「今度はどんなアートが楽しめるのだろう?」と、毎回新作メニューが待ち遠しい「メズム東京、オートグラフ コレクション」のアフタヌーンティープログラム。今回は今までとは少し違うアプローチで完成した、至福のプログラム体験が待っています。(スイーツ・グルメ担当ライター/YUKI YONEI)
歴史ある東京国立博物館をアフタヌーンティーで体験する!

「東博~テイストofアーカイブ~」\7,000 ※1日前の21:00まで要予約
メズム東京、オートグラフ コレクション バー&ラウンジ「Whisk(ウィスク)」では、東京国立博物館(東博)との初コラボレーションによる特別アフタヌーンティープログラム「東博~テイストofアーカイブ~」を、2025年12月1日(月)から2026年3月31日(火)までの期間限定[2026年1月1日(木)と12日(月)を除く]で開催します。
これまでもアートを見て、食べて、感じる、という唯一無二の体験型アフタヌーンティープログラムを送り出してきたメズム東京。
今回で15回目を迎えるアフタヌーン・エキシビション「東博~テイストofアーカイブ~」では、博物館の敷地に足を踏み入れたところから展示室で実際に作品を鑑賞したような体験ができる、作品だけではなく東博自体をそっくりそのまま"味わう“仕掛けが。
「東博~テイストofアーカイブ~」を堪能するためのポイントは?
「展示室を巡るように味わう」メニューは、博物館の景観と重要文化財、国宝の作品を楽しめる二部構成に。愉しむためのポイントを3つピックアップしてみました。
「エントランスから展示室へ」。作品だけでなく東博の雰囲気も味わう

レモングラス香るバニラパンナコッタ
前菜とメインのスイーツで構成されるメニューは、まず博物館を取り巻く景観を感じられるような前菜2品が。アートの旅への玄関口、本館前庭をイメージした「レモングラス香るバニラパンナコッタ」と東博のシンボルツリーであるユリノキにインスパイアされた「ユリノキモクテル」が登場。
パンナコッタに重ねた優しい酸味のレモングラスのジュレが、正門を入って最初に目にする池のキラキラした水面を想起させます。お皿の縁には黄色が鮮やかなサツマイモとオレンジのジュレが。これは短く刈り取られた芝をイメージしているそう。

ユリノキモクテル
リンゴの甘みの後に感じるジンジャーのスパイスがピリッと刺激的な「ユリノキモクテル」。さっぱりとした味わいの前菜と一体となり、一つの作品を作り上げています。
前菜で、博物館に到着してこれから鑑賞する作品たちとの出会いを想像してワクワク気分に!
あえてキューブに統一。色と味わいで作品を表現した、一つ一つが主役のスイーツ

スイーツ8種
どの作品をメインに据えて構成するかを考えてメニューを組みたててきた今までのアフタヌーン・エキシビションと異なり、今回は多くの収蔵品を誇る東博の魅力を最大限に引き出すため、スイーツの一つ一つが主役のアフタヌーンティーに。
古墳時代から江戸時代までの、時代背景や作風がバラバラな作品をすべてキューブ型にすることで統一感を出し、シンプルな形であるがゆえにそれぞれの違いが際立ち、個性が感じられるようになっています。また博物館も作品を収蔵する箱のようなものであることからキューブを思いついたそう!
作品の説明書きとともにスイーツを愛でて味わい、しばらくは東博を巡り歩く知的好奇心の旅へと心を解き放ってみてはいかがでしょう。
作品とのリンクがすごい!スイーツに使用されている素材にも注目

はにわガトー(焼きまんじゅう)
8つのスイーツは、作品をイメージした見た目だけでなく、作品が生まれた時代に親しまれていた食材を使用するなど、細部にまでこだわりが!
例えば、古墳時代の作品「埴輪 盛装女子」を表現した「はにわガトー(焼きまんじゅう)」は、埴輪が群馬県伊勢崎市で出土されたことにちなんで、甘みのある味噌だれを使用した群馬県の郷土菓子「焼きまんじゅう」のような味わいに。

刀ガトー(ブルーキュラソーゼリー)
「刀ガトー(ブルーキュラソーゼリー)」は国宝の「太刀(名物 三日月宗近)」をイメージ。上層のブルーキュラソーで色を加えた梅酒のジュレは、太刀が製作された平安時代にも食べられていた食材の梅を使用。日本刀の輝きや冷たい感じを、スイーツの艶のあるテクスチャーや色合いで表現しています。それぞれのスイーツにこだわりポイントがあるので、想像力と観察力をフル回転して味わってみては。
スイーツに合わせるのは「ほうじ茶のホットモクテル」。重要文化財でもある東博の本館をイメージしたモクテルは、香ばしいほうじ茶にスターアニスなどのスパイスと赤ぶどうジュースを合わせたホットドリンク。和洋折衷のデザインを味わいと茶碗で提供することで表現しています。

国宝、重要文化財の名品をそのまま再現するのではなく、日本文化を味わうように構築された「東博~テイストofアーカイブ~」。東博で作品を鑑賞したような体験をした後は、実際の博物館へ足を運んでみるのはいかがでしょう。今までとは違う気持ちで作品と向き合い、新たな発見が出来るのでは。
メズム東京、オートグラフ コレクション16階 バー&ラウンジ「ウィスク」
東京都港区海岸1-10-30
03-5777-1112
https://www.mesm.jp/news/AE15-tohaku.html

