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2020.09.30

世界を変えていく!今こそ注目すべき“7人の女”を発表

ファッションセンスやメイクテクを磨くだけでなく、内面を美しく充実させるために、私たちはどう行動していくべきでしょうか。美容ジャーナリストであり独自の女性論を持つ齋藤薫さんに、人を惹きつける“引力”を持つ女性7人について伺いました。その分析のなかに、ヒントがあるはず!

イラスト

長澤まさみ

長澤まさみ
変幻自在な能力から目が離せない

​日本において「ただのキレイな女優には収まり切れない」のが、この人。
新旧交代の激しい若手女優市場で、ブレイクしてから久しいのにずっと第一線に居続けるのも、私たちを決して飽きさせない進化を見せてくれるから。

美しさに甘んじることなく、最近は振り切った感じでコメディエンヌの才能を見せつけている。とりわけ『コンフィデンスマンJP』での信用詐欺師役では、これでもかという演技力を見せつける。

美人系女優陣のなかでも頭一つ抜け出した感じ。さらに、時代に応じてどんどん変化していくから、印象も好感度の質もどんどん変わり、良い意味でつかみどころがない。
その分だけ、将来一体どうなるのか、潜在能力も計り知れない人。

水原希子

水原希子
勇敢さや愛ある正義感に惹かれる

「世界で最も美しい顔100人」が美貌に無理矢理順位をつける不条理に疑問を呈し、「外見至上主義」に警鐘を鳴らしたのはまだ記憶に新しい。

この美しい人が強い言葉でルッキズムを批判したことで、誰もが放置してきた美の差別意識を根底から変えることになるのかもしれない。

非常にデリケートな問題だけに、最初に声を上げるのは本当に勇気のいること。その勇敢さや愛ある正義感が、世の女性たちにどれだけの希望を与えたかわからないほど。

いやそれを差し引いても、ルッキズムに溺れがちな世界にあって、きちんと意見を持つことの大切さを教えてくれる意思ある美しさは、本当にいつもキラキラ輝いている。まさにパワー・オブ・ウーマンと言える人。

柴咲コウ

柴咲コウ
地球に対して何気なく献身的な姿勢

知っていただろうか。この人が今、環境省の環境特別広報大使を務めていること。
「衣・食・住」をテーマとした企画プロデュースを自ら行い、プレオーガニックコットンを使った服や、化学調味料不使用のレトルト食品などを販売するナチュラル志向の企業を立ち上げた実業家でもあるのだ。

まさに“クリーンビューティ”を地で行く人。

これからの時代、本当の意味で地球を愛する心を持っているか否かが、人の魅力として問われるはず。ましてやエシカルなことに対し、自らも献身的に動いているかどうかが問われる時代なのだと思う。

それを声高にアピールするでもなく、いつの間にか事もなげにやっているこの人って、本当に美しい。女優としても年齢を重ねるほどに素敵になっていく稀有な人である。

キャサリン妃&メーガン妃

キャサリン妃
両極にあるから際立つ磁力!

今やこの義理の姉妹の(しかしメーガン妃の方が1つ上)の確執は暴露本合戦に発展しているが、言ってみれば真逆のふたり。
さすがに親友は無理でも、両極にありながらウーマンパワーでは良い勝負。

女性としても人としても陰と陽、マイナスとプラス、それぞれ逆のエネルギーによる引力で大衆を惹きつける。

メーガン妃は女優復帰どころか米大統領を狙っていると囁かれるほどの社会派猛女ゆえに、悪口を言ってる人にとっても気になる存在だし、キャサリン妃は庶民的な顔をバランス良く見せつつ、良き妻、良き母と、どこから見ても怖いほど完璧。
そう、まさにメーガン妃のようなタイプから見るとイラつくほど完璧だからこその確執なのである。

鈴木光

鈴木光
​才色兼備の若者は大人の女性に勇気を与える

今や老若男女の“憧れの的”になっているのが、知る人ぞ知る現役東大生のクイズの女王。

「美しすぎる東大王」へも、単に超絶可愛いからではなく実力で上り詰めている。何しろ小学校2年生で英検2級取得。高校時代に米スタンフォード大学から優秀な学生として表彰されるという驚くべき経歴の持ち主。

にもかかわらず、いくらクイズで正解しても“したり顔”にならない、むしろ恥じらいさえ見せる愛らしさ。いやそれすら嘘っぽく見えず、既に人格者としての片鱗さえ感じさせる。

一体どうするとこういう完成度の高い人間が出来上がるのか不思議。天は二物を与えるどころか、ひどく不公平。でも才色兼備の塊は、なんだか大人の女性にも勇気を与えてくれるのだ。

マーゴット・ロビー

マーゴット・ロビー
女性の能力を積極的に形にするパワー

初めて見たこの人は、映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で、いきなりそこにいる男たち全員を一目惚れさせるような絶世の美女を演じていた。
この人一体何者?と、即刻調べずにいられなかったほど、ゴージャスでノーブル。

でも本人には「ただのキレイな女優ではいたくない」という強い信念があり、26歳で映画製作会社を創り、自ら制作と主演を兼務したのが、フィギュアスケート界最大のスキャンダルを描いた『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』であり、また“悪カワ”を世界的なヒロインにした『ハーレイクインの華麗なる覚醒』。

同時に行ったのが女性の脚本家や監督の起用。それも“MeToo運動”を無駄にしない、女性の能力を積極的に形にしていくという明快な目的を持っていた。正しいことに向かって攻めていく姿勢は、同じ女が惚れ惚れするほど。

——それぞれのフィールドで、それぞれのカタチで輝きを放つ7人の女性たち。あなたが共感を覚えるのは? 彼女たちのアクションに、これからも注目していきましょう。

TEXT=齋藤薫

ILLUSTRATION=IORI KIKUCHI

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