何年も大切に使い続けている靴やバッグ。毎年のように買い足したり、着るほどに愛着の増していく服。日頃から数多くのファッションアイテムを目にしている、伊勢丹新宿店 メンズ館1階 コスメティクス セールスマネージャーの小倉麻代さんが、心から手に入れて良かったと実感する最高の1アイテムとは…？
履くほどになじんでいく不朽の名作ローファー
ローファー￥137,500／J.M.ウエストン（伊勢丹新宿店）
「この先、たとえ服のテイストが変わったとしても、このローファーならずっと活躍できるはずだから」と周りにすすめられて購入したのがJ.M.ウエストン。足型はもちろん、端正で美しい佇まいも魅力。
履いている自分が好きだから。手間をかけたくなる靴との出合い
メンズライクなファッションが定番の小倉さん。スカートをはくことはほとんどなく、足元はスニーカー一辺倒だった彼女のスタイルに、変化が訪れたのは1年前。周りからのすすめもあって、念願だったJ.M.ウエストンのローファーを手に入れた。
「私の足は幅が狭く甲が薄いんです。革靴を履くと靴擦れを起こしやすく、カパカパ浮いて見えるのも嫌で、ずっと避けていたんですが、J.M.ウエストンは横幅も選べると知って。一番細い型を履いてみたら、ホールド力もちゃんとある。見た目にも無駄がなく美しいフォルムも気に入っています」
靴との向き合い方も、これまでとは一変。脱いだらすぐにシューキーパーを入れ、大事にケアするように。
「履いていて愛着を持てるかどうかってすごく大きいと思うんです。それはもしかしたら価格もあるかもしれないですし、フィット感かもしれない。履いている自分が好きっていう気持ちによるところも大きいんじゃないかと思いますね」
入社して間もないころは、広い肩幅がコンプレックスだったという小倉さん。あるとき、同僚のすすめでメンズっぽい服を試してみたところ、しっくりくることを発見。今のスタイルへと繋がった。
「メンズ館で働いているので、周りのバイヤーから受ける影響は大きくて。カジュアルな格好にローファー合わせが素敵だなと思ったのも、彼らの着こなしがきっかけです」
仲間に後押しされた上質ローファーとの出合いで、彼女のおしゃれ幅は一層広がりを見せている。
カジュアル×ローファーの着こなし
ローファーが仲間入りしてからというもの、足元から着こなしを考えることも増えたそう。ソックスとの組み合わせにもこだわりが。
「最近はベージュや淡いイエローのソックスでなじませたり、ヴィヴィッドな差し色を覗かせたり。コーデの肝になっている気がします」
