暮らしを豊かにする情報には常にアンテナを張っておきたいもの。フリーライターの和多亜希さんが、取材から得た今知っておきたい情報をご紹介。
2022年注目の京都イベントはリアル&バーチャル!
神社仏閣などの歴史的建造物に加え、伝統文化も多く残る京都は何度訪れても魅了される街。行楽シーズンの秋を迎え、そんな京都で次世代のアート体験ができるプロジェクト「NAKED GARDEN ONE KYOTO」がスタートした。
今年はリアルとバーチャルが融合する世界を体験できるという。リアルの世界ではお城や神社仏閣など京都の各会場で、ライトアップやプロジェクションマッピングをはじめ幻想的な空間でクリエイティブな体験が味わえるほか、現代ならではのアート体験も。バーチャルの世界では世界遺産の二条城でいけばな制作ができるほか、宇治にある禅寺の興聖寺でも夢幻世界へ誘ってくれそう。期間は2022年9月15日~12月25日。次の京都旅では、これまでとは違う新しい京都に出会えそう!
京都エリア18ヵ所で開催予定
京都の文化圏全体をひとつの「庭」に見立てたという今回の文化イベント。市や城、神社仏閣、博物館など、あらゆるジャンルの垣根を超えて『ONE KYOTO』として平和と調和のメッセージを世界へ伝える想いが込められているという。12月25日までの約3か月間、京都市だけでなく、宇治市や大津市の各所で開催され、平安神宮や京都タワーなどよく知られた観光名所でも、幻想的でクリエイティブな光に染まる。
コロナ禍での予防対策もアートで表現。NAKEDディスタンス提灯を用いてのナイトウォークや、プロジェクションマッピングが消毒液と連携した手の消毒(NAKEDつくばい)といった粋な演出も。開催各所によって期間は異なるので、事前に確認を。
名前入りタンポポの綿毛が空を舞う
平和の祈りを世界につなぐ「DANDELION PROJECT」というアート体験は上賀茂神社をはじめ、多くの場所で開催。平和の象徴である「花」をイメージしたアートで、スマホでQRコードを読み込んで自分の名前を入れたら、作品にかざすだけ。歴史的建造物を背景に、あるいは床一面に広がるプロジェクションマッピングにタンポポのアートが彩られ、その中に名前が入った綿毛もクルクルと舞い、数秒の後には夜空へ散っていく。スマホには自分の綿毛がどこに飛んでいったか通知が入る仕掛けも面白い。
世界遺産・二条城もライトアップ!バーチャルないけばな体験も
コロナ禍において人との接触が禁じられていたからこそ、一気に加速したバーチャル世界。今や買い物においても、アバターの自分が百貨店などで買い物し、購入した商品の現物がリアルに届く。そんな次世代では当たり前になるかもしれないリアルとバーチャルがクロスオーバーする体験を「NAKED GARDEN ONE KYOTO」でも実践。
二条城では華道家の池坊専好氏とのコラボにより、リアルの世界では本物のいけばな作品×デジタルアートのインスタレーションを楽しめ、バーチャルではいけばな制作に参加し、共創できるという。リアルとバーチャルの連動体験は宇治の禅寺である興聖寺でも開催。気になる人は要チェック!
秋の澄んだ空気の中だからこそ、夜の京都が一層美しく光に染まり、古都の魅力に深みが増しそう。同時にバーチャルでも、受け継がれてきた伝統の美の凄さ、優雅さ、贅沢さを仮想空間を通じて改めて感じられるに違いない。
NAKED GARDEN ONE KYOTO
https://garden.naked.works/kyoto/
Instagram @naked_inc
Twitter @naked_staff