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TRENDLIFESTYLE

2024.02.26

映画が私たちに教えてくれること。人生を想い深める時間旅行へ

スタイリスト青木貴子さんによる、素敵な人に一歩近づく生き方指南。こんな時代だからこそ、前を向いて歩いていくためのヒントをお届けします。

映画館

自分磨き、自分探しに映画館へGO!

最近映画を観ていますか? このところ話題作が目白押しで、私は映画館に足を運ぶことが多くなりました。

リアルな映像と音を伴う“映画”というものは、想像力を要する“小説”を読むよりも内容への没入度が高くなり、はるかに短時間でストーリーを「読み込む」ことが出来ます。目に入ってくるから劇中で起こっている出来事がスッと理解でき、また場面をよりドラマティックに伝える手段として効果的に使われている音や音楽を聴くことによって印象的にストーリーをインプットすることが出来ます。この“映像と音の生み出す即効性”が映画の大きな魅力(もちろん、小説には小説にしかない魅力もたくさんあり素晴らしいです! が、映画に比べると読了に物理的に時間がかかります)。

主人公に感情移入して心が大きく揺さぶられ、壮大なストーリーを体感し感動することも出来ます。自分以外の誰かの人生を擬似体験することによって、自分では知り得なかった感情を“実感”することもあるでしょう。また、ストーリーに託された監督の意図や投げかけに思考を巡らせることで、新たな考え方を身につけられたりもします。

何しろたった2時間ほどで大きな刺激を得ることが出来るのが映画の醍醐味。そしておすすめしたいのが観終わった後にストーリーの時代背景を調べてみたり、サウンドトラックに使用された音楽を聞き直してみたり反芻すること。そうすることでより深く監督の意図を理解出来て、何かを得るきっかけになります。ぜひ鑑賞を映画館の中だけで終わらせないで下さい(もったいないので!)。

最近観た映画で個人的に印象に残った作品はヴィム・ヴィエンダース監督の『PERFECT DAYS』とヨルゴス・ランティモス監督の『POOR THINGS(哀れなるものたち)』。

前者『PERFECT DAYS』は使用されている楽曲のセレクトが本当に素晴らしい! シーンごとに意味のある曲が実に効果的に選曲されているのです。もしこの映画を観ることがあったらタイトルにも関わるルー・リードの『PERFECT DAY』と、最後のシーンで流れるニーナ・シモンの『Feeling Good』という曲の歌詞をぜひ知って欲しいと思います(ニーナ・シモンに関しては『Feeling Good』を歌うまでに至った彼女のバックボーンについても合わせて)。歌詞を知ると主人公の平山(役所広司)というキャラクターに対する理解がグッと深くなります。この映画は音の使い方が特徴的かつ秀逸でした。

後者『POOR THINGS(哀れなるものたち)』はファンタジックな世界観を作り上げるプロダクションデザインや創造的な衣装によって主人公ベラ(エマ・ストーン)のキャラクターが強烈に伝わってきました。すごーい!の一言。こちらは圧倒的な視覚的刺激が魅力でした。

どちらにも「ひとはどう生きるのが好ましいのか」という投げかけが含まれていて、それが大きなテーマのような気がしました。主人公の抱えている問題も、着地点も全然違いますが、最終的には「ひとは誰しもが自分で考え、ときにもがき、行き様を選んでいく」という普遍的なテーマが描かれています。それってとっても大切で大事なことなのに、日常をせかせかと生きていると見失ったり考えることすら忘れてしまったりします。たとえていうなら息を吸うという行為は生きていくうえで必要不可欠なのに、私たちはなんと! 無意識で吸ってますよね? 「自分はどう生きるのが好ましいと思っているのか」は生きるうえでとっても大切な“自覚”のはずなのに無自覚になってしまいがち。両作品はそんなことを考えるきっかけを与えてくれます(あくまで個人的感想ですが)。

そして主演俳優の演技が素晴らしく、引き込まれる。だから作品に込められたテーマがくっきりと浮き彫りに。役者の力量も映画の魅力を引き立てる大きなファクターです。

日常で忘れがちなことを、不思議なことに非日常の映画を観ることではっと気付いたりする。観ている間は日常を忘れさせてくれるのに、観終わった後には現実を深く考えさせてくれる。映画にはそんな効用もあることが、面白いですね。

感情を動かすことは心身のデトックスになります。それは結果、自分磨きにもつながること。映画って良いものです。そしてどうせ観るならどーんと迫ってくる映像と音にどっぷりと浸れる大スクリーンで! 映画は映画館での鑑賞をおすすめします!

TEXT=青木貴子

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