昨年初の3大ドームツアーを成功に収めたジャニーズWESTが全8都市を回るアリーナツアー『ジャニーズWEST LIVE TOUR 2023 POWER』を開催中。ジャニーズWESTならではのエンターテイメントを詰め込んだエネルギッシュなライヴで、グループの現在の魅力を最大限に発信した。残す北海道&愛知公演の前に、3月27日に行われた横浜アリーナ公演の様子を振り返り。
あらゆる“POWER”に磨きをかけたジャニーズWESTが魅せる
2023年3月1日に発売し、“グループ史上過去最高初週売上"の24.9万枚を記録した9枚目のフルアルバム「POWER」を引っ提げた本ツアー。表現力・想像力・結束力と、ジャニーズWEST自身があらゆる力に磨きをかけて製作されたアルバムともあって、ライヴでも彼らが持つありったけの“POWER”を感じられるステージが届けられた。
アンコール含む全31曲のなかには、メンバーとファンが一体となって騒げる曲や、踊るジャニーズWESTに見惚れるダンスナンバー、さらには7人のパワーを爆発させる熱いロックステージも盛り込まれた。オープニングからラストまで一秒たりとも目を離せないアクセル全開の内容を展開し、会場を熱狂の渦に巻き込んだ。
おなじみのコール&レスポンスが戻ってきた
ジャニーズ事務所の「コンサート開催ガイドライン」が廃止されたことも記憶に新しいが、今回の横浜アリーナ公演開催時は、「マスク着用をした上での声出し」が許可されていた環境。ジャニーズWESTにとっては2019年に開催された『ジャニーズWEST LIVE TOUR 2019 WESTV!』以来の声出し解禁で、約4年ぶりに会場全体が一つとなった「オレたちがジャニーズWEST!!!!!!!」の掛け声が実現した。また横浜アリーナ公演の開催も同ツアー以来、約4年ぶりとなった。
7人のメンバーが適材適所の多彩な才能を発揮!
今年もライヴ全体の演出は藤井流星さんが担当。火に囲まれたステージなど、ド派手な演出がライヴを彩った。アグレッシブなダンスに釘付けになる「Mood」の振付は、神山智洋さんがプロデュース。重岡大毅さんが作詞・作曲を手がけた「むちゃくちゃなフォーム」は、「無茶苦茶でもいい、綺麗なフォームでなくてもいい、ただただ前へ勢に向かって進もう」という思いが込められたメッセージソング。まっすぐな思いを7人の声にのせて届けていた。
今回のライヴでは、メンバー自ら演奏するシーンも際立った。<SAX INTER>および「アンノウン」では、中間淳太さんと藤井さんがサックスの演奏に初挑戦。神山さんが作詞・作曲を手がけた「Strike a blow」は、神山さんが見事なまでにロックギターを演奏。アコースティックの「似てないふたり」は、メンバー全員によるセッションが見どころのひとつに。重岡さんがピアノ、中間さんがグロッケンシュピール(鉄琴)、桐山照史さんがパーカッション(カホーン)、アコースティックギターを濵田崇裕さんと神山さん、藤井さんがタンバリン、そして小瀧望さんがシェイカーを担当し、心温まる7人のハーモニーと演奏にほっこりする時間となった。
異なる世界観を堪能できる至極のユニット曲
3チームに分かれて披露したユニット曲のステージも見逃せない。中間さん、濵田さん、小瀧さんによる「エゴと一途」は、マスクをつけた3人の色っぽいパフォーマンスが印象的。ソファーや垂れ幕を使ったラグジュアリーな演出も目を引いた。桐山さん、神山さんの力強くも美しいボーカルが響き渡った「真っ直ぐ」。お互いに向き合いながら歌ったり、笑い合う2人の姿が見られた。重岡さん、藤井さんは「ぼくらしく」を披露。藤井さんがアコースティックギターを、重岡さんがブルースハープを演奏し、2人並んで歌いながらライヴ感たっぷりのステージを届けた。
みんなで一緒に楽しめるエクササイズタイムも
カラフルなアクティブウェアに着替えた7人が登場すると、「POWERエクササイズ」ブロックがスタート。本ツアーのグッズとして販売された“ダンベル(光ります)”(※ダンベル型のペンライト)を使い、会場一体となって手を動かしエクササイズ! みんなで汗を流す楽しい時間で、会場に笑顔が広がっていく。そのほかTikTokで神山さんによるダンスレクチャー動画が配信された「WEST NIGHT」でも、楽曲の速いテンポに合わせてメンバーとファンが一緒に踊るシーンが設けられた。MCでは、高速振付を完璧に踊りこなすファンの様子に「ばっちりだったよね」と盛り上がっていたメンバー。神山さんからも「覚えてくれてありがとうね」と声がかけられた。
現在放送中のドラマで使用されている、話題の新曲2曲を披露!
6月7日にリリースが決定した新曲2曲もこのライヴ内でパフォーマンス。桐山さん主演のテレビ東京系 木ドラ24「ゲキカラドウ2」で主題歌となっている「しあわせの花」は、笑顔の花が広がっていく力強くも真っ直ぐな応援歌。「しあわせよこの指に止まれ」という歌詞通り、メンバー7人がお互いの指を重ね合って“しあわせの花”を表現する場面は胸熱。また踊り出したくなるようなビートと、爽やかなストリングス&ブラスが印象的な“ジャニーズWEST流ディスコポップ”の「パロディ」は、重岡さんが出演中の日本テレビ系 水曜ドラマ「それってパクリじゃないですか?」のオープニング曲。一列に並ぶラインダンスなど、スタイリッシュな演出で魅了した。
緩急のあるセットリストと遊びゴコロたっぷりのユニークなステージで、会場にポジティブPOWERを充満させていたジャニーズWEST。彼らのパフォーマンスでエネルギーをチャージし、明るい気持ちで心が満タンになった人もいるだろう。そして先月23日にCDデビュー9周年を迎え、10年目の道のりを歩み出した7人。来たるアニバーサリーイヤーに向けてさらに加速していく、ジャニーズWESTの活動に期待が高まる。
ジャニーズWEST(ジャニーズウェスト)
2014年4月23日にCDデビュー。ニューシングル「しあわせの花」は、6月7日にリリース。
YouTube @JohnnysWEST
TikTok @wearewest7