NY在住のエディターライター 山田ヒロミさんが、気になるトピックスをレポート。今回は、現地で人気のオーラルグッズについて。
身近なところからエコシフト
コロナの感染者増加のニュースに、相変わらず不安が漂う日々ではありますが、それと同時に煩わしい気候変動による異常気象と、その原因のひとつともいえる環境汚染も気になりますよね。
日々の生活のなかでルーティンで使うものから、何か少しずつ改善できないかと考えていた矢先・・・抗菌作用があってカビにくい天然素材の竹製歯ブラシの存在を知りました。これ、海洋汚染を抑制し、地球温暖化対策に役立つと話題になっているのです。早速、NYベースのエコフレンドリーなブランドを見つけたのでご紹介していきます!
プラスチックフリーで人と地球にやさしく
学術誌『サイエンス』によると、2015年の時点で、アメリカではプラスチック廃棄物がリサイクルされるのは約9%なのだとか。残りは焼却、埋め立てられるかまたは自然環境に散乱、このままいくとプラスチックによる環境汚染はますます切実なものに。
そんななか、プラスチックの歯ブラシに代わって、サステナブルな竹製の歯ブラシ作りにこだわるNYブランドを発見しました!
すでにイギリスや、北欧製のシンプルなデザインのものが出回っていますが、今回ご紹介するMamaPは、アメリカンブランドらしいカラフルな色使いが目を引くデザイン。
それぞれの歯ブラシは、LGBT平等や、女性の権利から、海洋保全、メンタルヘルス、みつばち保護などのテーマにそったポップなデザインも特徴で、売り上げの一部を各非営利の団体に寄付され社会貢献にも意欲的。プラスチック不使用にも取り組んで、環境保護に積極的なブランドのひとつなのです。
思わず携帯したくなるキュートなデザイン
まず入門編としておすすめは、クイックドライスタンドとクイックドライトレイがついたスターターセット(The Starter Set)は$39。吸水性のあるスタンドとトレイは、濡れたブラシを速く乾かし、カビやバクテリアなどを防ぎながら、スタイリッシュに保管してくれます。
ちなみに、上の写真のトレイの左側に積まれている角砂糖のようなキューブは、ココナッツオイルと、解毒粘土で作られたタブレット型歯磨き粉。お口を清潔に保つだけでなく、歯の再石灰化を助けてくれる歯と環境にやさしい歯磨き粉なのです。
今まで以上に衛生面に注意を払いながら、少しずつ近場への旅行なども視野に入れていきたいと考えている人には、携帯に便利なエコトラベルセットのデュエット(The Duet)$14がおすすめ。竹歯ブラシに、洗えるリネンバッグがついていて、自分好みの柄と歯ブラシを組み合わせることができます。
これにクイックドライスタンドをつけたセットの、トリオ(The Trio)は$22で、こちらも人気だそうですよ。
清潔で健康的な環境を維持するためのツール
歯ブラシのみならず、このブランドが新たに試みているのは、家庭内を清潔に保つクリーニングの基本ツール。5ピースの木製ブラシ、食器用石鹸ブロック、速乾性石鹸皿、そしてブラシトレイがセットになった、$61のキッチンセット(Kitchen Set)です。そして、これらのセットはキッチンだけでなくバスルームにも使えるというお得感もあり。
歯ブラシと一緒に、防カビ、抗菌作用でキッチンと、バスルーム、そしてドレッサーまわりを清潔に保ってコロナウイルスの感染予防をいたしましょう。
もちろん、すべてリサイクル可能な素材でできていて、廃棄物ゼロ。このブランドのスタッフはすべて女性&マイノリティで構成されており、売り上げの一部を環境団体に寄付するなどの社会貢献にも精力的です。素晴らしい!(拍手)
NYでは、老舗のドラッグストア、 C.O. Bigelow,や、オーガニックスーパーのWesterly Natural Market Precycleや、ブルックリンの Annie’s Blue Ribbonでもお取り扱いがあるそうです。もちろん、ネットからのオーダーで日本へのシッピングもOK。
MamaP
https://mamap.life/
ちなみに、上の写真の歯ブラシセットは子供用(値段は大人用と同じ)。日本人女性は、口が小さめということもあり、自分用としても使えそう。旅行用だけとしてでなく、普段使い用としてバッグにしのばせておけば、ランチタイムに活躍してくれるかも。もちろん、ギフトにしてもよろこばれること間違いナシです。