたいときは透明度の高いアガーがオススメです。
*なお、固めのゼリー寄せにしたいときは寒天をお使いください。
2.ハッセルバックポテト
ジャガイモは火を入れてもビタミンCが壊れにくいといわれている野菜、夏場は特に積極的に摂り入れたい食材です。こちらは、2種類のジャガイモ(ユーコンゴールド、ルースター)を使ったハッセルバックポテトです。
通常は、薄く切り込みを入れたジャガイモを1つずつ間隔をあけて天板や耐熱皿に並べ、刷毛でバターを塗り、すりおろしにんにく、塩、好みのハーブを散らして200度のオーブンで焼けば出来上がりです。
*ハーブはローズマリーやタイムなど。
*写真では、ホウロウ容器を使用しています。
*焼き上がり直前に、もう一度バターを塗ると風味が豊かになります。
3.カラフル野菜のピクルス
暑い日、食欲のないときでもピクルスなら食べたいと思うのは、お酢により分泌される胃液が、栄養の吸収や胃の中の消化を助ける役割があることを体が覚えているからだと思います。たくさん作って常備しておくことで健康維持に役立ちますよ。
きゅうりは、1本の長さのまま底を残して薄くスライス、トマトは湯むき、パプリカは適当な大きさにカットしたあと柔らかく蒸しています。お好みのピクルス液に浸して冷蔵庫で保存してください。
*きゅうりは割り箸を当ててカットすると楽に切り込みが入ります。
*トマトは、皮に十字に切り込みを入れてから湯引きすると簡単に皮がむけます。
4.かぼちゃの冷製スープ
濃厚な味わい深さを持ち合わせながらも、すっきりとした口当たり、夏にぴったりのひんやり冷製スープです。
〈作り方〉
1. オリーブオイルをひいて熱したなべに、みじん切りにした生姜とにんにくを炒め、オイルに香りが移ったらスライスした玉ねぎを加えてよく炒める。
2. あらかじめレンチンで柔らかくしておいたかぼちゃ、豆乳を①に加えて20分程度煮込み、塩コショウで味を整える。
3. ②の粗熱をとり、ブレンダーで攪拌します。漉しながら器に注ぎ、冷蔵庫で冷やしたら出来上がり。
*かぼちゃは皮をむいています。
*写真のトッピングは、黄色いミニトマト、コリアンダーの花、きゅうりの蔓
5.濃厚!「変わりカレー」
こちらは、見た目からは想像できませんが、なんと元はラタトゥイユ。先日、作りすぎたのでブイヨンを加えてブレンダーでスープ状にしたところ、美味しさがぎゅっと凝縮されていてものすごく食べやすく美味しかったのでご紹介したいと思いました。
写真では、タイ米と合わせてカレー風にサーブしてみました。黄色いトマトをあしらうことで、シンプルな白いお皿がモダンな雰囲気に。
*タイ米:甘酒=1合:大さじ1(水加減は通常通り)の割合で炊くと、ごはんの味も食感もまろやかになりスープとよく合います。
今回の野菜メニュー、いかがでしたか。ぜひ皆さんの日常メニューにも取り入れてみてくださいね。少しの工夫で見た目も味も驚きが出る「とっておきメニュー」まだまだ続きます。
次回もどうぞお楽しみに!