King & Princeが5周年の最後を締めくくるイベント「King & Princeとうちあげ花火」を開催。今回は、4月11日に行われた千葉・ZOZOマリンスタジアムの様子をレポート。これまでの楽曲を振り返る圧巻の花火ショーに、会場はエモーショナルな空気に包まれた。
5年間分の楽曲をメドレー形式でお届け!
4月11日、お天気も味方する春の陽気のもと、ZOZOマリンスタジアムには約3万人のティアラ(※ファンの総称)が集結。ツアーグッズを身につけている人やお祭りさながらの浴衣姿のファンが会場に駆けつけた。公演前の会場には、King & Princeがこのイベントの打ち合わせをしている様子やこれまでのミュージックビデオが流れ、開演までの時間を大いに楽しませた。
いよいよ開演の時間が近づき、音楽が徐々に大きくなり会場のボルテージがMAXに高まった瞬間、スタジアムの外周ライトが眩しいほどに照らされ、モニターにはKing & Princeが。別々の場所にいる2人は「King & Princeのうちあげ花火、はっじまるよ〜!」と声を合わせ、サプライズ的に登場! アリーナ席の後ろから姿を現した2人は、新体制になって最初の楽曲「なにもの」を歌唱。等身大のKing & Princeの応援歌を歌いながらアリーナ席の通路を練り歩き、ファン一人ひとりに目を合わせるかのように手を振っていたのが印象的。センターステージに到着すると、続けて「名もなきエキストラ」を肩を組みながら披露し、両サイドに立つファンにも手を振ってその歓声に応えた。
その後、髙橋さんが「楽しんでくれてますか? 準備してきましたか?」と会場の声を聞き、「King & Princeです!」と挨拶。そのまま「昨日夢に廉がでてきましたか?」「その廉は俺とディナーしてましたか?」と煽りがどんどんエスカレートして、「イエーイ!」と大きな声を届けるファンに、永瀬さんは「うそやん…」とツッコみ会場からは笑いが。
2人は会場外にあったやぐらと同じ提灯があしらわれたトロッコに乗り、外周を回りながらスタンド前へ。実は、ファンと一緒に花火を観られるように(スタンド席のファンの方はKing & Princeの背中越しに花火を観られるように)特別な台が設置されていて、2人はそこにスタンバイ。このタイミングで前日に行われた『WE ARE! Let's get the party STARTO!!』についてお喋りタイム。
永瀬 昨日のドーム楽しかったね! 先輩も後輩もみんな集まって。誰と喋った?
髙橋 千賀くん(Kis-My-Ft2)とずっとアートの話をしてた。廉は?
永瀬 いろんな人と喋ったけど、山田くん(Hey! Say! JUMP)!…と喋りたかった。
髙橋 あ、喋れてないんだ。
永瀬 待機場所が近くて、(山田くんが)話しかけてくれたんだけど、挨拶しかできなかった。
髙橋 好きな先輩だもんね。俺、シンデレラガール中に山田くんにほっぺツンツンされたぁ(自慢げ)。
永瀬 シンデレラガールのメンツすごくない? 俺と海人を挟んでるの山田くんとみっちー(なにわ男子)だよ?
と、昨夜を振り返っていると突如モニターにカウントダウンの数字が。「始まる! 楽しみ!」と言いながら、10秒前から会場みんなで声を合わせてカウントダウン。
13,000発の花火ショーが開幕!
デビュー曲のシンデレラガールが流れると会場が暗くなり、打ち上げ花火がスタート。視界いっぱいに広がる花火に会場は歓喜に包まれた。今回のイベントでは花火のみ撮影OK。メモリアルな瞬間を見逃すまいとスマートフォンを構えるファンも大勢いた。
今回のイベントの見どころは、King & Princeの楽曲とシンクロした打ち上げ花火。曲に合わせてピッタリと音ハメされた花火は、打ち上げのタイミングや滞空時間までもが緻密に計算されたもの。これに対し、King & Princeの2人は「打ち合わせでシュミレーションは見させていただきましたが、正直まだ疑ってる(笑)」(髙橋さん)、「アニバーサリーを飾るイベント自体素晴らしい空間なのに、花火が加わってより感動できるはず」(永瀬さん)とイベント直前の取材で話していた。
花火パートは全部で6ブロック。曲に合わせてハートや動物などの絵柄が夜空に浮かび上がり、歴史を振り返る全27曲に合わせて極彩色の花火が打ち上げられた。サイドのモニターには台の上で2人が盛り上がりながら観ている様子も映し出され、まさに一緒に観る花火大会となった。打ち上げられている最中、2人は自撮りをしたり、なにやら楽しそうに耳打ちしたり、ときには口ずさみながらノリノリな様子もみられた。ブロックの合間には、甚平姿で縁側に座る2人のVTRが挟まれ、各ブロックの曲に想いを寄せた。ちなみに選曲もKing & Princeの2人で行い、「どれを入れたら喜んでくれるかなと思いながら選んだ」と話した。
最終ブロックのフィナーレを飾ったのは、2人バージョンの「シンデレラガール」。サプライズ公開となったこの曲のサビでは、この日一番の大玉が打ち上げられた。また歌詞の「King & Prince」に合わせて文字の花火が打ち上げられ、会場を沸かせた。1時間強にも及ぶ打ち上げ花火パートが終了すると、ファンからはあたたかい拍手が贈られた。
「目にも記憶にも焼き付けてほしい」
再びモニターに映し出された2人は、いつの間にかVTRと同じ甚平姿に。圧巻の花火ショーに興奮冷めやらぬ会場に向けて、「みんな目に焼き付けた? 写真にも残してほしいけど、記憶にも焼き付けてほしいね。みんながペンライトを振りながら観てくれてて、楽しいのが伝わってきて嬉しい。花火師さんにこの光景を見てほしいな」と感想を口にした。
トロッコに乗り込み、二手に分かれて進むとファンがペンライトを“れんかい”のメンバーカラーに。白と黄色が会場を包み、揺れる様子は壮大なフラワーガーデンを見ているよう。「自分たちの曲で見られるなんて贅沢だね。こういうことをずっとやっていきたい」(永瀬さん)、「ずっと見てられるよね。みんなと見られて本当に感動した」(髙橋さん)と、言いながらセンターステージへ。
最後に「ゴールデンアワー」を歌唱。King & Princeとティアラの絆を確かなものにするこの曲は、このイベントの最後にもっともふさわしい楽曲。もう終了かと思われた花火がサビと同時に打ち上げられ、会場は大歓声。花火を背負って歌う2人はこの日一番の優しい笑顔に。サビでは「歌って!」と煽り、会場全体で大合唱。アウトロでは2人で背後の花火を見上げ、その様子をファンはあたたかく見守った。
「皆さん最高の思い出できましたか? 明日からも俺たちと一緒に歩んでくれますか? 約束です」(髙橋さん)
「King & Princeは、もうすぐで6周年目になります。もっと素敵な景色、時間を共に過ごしていきたいと思います。5周年の締めくくりが皆さんのおかげで最高のものになりました。これからも俺たちについてきてください」(永瀬さん)
2人の熱い言葉で締めくくられ、たくさんの「ありがとう」とともにイベントの幕が閉じた。本公演は、5周年最後の日でもある5月22日の山口・きらら博記念公園へと続く。ファンと一緒に素晴らしい思い出を共有した2人は、5年という時間の集大成を特別な形で新たな歴史に刻んだ。過去を抱きしめて歩み続けるKing & Princeが魅せてくれる6年目は、どんなものになるのだろうか。これからの歩みがますます楽しみに感じられるメモリアルなイベントだった。
King & Prince(キングアンドプリンス)
2018年5月にCDデビュー。5月23日に15thシングル「halfmoon / moooove!!」をリリース。「halfmoon」は永瀬さんが主演を務めるテレビ朝日系オシドラサタデー「東京タワー」の主題歌、「moooove!!」は髙橋さんが主演を務めるテレビ東京開局60周年連続ドラマ ドラマプレミア23「95」の主題歌となっている。
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