Sexy Zoneがグループ初のサマーツアー『セクシーゾーン ライブツアー2022 ザ・アリーナ』を開催。最新アルバム『ザ・ハイライト』を引っ提げ、全24曲のセットリストで観客を魅了した。公演半ばには嬉しい報告も舞い込み、メンバーそれぞれの思いがあふれ出す一幕も。お祝いムードの横浜アリーナ最終日・昼公演の様子をお届け。
80’s、90’sを意識したニューアルバムの世界観をライヴ仕様で再現
6月1日にリリースされたアルバム『ザ・ハイライト』を引っ提げた同ツアー。アルバムコンセプトの80’s、90’sカルチャーを落とし込んだ仕掛けが公演の随所に見られ、往年の音楽番組を特番として見ているかのような約2時間半の構成、演出は必見。アルバム、ツアーのタイトルに“ザ・”がつけられたのも、メンバーによる発案だそう。
セットリストには80’s洋楽風のダンスナンバーやシティポップ、爽やかなクラブサウンドなどグルーヴィーな楽曲が並ぶ。「昭和アイドルコーナー」と名付けられたパートでは、慣れ親しんだグループの楽曲を80’s風にアレンジして披露。“あの頃”のアイドル衣装を身にまとったメンバーがローラースケートを履いてパフォーマンスするシーンや、初期の箱型携帯電話を下げて歌う演出も盛り込まれ、どこかノスタルジックな雰囲気を印象付けた。カラーレスな世界観に映える、ポップで鮮やかな配色コーデにも懐かしさを覚える。
ステージセットにも昭和レトロな仕掛けが盛りだくさん
アルバムのコンセプトに沿った、昭和レトロなステージセットにも抜かりがない。メインステージで目を引くセット上部のフラップ式パネル、通称“セクシーフラップ”は、往年の音楽番組で使用されていたパタパタ看板の形式を現代風にアレンジしたもの。公演を通してすべての楽曲タイトルが表示され、ライヴ全体を盛り立てた。そのほかステージを彩るミラーボールや、ネオン菅の看板。バーカウンターのセットやジュークボックス、アーケード用のシューティングゲーム機もステージ上に設置され、つなぎのVTRでは5人のテレフォンカードが用意されるなど、ここでも80’sの雰囲気が味わえる演出が目立った。
夢のようなひと時をリードするスタイリッシュな演出の連続
例年演出を担当している菊池風磨さんを中心に魅せる、バラエティに富んだステージ演出は見応えが抜群。大胆にスモークが焚かれたステージや、スポットライトが照らされ何色にも色を変える紗幕を使った幻想的な空間。観客と一緒にシャボン玉を飛ばす演出なども飛び出し、ひと夏の思い出に刻まれる眩いほどの景色が広がった。
初めての夏ツアーということで、夏を感じられる演出も散りばめられた。厳選されたサマーソングに合わせて、背景映像も夏らしいものをセレクト。メンバーのテンション次第で水が届くという水の張ったステージも登場し、キラキラと輝く水の上でメンバーがエネルギッシュにパフォーマンスした。
「10年越しの片思いが実った」Sexy Zoneとファンが“手繰り寄せた光”
ライヴ中盤のMCで、デビュー当初からの夢だった“ドーム公演決定”のニュースをサプライズ発表。アツく抱き合う3人の姿や、晴れやかな表情で花道をダッシュする光景に、会場は歓喜のどよめきと感動の涙で包まれた。そんな様子を察してか、新型コロナウイルスに罹患しライヴを欠席中のメンバー、佐藤勝利さんから「泣かないで笑ってよ!」というコメントも。歴史的瞬間に「10年越しの片思いが実りました」と中島健人さん。松島聡さんは「挑戦し続けるきっかけをくれたのは皆さんです」とファンへの感謝の気持ちを述べ、菊池さんは「勝利、マリウス、できたよー!」とライヴを欠席しているメンバー2人に思いを馳せた。
“Sexy Zone第2章”を宣言した菊池さんが、今回のアルバムに収録された楽曲「Story」の歌詞を拾って、「『真夏の夜のStory 奇跡を願う様に』ってぴったりじゃないですか」と語る場面があった。公演開始前にイレギュラーとして行われたメンバー挨拶でも、中島さんが佐藤さんが欠席するなかでもステージを続けることに関して「RUN」の歌詞を引き合いに出して説明する一幕があり、お守りのように綴られた歌詞がどんな時でも挑戦し続けるSexy Zoneを照らし出していた。「ザ・ハイライト」の世界はドーム公演に続く。新たに5人が描くストーリーからも目が離せない。
Sexy Zone(セクシーゾーン)
2011年11月16日にCDデビュー。通算22枚目となるシングル「Trust Me, Trust You.」のリリースを9月7日に控える。グループ初のドームツアー『セクシーゾーン ドームツアー2022 ザ・ハイライト』は、12月16日、17日に東京ドーム、12月24日、25日に京セラドーム大阪にて開催。