生理痛、痛いのは病気!? 「病院に行くべき?」の見極め方は?

毎月のように起こる生理痛に、悩まされる女性は少なくありません。痛みは、余計ないらないものと悪者扱いされますが、もしも私たちが痛みを感じなかったら…? 病気の発見が遅れ、重症になることだってあります。痛みは、私たちの体を守る大事なサイン。痛みは我慢せず、すぐに対処しましょう。「どの程度の生理痛なら病院を受診していいの?」と迷う人もいます。病院に行くべき生理痛とそうでない生理痛の見極めをお伝えします。

「痛い!」と感じる体のサインを見逃さないで

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生理痛には、子宮内膜症や子宮筋腫が原因のものもあります。
原因不明といわれている不妊症の約40~60%は、子宮内膜症が関係しているともいわれています。

もしも生理痛に悩んでいたら、ためらわず婦人科を受診して相談してOKです。
でも、「この程度でいいの?」と迷う人のために、病院で相談すべき、生理痛の見極めを紹介します。

こんな人は病院で相談しましょう!

□ 毎回、生理のときに、痛み止めの薬(鎮痛剤)が必要。
□ 生理痛が、だんだんひどくなってきた。
□ 生理のときに家事や仕事など、普段の生活ができないような痛みがある。
□ 生理のとき以外にも、腰痛や下腹部痛がある。
□ 排便やセックスのときに痛みがある。
□ 市販の痛み止めでは効かないことがある。
□ 痛みで座り込んだり、横になったりすることがある。
□ ひどい痛みが何日も続く。
□ 頭痛や吐き気があり、頭がぼうっとして思考能力がなくなってしまう。
□ 痛みで食欲がなくなる。

ひとつでもチェックがついたら、なんらかの病気が隠れている可能性があります。気になる症状があれば、一度、婦人科に相談に行きましょう。

全国の生理痛で相談できるお医者さんを探すなら、「ようこそ、生理痛外来へ」(http://maitsuki-rakuda.jp/)が参考になります。
生理痛に悩む女性たちに役に立つ情報を伝えている生理痛・月経困難症についての専門サイトです。全国の生理痛で相談しやすいドクターの紹介もされています。

クリニックでの治療はどんなことをするの?

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婦人科に行くときは、「生理痛が始まった年齢、痛みの期間、強さ、生理時以外の痛みの有無、最終生理日、服用中の薬など」をメモし、あれば基礎体温表をもって行くと治療に役立ちます。

生理痛の原因を確認して、痛みを減らすためには、内診と経腟超音波検査をすることは大事です。
でも、それが婦人科を受診したくない壁になっているのなら、まずは内診なしでも可能です。クリニック受診時にそのことを話しましょう。

生理痛の治療は、ピルがファーストチョイスの治療薬です。
月経困難症や子宮内膜症を治療できる保険適用薬もあります。痛みも出血量も半分以下になることが多いので、試してみてください。
あとは、鎮痛剤や漢方薬で治療することもあります。

医師処方の漢方薬は健康保険が使えます

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ピルなどのホルモン剤に抵抗があるという人には、漢方薬でも治療可能です。
ひとりひとりの証(タイプ)に合ったものを医師が見立てて、健康保険で処方してくれます。
生理痛によく使われる代表的な漢方薬は、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」などです。

文/増田美加

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増田美加/女性医療ジャーナリスト
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増田美加/女性医療ジャーナリスト
NPO法人日本医学ジャーナリスト協会会員。本誌「30歳美容委員会・女性ホルモン整え塾」でもお馴染み。エビデンスに基づいた健康情報、予防医療の視点から女性のヘルスケア、エイジングケアの執筆、講演を行う。乳がんサバイバーでもあり、さまざまながん啓発活動を展開。著書は『女性ホルモンパワー』(だいわ文庫)ほか多数。NPO法人「みんなの漢方R」理事長、NPO法人「乳がん画像診断ネットワーク(BCIN)」副理事、NPO法人「女性医療ネットワーク」理事、CNJ認定「乳がん体験者コーデイネーター」ほかを務める。
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