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2021.11.22

自分の正義を押し付ける行為も、マナーがないと感じさせる

「ヒロシです……」から始まる自虐ネタで、超ネガティブ芸人として一世を風靡したヒロシさん。“一発屋”といわれながらも今や芸人の枠を超え、「ソロキャンパー」として大人気に。コロナ禍も、海や山からソロキャンプの魅力を伝えてきました。でも、その一方「このコロナ禍に」という、キャンプに対して厳しい声を浴びたことも。ルールやマナーをきちんと守っていても指摘される今の社会。コロナ禍という緊急事態だからこそ、見つめなおしたい他者との向き合い方をヒロシさんが語ってくれました。

気遣い事情

ソロキャンプでもマナーが最も重要です

YouTubeチャンネル登録者数110万人超、ソロキャンプの関連本を出版すれば、この出版不況に重版出来。今や「ソロキャンパー」の代表的存在になっているヒロシさん。ネガティブな自虐ネタで人気を集めた過去を知らない人もいるほど、ソロキャンパーの印象が強くなっている。

「別にキャンプブームに乗ったとかではなく、子供のころから家族でよくキャンプをしていて。その後も幼なじみとかとキャンプしていたんですね。でも正直、周りの人に合わせて、自分はこれを用意して、ほかの仲間はあれを用意してとか考えるのがメチャクチャ面倒くさくて。基本的に人に合わせたりするのが苦手で。行きたいんだけど、そこが面倒でどうしたもんかなと思っていたときに、ソロキャンプをしている人たちがいることを知って、そうか、だったら自分もひとりがいいや、と始めたのがきっかけでした」

一式を揃えて、そこからは気ままにソロキャンプスキルを磨いていったという。

「スキルといっても特別なことはないんですよ。今はいい道具も多いので、そういったものを上手に揃えることもできます。さらに、ソロキャンプに向いているキャンプ場も増えています。だから、そんなに難しいことではないと思うんですね。やっぱり一番大事なのはマナーかな。コロナ禍中にキャンプ人口が増えて、マナーが悪いという声が聞こえてきたりします。一番多いのは、焚き火をしてはいけないところでやったり、焚火の後始末をしないこと。ゴミの投棄も問題になっています。人との煩わしさがない=好き勝手にやっていいというわけではい。でも『まぁいいか』となってしまうケースもやっぱりあるようです。それは同じキャンパーとしてちょっと残念なことだと思いますね」

気遣い事情

ルールを守らない人も正義を押し付ける人も他者への想像力が不足している?

でも、だからといって「最近のキャンパーはマナーが悪い」「このコロナ禍にキャンプに行ってどんちゃん騒ぎをするんだろう」と一括りにしてレッテル貼りする今の風潮にも、窮屈さを感じるとヒロシさん。

「マナーを守らない人は注意すべきですが、知識やマナーを勉強してキャンプしている人は圧倒的に多いです。ほとんどの人は感染対策もきちんとして、ソロキャンプであれば人との接触もないので、安全をきちんと考慮して行っている。でも、マナーを守れない人が少しでもいるとそれは連帯責任になってしまう。

例えば、僕は愛煙家でキャンプ中もOKな場所であれば喫煙します。でも、喫煙不可のキャンプ場ではもちろん吸わないですし、周囲に人がいる場合には距離を保ったり、ポイ捨てはしないといった基本的な常識的マナーは守るのが当然だと思っています。でも、やっぱり肩身が狭い。きちんとルールを守って吸っても嫌がる方もいます。そう思う方がいるのは仕方ないのですが、でもそうなると、ルールやマナーって何のためにあるのかな、ということにならないですか。守っているのにダメ、嫌と言われたら、それは禁止事項になってしまう。決められた枠のなかで許可されていることであれば、もう少し寛容になってもいいんじゃないかなと個人的には思います」

でもコロナ禍で人々の寛容さは薄れてしまい、逆にSNSなどには、自分なりの常識をトコトン主張する人や自分と反対の意見の人に対してペシャンコになるまで、攻撃するコメントなどが目立つようになっている。

「そうですね。自警団、自粛警察的なムードが高まってしまいましたよね。もちろんマスクは正しくつけることが大事だけど、少しズレただけで『おかしい』と取り締まるのは行き過ぎだなと思いますね。

コロナ禍、やっぱり我慢することも多くて、今までとは違う日常も要求されてしまう。イライラする気持ちはもちろんわかるのですが、他者を攻撃することで解消しても解決にはならないと思うんです。その人にとっては正義かもしれないけれども、実は他者を傷つけていることは意外と多いんじゃないかなと思っているんです。

僕も『こんなときにキャンプして、感染したらどうするんだ』と言われたこともありました。でも、僕の場合、人がいるキャンプ場よりもいないキャンプ場が好きなので、徹底的にリサーチして、ひとりになれる場所を探しています。だから、家を出てから帰るまで誰とも接触しない、ということがほとんどなんですけどね」

ヒロシさんは、今の世の中に大事なのは、「想像力」なんじゃないかと指摘する。想像力? はたしてどんなものなのだろうか?

「これはめちゃくちゃ基本的な話なんですが、マナーやルールって、自分も含めていろんな人が過ごしやすくあるためにあるわけですよね。自分以外の人のことを想像して『あーそっか、これは不快な思いをするからやめよう』というのがベースだと思うんです。わかりやすい例でいえば、歩きたばこをする人は、ほかの人が嫌な気持ちになることが想像できてないわけです。でも、それと同じように厳しく一括りにして自分の正義を押し通す人も、きちんとルールを守っている人の気持ちを想像していない。ほかの人はどう思うかな、とちょっと想像してみるだけで、この問題はもう少し風通しが良くなるような気がするんですが。人付き合いが苦手な僕が言っても信じてもらえないかもしれませんが(笑)」

ヒロシ
1972年1月23日生まれ。熊本県出身。お笑い活動のほか、現在ではソロキャンパーとしても活躍。2020年にはオリジナルアウトドアブランド「NO.164」を立ち上げた。2015年にYouTube「ヒロシちゃんねる」を開設し、チャンネル登録者数は110万人超え。ヒロシさんのキャンプ名言が綴られた『ヒロシの日めくり 人生、ソロキャンプ』(学研プラス)が発売になったばかり。

TEXT=伊藤学

ILLUSTRATION=mitsuha eda

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