「自分ファーストで楽しみたい!」というおひとりさまのニーズが定着しつつある今、カウンターフレンチレストランが神戸ポートピアホテルにオープン。目の前は厨房というライブ感こそ、食のエンターテイメントといえそう。(ライター/和多亜希)
ホテルでカウンターフレンチをカジュアルに味わう
神戸の三ノ宮駅からシャトルバスで行く神戸ポートピアホテル。人工島のポートアイランドにあり、海を渡る開放的な景観も魅力のうち。12のレストラン、バー、ショップを併設するホテルがカウンターフレンチをオープンしたのは昨年12月。コース料理だけでなくアラカルトでもいただけるという、そのカジュアルなスタイルが嬉しい。しかもカウンターだから、一人でも人の目を気にせずに楽しめるのがなにより。ほんの少しだけおめかしして出かけたい。
厨房をステージに見立てたライブ感にワクワクが止まらない!
厨房をグルリと囲んだカウンター席は全16席。目の前で肉や魚が焼かれる音や熱、ソースを煮詰める香ばしい匂い、シェフやコックが忙しく立ち回る様子を目にしながら、調理台で盛り付けられたそばから料理が直接目の前に運ばれる。ソムリエも厨房からワインや料理を給仕。その距離感のないサービスに心解れ、より美味しく楽しくいただけるのだ。
「結びつき」に魂を込めた、見目麗しいフレンチ
店名のリボンという意味の「リュバン」は、生産者と料理人、伝統的な調理法と斬新なアイデアの融合、料理とワイン、スタッフとゲストというさまざまな結びつきを表し、料理も素材を生かして色彩美しく、軽やかに仕上げている。「農産物を作る生産者の思いをリュバンが繋いで、ゲストに届けたい」と豊田悟至シェフ。その思いは、厨房からカウンターを通して、調理を見ていたゲストに届くに違いない。
グラスワインをはじめ、ドリンクで思い思いのマリアージュ
カジュアルに料理を楽しんでほしいという思いはワインでも然り。グラスワインはスパークリング2種、白と赤各3種、ロゼ、オレンジの全10種類(¥1,300~)が用意され、気軽にいろいろとトライできるのが嬉しい。自家製ジンジャエールやエルダーフラワートニックウォーターなどのノンアルコールドリンクも、料理に合わせて美味しくいただけるものが充実。