映画『【推しの子】-The Final Act-』が現在大ヒット公開中。櫻井海音さん演じる主人公・アクアの宿敵・カミキヒカルを二宮和也さんが演じることが明らかになり、大きな注目を集めている本作。話題の渦中にいるふたりが、ついにイベントでのツーショットが実現。公開記念舞台挨拶をほぼ全文でレポート!
アクアとカミキヒカルの対面にファン歓喜
――反響はいかがですか?
櫻井 SNSを通じてファンの方からものすごく良かったっていう評価をいただけていますし、「推しの子」という作品自体、芸能界を描いているので、この業界内でリアクションをものすごくいただけていますね。
――二宮さんとは親子役で、似ているという声も上がっています。
二宮 そんなふうに言ってもらえるなんてありがたいです。似てる似てないを超えて、深いところで繋がっていると思っていたので、ビジュアルも似てるって言ってもらえるとラッキーって感じです(笑)。
――二宮さんはどんな反響がありましたか?
二宮 僕は配信のときからずっと怖かったです。カミキヒカルのハードルが高くなりすぎちゃってて、恐怖だったので、受け入れてもらえていると聞いて「あぶねぇ」って(笑)。キャストの皆さんも(カミキの正体を)全員が知っていたわけじゃないんだよね?
櫻井 限られたキャスト、スタッフのみです。
二宮 最初は潤いさん(要潤さん)と同じシーンだったんですけど、潤いさんがビビりまくっちゃって「え? ニノなの?!」みたいな(笑)。だいたい初日って「○○役の○○さんです」って紹介があるんですけど、今回はそれもナシでスッと入って。現場にエキストラさんがいたんですが「あれニノじゃない? でも紹介もないし…」ってザワザワってして(笑)。それくらいみんなが徹底して守り抜いてくれたので、どこかで情報が漏れないか焦りましたね。
櫻井 僕は撮影がだいぶ進んで、残り1ヵ月くらいのときにプロデューサーさんに「カミキ役誰だと思う?」って言われて(笑)。そこで二宮さんだとお聞きしたんです。僕、二宮さんのお芝居が本当に大好きで、出演されている作品をめちゃくちゃ観てきたので、共演できてこれ以上に幸せなことはないなと思っていました。
二宮 これ使ってください! ね!
――実際に共演していかがでしたか?
櫻井 カミキヒカルってものすごい役だと思うんですね。“サイコパス”っていう言葉だけでは片付けられない、狂気性やバッグボーンがあって。カミキと対峙したときに、この役は二宮さんしかいないと思いました。憎き相手ではあるんですけど、いち役者として幸せで貴重な経験をさせていただいてるなって。
――二宮さんはカミキヒカルを演じていかがでしたか?
二宮 「カミキヒカルを二宮がやったことで良かったよね」って言ってもらえるように、本当に皆さんが頑張ってくれたのですごく感謝ですね。少ないキャストとのお芝居でしたし一瞬だけの出演だったので、もうちょっと一緒にやりたかったなっていうのが正直なところ。ご覧になった方は分かるかもしれないけど、ここ東映で撮影をしていたじゃないですか。そのときに僕は2ブロック先のほうでちょうど髪の毛を金に染めていたんです。だから、お話をいただいた頃には撮影が始まっていて、僕が入る頃は撮影も佳境だったってことだもんね。それくらい長い間、やっていたのはすごいなと思いましたね。
――金髪に染めた後もバレないように?
二宮 バレないようにしていたんですが、バレようがなかったんですよ。神木隆之介が俺をぐんぐん追い抜いてくれて。タイミングよく彼も金髪だったので、「カミキはやっぱり神木隆之介じゃない?」って囁かれていて「いけ! 隆之介!」って内心思っていました(笑)。
――おふたりが対峙するシーン。振り返っていかがですか?
二宮 俺はすごく楽しかったのよ。でも長いことアクアとして生きてきたわけじゃない? あのシーンはどんな気持ちだった?
櫻井 僕は変な緊張感がありました。原作がその時点でまだ完結していなかったので、自分が表現できるアクアの終わらせ方をずっと考えていた気がします。
二宮 この作品は空気の作り方が独特で、どのシーンにしてもライブ感みたいのがあったので、新鮮でした。軽やかに演じられたなという感じはありましたね。
――モノローグのシーンは、原作者の赤坂アカ先生からアイデアをいただいたと。
櫻井 モノローグを撮ったのがクランクアップして半年後だったんです。期間が空いたからアクアが抜けちゃってるんじゃないかとビビりながら向かったんですが、いざ繋がった映像や台本を読み返してみると、すぐ感覚が戻ってきて、涙しながら撮ったシーンでした。アクアとして過ごしてきた期間が長かったので、アクアの抱えている感情がそのシーンに全部乗っかればいいなと思いながら撮りましたね。
――二宮さんはそのシーンも含めて、全体をどのようにご覧になったんでしょう?
二宮 今作の核となる方たちが本当に本当に頑張ってお芝居や作品に向き合っている姿を見て感動しました。みんなが頑張っているのを垣間見たり聞いたりして、この作品で貴重な経験をしたんだなと思いました。おそらく自分が若い頃にもあったんだろうけど、蓋をして思い出していない自分がいるのかもなって気づきになりました。
――今月19日に行われた前夜祭舞台挨拶のときに、“15年のウソ”にかけて最近ついたウソを披露してもらったんですよ。櫻井さんのついたウソ、知ってますか?
二宮 もちろん。29歳だっていう…。
櫻井 最近ついたウソがそのときだったって話、掘り返さなくていいんですよ(笑)。あのときは、控え室でマネージャーに「トリだから!」って圧をかけられて、やらざるを得なかったんです!
二宮 偉いよ〜。あんまり笑えない空気のときに、あれを言ったの、泣けちゃいましたよ。なんて良いヤツなんだって(笑)。
――では大トリとして、二宮さんの最近ついたウソを教えてください。
二宮 信じてもらえないかもしれないですけど、今まで言ったこと全部ウソです。なんとも思ってません!
――作品に対する感想は?
二宮 ああ。できたんだあって。
――櫻井さんの印象は?
二宮 なんか…イケメン?
会場 (爆笑)。
二宮 僕ね、びっくりするぐらいウソつくのよ。ラジオもやってるんですけど、みんなももう笑っちゃってるけど、ラジオで本当のこと喋ったことないもん。だから、最近ついたウソを明確に言語化できる人たちは、信じていいと思った。だって、(普段からついてるから)思い出せない(笑)。
――最後に一言ずつメッセージをお願いします。
櫻井 赤坂先生から当事者意識というコメントを使っていただきまして、その意識は我々のなかでものすごく強くありました。自分だからこそできるお芝居があるんじゃないかというのを、常に信じながら撮影現場で日々を過ごしていましたので、ようやく皆さんの元に作品が届くことが嬉しく感じております。今年ももうちょっとありますし、来年に入ってからも公開は続いていくので、ぜひ2回でも3回でも何度も観ていただければなと思います。
二宮 僕は後半からの参加だったんですけども、だからこそ見える部分があって、スタッフの人たちも演者の方々もそうですけど、本当にこの作品が好きで、このチームが好きで、撮影をしているのがすごく印象的でした。本当に若い子たちが一生懸命頑張って、一生懸命この作品とぶつかって、生まれたものをどんどん映画として残していることが、ある種青春もあるような作品ですので「友情いいな」「愛情いいな」といったものを改めて確認していただけるんじゃないかなと思います。そして、原作ファンの人たちも必ず納得していただけると僕は思っております。なので、ぜひ観ていただければと思います。
Amazonと東映のタッグによる【推しの子】実写映像化プロジェクトは、ドラマシリーズに続くファイナルステージへ。映画ではさらなる緊迫感と衝撃の展開に心奪われるはず。そしてこの日、第2弾の入場者特典も発表された。1月3日より数量限定でスペシャルビジュアルカードが配布されるそう。とにかくカッコいい特典、これはゲットしに劇場に足を運ばなきゃ!
映画『【推しの子】-The Final Act-』
2024年12月20日(金)より東映配給にて大ヒット上映中!
原作/「【推しの子】」赤坂アカ×横槍メンゴ(集英社「週刊ヤングジャンプ」刊)
出演/櫻井海音 齋藤飛鳥 齊藤なぎさ 原 菜乃華 茅島みずき あの
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・東映 ©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・2024 映画【推しの子】製作委員会
oshinoko-lapj.com/movie/