世界的な問題になっている環境汚染や地球温暖化。私たちひとりひとりの意識が変わりアクションを起こせば、美しい未来に繋がるはず。この夏、できることから始めよう!
夏は一年のなかでも電力消費量が多い季節。特にエアコンと冷蔵庫には多くの電力が必要。節電を心掛けることで、発電に使う資源を守り、温室効果ガス排出の削減にも繋がる! 暮らしや環境の専門家・和田由貴先生にコツを教えてもらった。
エアコンの吹き出し口近くは背の高い家具NG!
吹き出し口から出る冷気が家具などで遮断されてしまうと冷房効果が下がるため、風の通り道を塞ぐ可能性のある家具は置かないことが鉄則。室内の熱を室外に放熱する役割を担っている室外機は日よけをして、放熱しやすい環境をつくると◎。
エアコンの設定温度を1℃上げると、消費電力10%減!風量は「自動」で
設定温度を1℃上げるだけで消費電力を約10%減らす効果が。27~28℃を目安としつつ、体に無理のない温度に設定するのがベスト。エアコンがもっとも電力を使うのは、室温を設定温度まで冷やすとき。風量「自動」は状況に応じた風量で効率良く部屋を冷却。
まだまだある、エアコンの節電テク
1. 寝るときは朝までエアコンONがエコ!
就寝時、窓を閉めきった状態でエアコンを使うのであれば、28~29℃の温度設定orおやすみモードにして朝までつけっ放しにしたほう効果的。
2. 近所へのお出かけ時はつけっ放しでOK!
エアコンのオンオフを繰り返すと、かえって電気代が高くなることも。夏の暑い時間帯、近所に30分ほど外出するときなどは、つけっ放しが逆にエコ!
3. エアコンと扇風機の二刀流が節電的ベスト!
電力の消費が少ない扇風機で体感温度を下げつつ、エアコンの設定温度を上げたほうが節電効果アリ! 部屋の空気を対流させる置き方が効果絶大。
●体の内側から涼をとるのもアリ
体を冷やす効果がある野菜を食べて体内から涼しくなる、「クールベジ」。利尿作用がある「カリウム」と「水分」を多く含む、トマト、キュウリ、トウモロコシ、ピーマン、ゴーヤ、ナスなどの夏野菜が代表的。夏野菜たっぷりの冷やし中華で体の内側からクールダウン。
冷蔵庫は中身を整理して、開閉時間と回数を最低限に
冷蔵室は、食品の量を5~7割にするのがおすすめ。食品をギュウギュウに詰め込まなければ、設定温度は「中」で十分。冷蔵庫でよく使うものをカテゴリー別に分けておくと、取り出したい物がすぐに見つかり、扉の開閉時間と回数も最低限に抑えられる。
冷蔵室はスッキリ、冷凍室はギッシリが鉄則!
冷蔵室に食品を詰め込みすぎると、冷たい空気がうまく循環せず、冷えるのに時間がかかることも。逆に冷凍室はギッシリ詰まっていたほうが、凍った食品同士で冷やし合うから冷却スピードがアップ!
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