「7人でずっと楽しいことをしていたい」10周年のWEST.が思い描く未来。【囲み取材ほぼ全文レポート】

2014年4月23日のCDデビューから10年、現在アニバーサリーイヤー真っ只中のWEST.がドームツアー『WEST. DOME TOUR AWARD ～10th Anniversary～』を完走！　3都市8公演で約38万人を動員した。ここでは8月29日に行われた囲み取材、ライヴの模様をレポート。まずは終始笑いが絶えなかった囲み取材編から。ほぼ全文でお届け。

‟7人でいること”にこだわったドームツアー

―ツアーもいよいよ大詰めですが、ここまで大阪、福岡とまわってきて、ファンの皆さんの手応えはいかがですか？

濵田崇裕さん（以下・濵田）　ライヴでちょっとしたコーナーをドームでは用意したんですけど、すごい喜んでくださいました。

小瀧望さん（以下・小瀧）　ユニットのやつね。

藤井流星さん（以下・藤井）　あと僕ら本番前、いつも「ええじゃないか」のBGMを流して、ファンの方が始まる前に歌ってくれるんですよ。それで今回会場をアリーナ、スタンド上手、下手とかに分けさせてもらって、カラオケ方式にしたんですよ。

―ライヴが始まる前にカラオケを？

藤井　そうです、そうです。そしたらより歌ってくれるようになってて、僕ら出る前からめちゃくちゃ盛り上がってます。

小瀧　ライヴ始まる前にもうライヴ始まってる！

桐山照史さん（以下・桐山）　ありがたいよなぁ。

重岡大毅さん（以下・重岡）　これ意外とカラオケ方式みたいなのってほかのアーティストさんやったことないみたいな、ちゃんと調べていないですけどね、もし僕らが初めてやったら、まぁ「WEST.方式」という。

一同　（笑）。

藤井　マルシーよな。

重岡　今後皆さんどこかのアーティストさんが歌われるのであれば、「あっ！　WEST.でやったやつだね」って。

藤井　全然著作権取ってるわけじゃないんで。

― ではたった今から、開演前に観客がカラオケをすることを「WEST.方式」という名前に？

重岡　そう言ってほしいと、藤井は言ってます！

一同　（笑）。

藤井　すごい生意気やん。

神山智洋さん（以下・神山）　自分で言えよ、自分で！

―今回も演出は藤井さんが担当されているんですよね。こだわりは？

藤井　アリーナツアーを同じタイトルでまわらせてもらったんですけど、ドームツアーのほうは、7人でいることっていうのをより重点的に意識しました。オープニング映像でも、7人でいることに対してのインタビューが流れていて。

小瀧　過去最長のオープニング映像だよね？

藤井　4分ちょっとありますね。昔計算したことがあるんですけど、僕らの事務所のライヴのオープニング映像って、だいたい2分半とかなんですよ。ただ今回は長めのオープニング映像で…。

重岡　あー。それは「WEST.方式」と言いますか…。

（他メンバーからツッコミの嵐）

藤井　俺が言ってるわけではないですからね？！

中間淳太さん（以下・中間）　でもドーム初日は小瀧、神山が「ヤバい！　泣きそうや！」ってね。

小瀧　自分たちが自分たちの映像を見ているんですけど、なんかグッときてしまうというか。それぐらいこの10年いろんなことがあったなって、振り返りがね。

神山　ここ（メンバー）でしゃべっているからこそ出てくる言葉っていうのがあるんですよね。

―この10年で強く印象に残っていることは？

中間　俺はね、小瀧がデビューしたとき高校生やったんですよ。

小瀧　高校3年生でしたね。

中間　それで高校卒業したときと、成人迎えたときはめっちゃ覚えてますね。確か桐山と言ってたんですけど、小瀧が卒業するときに卒業できるかどうかの夢を見たみたいな話をして。

小瀧　確かにそんなことあったわ。出席日数とかギリギリで卒業しましたね。デビューしたときは年間の3分の1、4分の1くらい全員で舞台やってたんで。大変でしたね、夜行バスで帰ったりとか。

神山　やってたね。

―もう親目線ですね。

中間　末っ子なんで、やっぱり。でもそう考えると、ほかのみんなも大人になったなって感じはしますね。

―今日のお衣装を見て、デビュー会見のときも黒のスーツ姿だったことを思い出しました。

桐山　ほんまや！

神山　キラキラがつきました！

桐山　今日は室内でよかったですよね。台風直撃してますからね？

重岡　だいたい俺らなぁ。デビュー会見もそうだったけど。

小瀧　フェスは晴れんのになぁ？

桐山　そうやねん。でもこうやって雨とか台風とか、お客さんに本当申し訳ないなっていう気持ちはありますけど、こういうちょっとしたピンチからさっき藤井が言ってた開演前に歌うっていうやつも始まったんですよね。僕たちが開演できるかな、どうかなっていろんな大人を含め悩んでるときに、お客さんが「私たちはあったまってるからね！」って始めてくれたのがカラオケ方式なので。こういうピンチのときもファンの人たちに助けてもらってきたなと思いますね。

翌々日が誕生日の桐山さんを前に「サプライズやります！」と堂々宣言

―みずほPayPayドームでの公演は初でしたが、福岡で何か思い出は作れましたか？

桐山　誕生日祝いましたよ！　重岡の。

小瀧　前夜祭みたいなね。

神山　前日だったんで。

重岡　なんかね、ケーキ出してくれて。本当にいい思い出になりました。31から32歳になるってまあまあっていう感じなんですけど、31歳の最後がみずほPayPayドームという初めての場所で、32歳のライヴ始めが東京ドームっていうのは、ありがたいなと。

―誕生日でいうと、東京ドーム公演最終日は桐山さんの誕生日ですよね。

小瀧　任してください！　サプライズ用意しているんで！

神山　本当にやらしてください！

濵田　結構黙って動いてます！

重岡　みんなで照史以外のグループトーク作ってしゃべってます！

小瀧　ケーキは出しますから！

藤井　サプライズします！

桐山　ちょっと別でやってくんない（笑）？　サプライズって知ってっかな？

小瀧　任してください。

神山　MCでやりますから。

重岡　なんか写真をケーキにできるっていうのがあるんですよ。

一同　（笑）。

重岡　みんなでカメラフォルダ探して。「この写真かな」っていうのを当日サプライズで出します。

―どんな写真かがサプライズと！

小瀧　あー！　あとで見せます！　送ります！

神山　関係者各位に。

桐山　まあ、ありがたいですね（笑）。

―ライヴのお話に戻りますが、10周年の記念ライヴということで、ファンのみなさんを思っての演出もあったりしますか？

藤井　さっきチラッと出たんですけど、ユニット曲アワードに関しては大好評ですね。僕らユニットって結構定番やったりするんですけど、ここ数年やってなくて。今回8年前くらいのものをやったりしています。あとこれは重岡発案みたいなところがあるんですけど。

重岡　えっ！

藤井　ユニット曲の合間合間にもう少しエンタメ性を持たせられるようにって、ミニコントみたいなのを挟んでから、次の曲に入るんです。そこも楽しんでもらえると！

重岡　過去にやった曲とかもやるんですけど、要はそのとき知らなかった、今はファンだけどその当時のことを知らない人とか、WEST.のライヴ自体初めての人もいるかもしれないから、知らない人でも楽しめる、知っている人でも楽しめるようなものを考えました。発案って言いましたけど…、まぁ「重岡方式」ですね。

小瀧　もうええわ！

藤井　あと初めてで言ったら、僕ら噴水って入れたことなかったんで。「噴水方式」？

小瀧　噴水はどこもやってんねん。

重岡　ごめん！　しつこくなった！

藤井　お祝いごと、周年っぽいといいますか、なんかそういうのもふんだんに入れさせてもらって。LEDも今回ちょっとびっくりしたんですけど、横一面だけじゃなく、上下にも計4枚入れているんですよね。スタッフさんから聞いた情報としては、総面積1ヘクタール超えるって言われました。

他メンバー　ヘクタール？

小瀧　ちょっとわからん！　俺らヘクタール基準で生きてないから！

桐山　テニスコートとか言うやん、よく。

藤井　想像すると…田んぼくらい？

小瀧　田んぼも種類による（笑）！

重岡　東京ドーム何個分？

藤井　それは0.何個分とかなるわ。

重岡　東京ドーム0.何個分です。すげー！

桐山　なんかすいませんね。書きづらいことを。

―10周年イヤー、ライヴのほかにもWEST.の皆さん自身、とにかく忙しいですよね。

重岡　忙しいですね。ありがたい。

小瀧　この東京ドーム最終日の翌日には「a-nation」に出る予定なんで。

桐山　初めて出させてもらうね。

小瀧　9月は「KAMIGATA BOYZ DREAM IsLAND 2024」もありますしね。

藤井　そう考えると、めちゃくちゃライヴやらせてもらってますね。本当にありがたいことに。

―今日のライヴでも新たな発表がたくさんあるそうですね。

中間　今日初めてね、5つぐらい発表しますからね、ドドンと。まずはこの春にやっていたアリーナツアーのBlu-ray & DVDが発売されます。そして9月10日に発売されるシングル「まぁいっか！」のLINE公式スタンプの発売。あとWOWOWさんで僕たちの映像ライヴをお届けすることになりました。

神山　オリジナルで！

中間　もう収録済みです。ドームのリハ中に撮ったんです。結構いろいろ覚え直したよね？

藤井　そちらも懐かしい楽曲が入ってきますし、またこのライヴとは違ったうまみが。

桐山　全然違うよね。

神山　新鮮な感じしますよね。

―そのライヴの裏側やインタビューも配信されるとお聞きしました。

桐山　そうですね。インタビューとかひとりずつ撮ってるんで何をしゃべってるか知らないです。

濵田　ほんまに気になる。

小瀧　ひとりも撮ったし、全員でも撮ったっけ？

重岡　撮った、撮った。

中間　あとポップアップイベントのオープン。「関西七色男大祭り」というタイトルで、初めてやね。

神山　初めてですね。

小瀧　嬉しいよね。なんか周年っていう感じがして。

―言える範囲でどんな内容を予定していますか？

中間　それぞれグッズを用意していたり、体験できるようなブースを用意していたりとかですね。楽しみにしていてほしいですね。あと10年ぶりくらいに松竹座の公演をやらせていただきます。

藤井　7人でですからね。

神山　12月に。

中間　デビューしてから一度無観客で配信はやったことあるんですけど、有観客では10年ぶりやからね。

重岡　うわー、ちょっとなんかこれはエモーショナル。

藤井　育ててもらった場所なんで。

中間　まだまだ10周年イヤーは続きますので、しっかり皆さんに楽しんでいただけたら。

重岡　ひとつの大きな集大成になっているのは間違いないので。

「10周年を7人で楽しめていてよかった」メンバーが今、思うこと

―この7人で10周年を迎えられたことに対してはいかがですか？

重岡　すごいことだと思います。

藤井　普通じゃないよな。

重岡　うん、普通じゃない。こんだけ年齢がバラバラ、歩み方も違う7人が集まって、こうしてまた東京ドームっていう場所でやれるっていうのは。

藤井　7人でこう楽しめる空間を10周年で作れててシンプルによかったなって。7人で楽しめててよかったなっていう。そういう思いでやったライヴですしね。

小瀧　ライヴでちょっとした日替わりのところがあるんです。それで誰がその日替わりの一言言うかみたいなじゃんけんをしたんです、さっきね。そのじゃんけんでもめちゃくちゃ盛り上がって、いいグループだなと思いました。

重岡　もう戦友というか、仲間というかね。どんなことがあってもなんでしょう。素敵な腐れ縁ですので。名前は変わりましたけど。

小瀧　本質は変わってないからな。

―これからどこを目指したいですか？

重岡　なんかね、僕らね、楽しそうなことをしていたいですね、ずっと。いろんなことありますけど、自分らが楽しいって思えることを精一杯大事にしてやっていたいかなって、それだけです。

―さらなる夢はあったりしますか？

重岡　どうですか？

中間　濵ちゃんとかある？

濵田　え！！！

小瀧　参加してんねんな？

濵田　あ、いるだけじゃないんだ（笑）？

小瀧　いや参加、参加！

濵田　だって俺は、夢はもうずっと変わらず…。

小瀧　デビュー？

濵田　でっかいブラックバス。

一同　（笑）。

神山　仕事の話をしなさい！

桐山　頼むからさ、もう釣ってくれ！　いつまで釣らへんの？

濵田　それが俺の夢なんですよ。

重岡　そうだよなぁ。でもメンバーそれぞれの夢がWEST.の夢なので、応援してます！　メンバーのやりたいことというのは、僕たちの夢でもあります。

桐山　釣ってくれよ！

―最後にファンの皆さんにメッセージを！

桐山　誰か代表して。

小瀧　しげ、象徴ですから。

重岡　どうしよう、代表って。どんなこと伝えたいですか？

中間　しげの意気込みでいいよ。

重岡　ライヴに来てくれるって当たり前じゃないですから、今日も台風とかいろいろあって。なかでチケット握りしめて来てくれるっていうのは当たり前じゃないですし、そこは僕たちもプロなので、しっかり楽しんでもらえるように僕たちが楽しんで、とんでもないWEST.なりの明るい、楽しい、熱い空間作りますので。皆さんも今日見ていただけるということで頑張りますので、ひとつよろしくお願いします！

他メンバー　よろしくお願いします！

囲み取材後は楽しくTikTok撮影をし、その場をあとに。ライヴレポートは後編にて。お楽しみに！

WEST.
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