総勢27名のジュニアが出演するコンサート『ジュニア Showcase 2025 新星 -SHINSEI-』が東京グローブ座にて12月9日より開催中。28日まで全26公演を行う。ゲネプロ後に行われた囲み取材には、ジュニア8名と本公演を企画・プロデュースした「J-Pop Legacy」の代表取締役社長・大倉忠義さん(SUPER EIGHT)が出席した。初めて囲み取材に登壇するメンバーも多く、初々しさと和やかな空気に包まれた会見の模様をレポート。
少年隊から始まる‟歴史のステージ”。衣装の重みや受け継ぐ覚悟も

― まずは、一人ずつ自己紹介と憧れの先輩を教えてください。
阿達慶さん(以下・阿達) 阿達慶です! 憧れている先輩は、堂本光一さんと中島健人くんと、ACEesの那須雄登くんです。自分のアピールポイントは…(その場で華麗にターンをし、右手を上に挙げ)‟キラキラアイドル”です。よろしくお願いします!
千井野空翔さん(以下・千井野) よいしょー! 出ました!
竹村実悟さん(以下・竹村) いいねー。素晴らしいターンです!
千井野 千井野空翔です! 憧れの先輩は、亀梨和也くんと永瀬廉くんと、ACEesの作間龍斗くんです。自分のアピールポイントは、(マイクをはずし、地声で)大きな声です! よろしくお願いします!
竹村 竹村実悟です! 憧れの先輩は、僕自身です。あと、大倉(忠義)さんです。アピールポイントは、度胸です。よろしくお願いします!
野田開仁さん(以下・野田) のだなのだ! どうも、野田開仁です。憧れている先輩は、桐山照史くんと正門(良規)くんです。アピールポイントは…関西らしさです。
千井野 諦めんなよ!
阿達 めちゃくちゃ標準語だったね。
― 関西弁はぜひ、また後で聞かせてください。
野田 関西らしさ、やで。
千井野 キャハハ!
竹村 ちょっとなんか、付け足しみたいなのやめて(笑)。
― 次は、渡邉さんお願いします。
渡邉大我さん(以下・渡邉) みんなに会いたいが〜! 渡邉大我です。憧れの先輩は、高橋恭平くんと永瀬廉くんです。アピールポイントは、わりとスタイルがいいところです。お願いします!
宮岡大愛さん(以下・宮岡) 宮岡大愛です! 憧れの先輩は、山田涼介くんです。アピールポイントは、目です。
山岸想さん(以下・山岸) どうも! So So So So So So, So CuteでSo Coolな山岸想です! 僕の目標の先輩は木村拓哉さんで、尊敬している先輩は松島聡くんです。アピールポイントは、どんな自分にでも変身できるところです。お願いします!
― 最後、善如寺さんお願いします。
善如寺來さん(以下・善如寺) はい。(ステージ中央まで歩き、くるっと前を向く)
千井野 そんな、卒業式みたいな!
竹村 カクってしてた(笑)
大倉忠義さん(以下・大倉) アッハッハ!
善如寺 善如寺來です。憧れの先輩は、少年隊さんです。自分のアピールポイントは、名前です。善如寺來です。お願いします。
― 今、少年隊の名前が出ましたが、今回の公演は、少年隊から始まり、この事務所の歴史をたどっていくような内容でした。実際にパフォーマンスしてみていかがでしたか?
阿達 僕は、渡邉大我と千井野と、少年隊さんメドレーの最初に「仮面舞踏会」をやらせていただくんですけど、実際に少年隊さんが着ていたジャケットを着させていただいていて。軽い素材なのに重いというか。歴史が詰まっているので、その重みと戦いながら、(ステージの)上にも実際にご本人たちが踊っている映像が流れているので、自分たちも観てもらえるように、めちゃくちゃ気合いを入れて頑張っております。
― すごく見事なパフォーマンスでした。自分たちの良さがありながらも、完全にコピーできているというか。
千井野 いやいや、やめてください、そんな。急に、照れます(笑)。
― そんな千井野さんは、どうでしたか?
千井野 はい! 千井野です! 先ほども言ってもらったとおり、今回少年隊さんの衣装を着させていただいて。衣装さんには「初めておろすんだけど、君たちで大丈夫かな?」って言われたんですけど(笑)、それに合うようにというか、その名に恥じぬように、各々が少年隊コーナーは頑張っています!
渡邉 僕も本当におふたりが言っていたとおり、本家の少年隊さんの衣装を着るということで、やっぱりそのプレッシャーというか重み、緊張感があって。毎公演毎公演いいものにできるように頑張りたいなと思います。
― ほかの先輩の楽曲もたくさんありましたが、それらを受け継いでいくという、覚悟みたいなものがあるんでしょうか。
竹村 そうですね。受け継ぐといえば、この事務所の舞台だと、ジャズがダンスの振り付けで多いので。先輩の動画や生でもたくさん見たりして、ちょっとずつ吸収していって、先輩の名に恥じないパフォーマンスをできるように頑張りました。
野田 今回「What's your name?」という少年隊さんの曲をやらせてもらって、動画を見ながら少しずつ研究していたんですけど、やっぱり動きが。ジャンプ力だったり、キレがすごいので、そういうところをもっともっと真似して、自分のものにしていけたらなと思っています。
― 大倉さんがこの公演をプロデュースすることになった経緯は?
大倉 このグローブ座で先輩の楽曲を使って何かできないだろうかって考えているんですけど、ぜひ(プロデュースを)やっていただけないかというお声がけをいただいて。先輩たちの舞台、楽曲といろいろあるんですけど、自分たちも入ったときに、少年隊さんのダンス、舞台を見てすごく勉強させていただいたという記憶が強くて。そこから始まるストーリーとして何かできないかなというところで、みんなに頑張ってもらいました。
― それぞれジュニアが頑張っている姿、プロデューサーからはどんなふうに見えましたか?
大倉 いやあ、フレッシュで…なんか胸いっぱいになりましたね。
ジュニア ありがとうございます!
大倉 先輩方が活躍されているときにまだ生まれてない子たちもいたりとか、自分たちもそうだったんですけど、(事務所に)入って小学生とかで先輩の曲を踊ってもピンとこなかったりしていたんです。それが何年かして、当たり前のようにそういうダンスができるようになっていると、この会社らしさみたいなものが自然と身についているのかなという感覚が、自分の経験でもありまして。(今回は)普段あまり踊らないダンスとかも多いと思うんですけど、何か成長につながるといいなと思っています。
― 自分のときと比べて、今のジュニアの子たちはどう映りますか?
大倉 すごく達者だと思います。ダンスもそうだし、パフォーマンスのレベルが違うのかなというのはあるんですけど。でも、気持ちの部分では俺たちのほうが負けてなかったですね。
竹村 いやいやいや! 俺たちもめちゃくちゃ気持ちありますからね?! 毎回“フー”って言いながら、(ステージに)出てますから。伝わるくらいの熱量で!
大倉 らしいです。
千井野 アハハ!
個性あふれるジュニアたち。善如寺さんの‟独特の間”に会場中がほっこり

― 渡邉さん、野田さんのふたりは関西からですが、東京ジュニアとの違いなど何か感じたことはありましたか?
渡邉 ちっちゃい子とか、そういう子でもめっちゃダンスが上手い子が多くて。リハーサルの進むペースも結構早くて、それに追いつくのが僕ら大変やったかなと思います。わりと僕、振り付けを覚えるのが遅めなので、リハーサルもあとから参加やったりして、覚えるのには苦労しました。
野田 リハ場の雰囲気自体、関西と違うんですよ。そういうところに戸惑ったりもしたんですけど、そのリハから得られるスキルみたいなものも大きかったので。
― 具体的にどんなところが違いましたか?
野田 振り覚えの早さもなんですけど、理解力の早さがすごくて。例えば、誰かがここ行ったら、自分もここに行くな、みたいな。ちょっとした動きでもすぐに判断してできるみたいなのが、関東のジュニアはすごく長けてるなと思って、そういうところを学ばせてもらいました。
― それを今度はふたりが関西へ…?
野田 はい、関西に持ち帰りたいなと思います。
― そして、宮岡さん、山岸さん、善如寺さんの3人は、ほかのジュニアと年の差が結構あると思うんですが、そのあたりで何か感じることはありますか?
宮岡&山岸 そうですね…。
一同 (笑)
― では、宮岡さんからいきましょうか。
千井野 (宮岡さんのほうを見ながら)いいよ、しゃべって。どういうところが違った?
宮岡 はい、今回20歳から12歳まで幅広くみんながステージに出ていると思うんですけど、やっぱりお兄ちゃん方のパフォーマンス力がすごく高いので、僕たちも負けてられないなっていう気持ちがすごく強いです。
― 何か先輩からもらったアドバイスなどはありますか?
宮岡 今回「闇を突き抜けて」をやらせていただいているんですけど、リハ中全然揃わなかったんですよね。それで、千井野くんからアドバイスをいただいて、「この曲は対決なので、もっと敵対心を持ってやったらいいよ」っていう。そういうアドバイスをいただきました。
千井野 しました。
一同 (笑)
阿達 実際にね!
千井野 そう、実際に僕たち3人(千井野、阿達、竹村)は、先輩が踊っている「闇を突き抜けて」を見てたり、一緒に先輩に混じって踊らせてもらった経験があるからこそ、こうやって下の子に引き継ぐことができたらなと思って、アドバイスしました。
― 看守役でしたもんね。
千井野 おお! ありがとうございます! (警棒を振る動きをしながら)看守です!
― 山岸さんはどうですか?
山岸 僕は大愛と來と、少年隊さんの「ABC」という曲を披露させていただいたんですけど、そのリハーサルのときに阿達くんと千井野くんから、技術的なことはもちろんなんですけど、「もっと大人っぽく表現したほうがいいよ」「ここをもっと揃えると全体的にまとまるんじゃない?」っていう、お客さんから見た目線とかそういうところをアドバイスしてもらって。それから3人で隙があれば揃えたりして。頑張っています。
― 善如寺さんはどうですか?
善如寺 ちょっとふたりに全部言われちゃいましたね。
会場 (笑)
― では、大倉さんから何かアドバイスはありましたか?
善如寺 ……。
竹村 電波通ってる? 圏外じゃないよね?
千井野 既読無視しないで(笑)。
― 指示とか、声をかけてもらったりとか…?
善如寺 全体でのご指示とかはあったんですが、個人的っていうのは、なかったです。
竹村 だそうです!
千井野 ちょっと、ごめんなさい!
大倉 いや、善如寺くんはすごい個性的というか、自分のなかの空気感を持っている方で。この3人に関してはその個性を大事にしてほしいなと思ってるところなので、自分からっていうのはあまりないんですよね。ダンスとか振り付けのところは振付師の方から言ってもらっていますし、なんかこのままのびのびしていてほしいなと。
― 話すテンポとか。
大倉 そうそう。間がね、ちょっと変じゃないですか(笑)。このまま何も気にせず生きていってほしいなと思います。
善如寺 ありがとうございます。
一同 (笑)
「ジュニアは仲間でありライバル」タイプロ出身の浅井乃我さん加入で感じたこと

― 浅井乃我さんがステージに出られていて驚きましたが、どういう経緯だったんでしょうか?
大倉 オーディションは僕も見させていただいたというか、ちょっとだけ出させてもらったんですけど。僕というよりも、会社のほうが乃我くんに最後まで残っていたけど、というところでお声がけをしたみたいで。そこから自分もジュニアに関わらせてもらっている身として、面談をお願いされて。彼に会いに行ったときに、「ジュニアでイチから頑張りたい」っていう思いを聞きまして。あれだけ知名度も上がって活躍しているのに、その気持ちに何か力になれることがあればというお話で、それで今回から参加してもらいました。
― 彼のパフォーマンスは、どのように映っていますか?
大倉 やっぱり魅力がある人だなというのは感じましたし、彼の存在でみんなもちょっとピリっとしているというか。ライバルが現れたみたいな。今までは一緒にステージに立っていた人たちだけでライヴとかもやっていたんですけど、乃我くんが来て、実際(そこに)自分はいなかったんですけど、初めて合流するときは、(ジュニアの)みんながすごいギラギラしていたみたいで。
竹村 してました。
大倉 彼らにとってもすごく刺激になっている存在ですし、パフォーマンスもやっぱりかっこよかったですね。
― 阿達さんはどうでしたか?
阿達 そうですね。ここまで来る経緯とか道のりは違えど、やっぱりみんなでひとつの舞台を作り上げるので、いい意味で特別扱いをしないというか。僕たちも浅井くんがダンスとか歌が上手だったりするので、“負けてられないぞ”という、いい意味で焦りというか。その、持ってました(笑)。
竹村 最初はちょっと戸惑った部分だったり、正直“ん?”っていう気持ちもあったんですけど、(リハーサルの)後半は乃我くんがひとりで、僕たちがほかのことをやっているときでも、ひとりだけイヤホンつけてずっと自分たちのパートのダンスとかを踊ったりしていて。そこでなんだろう、警戒心っていうんですかね。敵対心を持っていたのがちょっとだけ和らいで、今では楽屋でわちゃわちゃみんなでおしゃべりしています。
― 千井野さんはどうでしたか?
千井野 こうやって僕たちがメインで自分たちだけで公演をさせてもらえるっていう経験が僕たちもあまりないので、1公演1公演本当に魂をかけてという感じで。まだね、グループとかも入っていない個人の集まりなので、それに対して1人個人が入ってきたということで。みんないい意味でマジでギラギラしていて、仲間意識というのもあるなかで、やっぱり僕たちはライバルなので。それを改めて認識させてもらったというか。これからも頑張っていこうっていう感じですね。
竹村 負けないようにね。
千井野 頑張ります!
― 公演タイトルも「新星」ですしね。
竹村 はい、新しい星と書いて「新星(しんせい)」でございます! ありがとうございます!
― 最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします!
阿達 僕たち27人、この事務所らしさ、この事務所の未来を感じていただけるように。先輩方が紡いできた伝統をしっかり受け継いで、26公演全員で駆け抜けていきたいと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。ありがとうございました!
ジュニア ありがとうございました!
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