息をしているだけで理不尽な目に遭うこの社会で、私たちにはジュエリーが必要だ――すり減った心に寄り添い、励ましてくれるアイテムを、毎日一つずつピックアップ。編集Kのつぶやきとともにお届けします。
File 01:ハトのチャーム付きピアス
世界人権デーの今日、ご紹介したいのは、とっても小さなハトのチャームが愛らしいマリア ブラックのピアス。マザーオブパール(真珠の母貝)の優しい光沢が、不思議な存在感を放ちます。つぶらな瞳に吸い込まれそう!
チャーム単品でも購入できるので、手持ちのジュエリーに合わせても。幸福と平和の象徴とされているハトに、すべての人の幸せを願う気持ちを託して。
ところで人権といえば、最近よく聞くこんなフレーズ。
「これは人権の問題ですが、経営戦略的にも…」
職場での女性の権利を守ることが、「労働力を増やす」「多様な価値観を取り入れることで組織のプラスになる」といった、企業利益の観点から語られやすいことを踏まえた言い回しです。
たしかによく考えてみれば「女性だからという理由だけで不当な扱いをしないで」と言っているのに、いつのまにか利益の話にすり替わってしまうのは、なんだか少し違う気がしますよね。でも残念ながら“偉い人”には、利益の話をしたほうが響く。そこで「これは人権の問題(と私はわかっていますよ!)ですが、(あえてあなたに都合よくお話しすると)経営戦略的にも…」という言い回しが多用されるわけです。
そう思って“女性活躍”にまつわるあれこれを観察してみると、人権の話をしているのか、企業利益の話をしているのか、はたまた人権の話であるとアピールしながらも利益の話をしているのか…という違いが見えてきて、なかなか面白いです。
最近では岸田首相が同性婚について「認めるまで至っていない」と発言していました。
「認める」?
人権は誰かに認めていただくものではなく、すべての人が生まれながらにして持っている平等な権利である、という小学校で習ったような基本的なことを、私たちは今改めて、心に留めておく必要がありそうです。声の大きな人たちの主張に絡めとられそうになっても、小さなハトが耳元でささやいて、思い出させてくれるはず。
ショールーム セッション
03-5464-9975