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TRENDLIFESTYLE

2021.11.01

わずか3分で完売!?買えたら強運なNY発のドーナツ

NY在住のエディターライター山田ヒロミさんが、気になるトピックスをレポート。今回は最新のNYスイーツをご紹介します。

並んでも買えない人気沸騰ドーナツ

ドーナツ
NY発のスイーツといえば、東京でも人気を博したハイブリッドドーナツ、クロナッツ(クロワッサン+ドーナッツ)が記憶に新しいところですが、ドーナツはすでにカップケーキと並んでアメリカを代表する人気のスイーツ。ダンキンドーナツや、クリスピー・クリーム・ドーナツなどのチェーン店などもあることから、お手軽でお手頃な国民的デザートのイメージでもあります。

そんなNYで、最近「とにかく入手困難」「すでに半年待ち」と話題になっているドーナツ屋さんがあるんです。クロナッツは長時間でも並べば買えましたが、こちらのドーナツはネット販売のみ。買いたくても、並ぶことすらできないもどかしさがあります。
今回はそんな話題のドーナツ屋さん「Kora」をご紹介しながら、その人気の秘密を探っていきます!

ファミリーレシピとおもてなしの心が基本に

ドーナツ
NYでは、新型コロナウイルス蔓延によるロックダウンにより、多くのレストランが閉店や臨時休業に追い込まれ、大量解雇により優秀なシェフやサーバーたちが職を失いました。そして有名シェフのなかには、SNSを通じて、フードデリバリーや料理教室を始める人もいました。
今回ご紹介する「Kora」のオーナー2人も、そんなコロナ禍で、ネット販売のみのドーナツ屋さんをスタートさせました。

シェフ

キッチンでドーナツを揚げるキンバリーさん

オーナーでシェフのキンバリー・カマラさんは、もともとNYで有名な三ツ星レストラン「イレブン・マディソン・パーク」でメニュー開発などにも携わっていた敏腕シェフ。カマラさんはフィリピン系アメリカ人で、フィリピンの食文化に影響を受けて育ってきました。

高級レストランに勤めていたころは、どちらかというと、ドーナツという庶民の食べ物とはあまり縁がなかったそう。しかし自粛中に「おうちで何か作りたい」と、フィリピンで人気の食材、Ube(紫芋)を使って友人にケーキを焼き、そのときに余った材料をドーナツにアレンジしてみたら美味しくて、「これはもしかしたら売れるかも?」と思いついたことがきっかけで本格的にドーナツ作りをスタート。

カマラさんの住むクィーンズのウッドサイドというエリアは、別名「リトル・マニラ」と呼ばれます。例えばリトル・イタリーには、イタリア移民が多く、イタリアンレストランが多いように、このエリアにはフィリピン系の移民が多く住み、フィリピンレストランも多くあります。「Kora」を立ち上げる前に、亡くなったお祖母様のレシピを偶然発見したのも良いタイミングとなり、フィリピンの家庭の味(おふくろの味)的なエッセンスが、有名店で培ったレシピに生かされています。

ちなみに「Kora」というネーミングは、お祖母様のラストネーム「Corazon」の最初の4文字「Cora」とキンバリーさんの「K」を掛け合わせてつけたそう。

ドーナツを揚げる

発売日前はスタッフ総出で準備。ケビンさんもキッチンをサポート。

当初は、サイドビジネスがてら短期のプロジェクトとして、パートナーで共同オーナーのケビン・ボルハさんが、オーダーを受け、自分で車を運転し、家族や友人宅に直接手渡しで配達していたそう。※現在は、発送・配送は行っておりません。

ケビンさんもまた、NYのレストラン業界の大手「USHG」(ユニオンスクエアホスピタリティグループ)で、サーバーや経営に携わってきたキャリアの持ち主。まさに、ケータリングやおもてなしのプロ。味だけでなく、その丁寧なサービスの甲斐もあって、たちまち口コミで人気が広まり、数が増えたこともあり、オンラインでオーダーをとる今のスタイルになったのだそう。

そんな二人が作り出す「Kora」のドーナツとは実際にどんなものなのか、見ていきましょう。

上品な食感と、Instagramで映える見た目

ドーナツセット
彼らのドーナツは、瞬く間にInstagramで拡散され、売り切れが続出。発売当初は、30個まとめ買いをする人などもいて、さらに入手困難な現象が続きました。※現在は、一人10個までに限定。

毎週月曜日のお昼12時に“本日のフレーバー”が公開され、その後15時からオーダー開始。ドーナツの引き取りは、木曜日と金曜日の15時~18時の間にクィーンズにあるお店に取りに行くというもの。

気になるドーナツはというと、本来はペストリーとして焼いて食べることの多いブリオッシュ生地を揚げることで、フワフワのドーナツが誕生。そこに、お祖母様から伝授されたレシピを取り込んでいるのだそう。

人気のフレーバーをピックアップ!

ドーナツ
まずは、濃い紫の見た目がインパクト大な「Kora」のシグネーチャー的ドーナッツ「Ube」。フィリピン産のウベ紫芋は、日本でも紫色のアイスクリームなどで馴染みある人も多いのでは? そのウベを生地に練り込み、さらにカスタードクリームにしてフィリング。一瞬、この色に躊躇する人もいるかもしれませんが、さっぱりしてて、甘さも控えめで1個はぺろっと食べられてしまいます。
ドーナツ
続いて「Leche Flan ni Lola」。フランというのは日本でいうプリンのこと。プリンがのったユニークなドーナツです。日本で普通に食べるプリンよりは少し硬い感じで、どちらかというと羊羹に近い食感。こちらは、お祖母様のレシピで作られたプリンなので、ドーナツにもお祖母様のお名前Lola Corazonからとって「Lola」がつけられています。
ドーナツ
こちらは、「Halo Halo」というドーナツ。フィリピンではアイスクリームやかき氷などの冷たいデザートとして有名な「Halo Halo」ですが、ハロ(halo)とはタガログ語(フィリピンの言語)で混ざるという意味。Halo Haloと続くのは混ぜこぜ的な意味らしく、このドーナツにはココナッツクリームの中にフルーツや、タピオカなどが混ざっています。チェリーが可愛いアクセントになっていますね。

ドーナツは各6.50ドル。現在は、一箱5個入りのセット販売のみで32.50ドルです。フレーバーは毎週入れ替わり、新作や季節のフレーバーもお目見えします。

オーダーは早いもの勝ち!

店舗

クィーンズにあるドーナツ受け取り所。正確な住所と連絡先情報は、ドーナツをオーダーした人にのみ知らされます。

オンライン販売では、オーダーページを開いて、アイテムをカゴに入れ、お会計に進む途中でマゴマゴしていると「売り切れ」のサインが出てしまうこともあるそう(というか、ほとんどそうらしい)。
その所要時間は約3分とも言われています。パソコンを打つのが早いかネットのスピードが早いか、もしくは運のイイ人だけがゲットできるというもの。なかにはなかなかオーダーページが開けなくて、やっと繋がったと思ったらすでに完売のサインということも…。
その場合はまた1週間待つ、根気よく粘ることも必要なようです。私の友人には、そうやって、半年後にやっとゲットできたという人もいました(笑)。

キンバリーさんとケビンさん

〈左〉キンバリー・カマラ(Kimberly Camara)さん 〈右〉ケビン・ボルハ(Kevin Borja)さん

今後グルテンフリーやビーガンドーナツなども視野に入れているという、常にメニュー開発に余念のないキンバリーさん。オンラインオーダーのドーナツのみにとどまらず、フィリピン料理をベースにしたカフェや、レストランなども展開していきたいそう。これからも目が離せませんね!

いろいろな国の、いろいろな料理が楽しめるのもNYの醍醐味。NYを訪れる予定のある人は、出発前に日本からオーダーしておいて現地でピックアップするという手もあるかも。まずは、運だめしでトライしみては?
 
Kora
fromkora.com

PHOTO=Kenneth Camara(Kora)

TEXT=山田ヒロミ

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