何年も大切に使い続けている靴やバッグ。毎年のように買い足したり、着るほどに愛着の増していく服。フリーランスPRの佐藤怜子さんが、心から手に入れて良かったと実感する最高の1アイテムとは…?
スタンダードになっていく予感が高まる新ブランド発の一着
業界内で早くも話題の「オニット」は、この春プレデビューしたばかりの新ブランド。これまで山ほど服を見てきた佐藤さんが、歴史の浅いこのブランドからジャケットを選出したのには、それなりの理由がある。
「昔からマニッシュな服が好きで、メンズの服もサイズが合えば着ているんですが、ジャケットやトラウザーだけは別。華奢な若い子があえてオーバーサイズで着る可愛さはあると思うんですけど、年を重ねて女性らしい丸みも出てきた体つきで、メンズ生地の厚みや肩幅をそのままに着てしまうと、大きく見えるというか…やっぱりちょっと変なんですよね。その点、オニットはメンズライクなボックスシルエットでありながら、ちょっとだけ腰も入っていたりして。とにかく絶妙なんですよ」
2児の母である佐藤さんは、ここ数年で生地選びも変化してきたと言う。
「このジャケットはコットンリネンなので、わりとグシャッと着ても大丈夫なんですよね。子供といるとすぐシワになったりするんですが、それさえも味に見える素材感というか。そういうところもありがたいですね」
メンズライクな世界観に、女性らしさを取り入れたディテール。イージーケアで着心地が良く、自身のサイジングにも合っている。さらにはコストパフォーマンスの高さも決め手に。佐藤さんが、今後自身のスタンダードになっていくであろう確証を得たジャケットは、いろんな意味で“ちょうどいい”のである。
What's onit(オニット)?
スタイリスト高木千智氏をディレクターに迎え、この春プレデビューを果たした「オニット」。一見シンプルななかにも、カッティングの妙やフィット感で女性らしく纏えるリラックスウェアを展開している。