最近、巷でもよく耳にするようになってきた「ヒト幹細胞コスメ」。その原料となる‟幹細胞培養上清液”にも、脂肪由来、歯髄由来、サイタイ由来のものなど多彩になっているそう。そのなかで特に期待ができると噂されているのが、「サイタイ幹細胞培養上清液(※1)」という成分。それを使った新発想の導入美容液について、美容マニアの河西景翔が早速調査!【美容深堀隊が行く!Vol.5】
肌の土台*2を美しくしたいなら先ずは、成分を鍛えよ
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「ヒト幹細胞」は人間の体内から採取された幹細胞で多能性をもって様々な細胞に分化する能力があることから、細胞の活性化・促進が期待されていて美容界だけでなく医療業界でも話題の細胞。と同時に「ヒト幹細胞」を培養した時に生じる培養液の上澄み液が「サイタイ幹細胞培養上清液*1」。この関係に早くから着目、研究していたのがFRACORA。
そのブランドが満を持して「肌の老化に着目し、肌を土台*2から整える」をテーマに2月3日、エイジングケア*4の新たな高みを目指し、新発想導入美容液「SHINPI(シンピ)」を発表したのです。
「FRACORA」の代名詞ともいえるのが、私も愛用している「原液」シリーズ。しかし「SHINPI」は原液ではなく‟美を立て直すためには何が必要か”を優先して考えた結果「サイタイ幹細胞培養上清液*1」をストレートに肌に届けられる導入液を選択。これ自体は、肌のターンオーバーをサポートする潤いや、美容因子を豊富に含んでいて今、特に話題に。さらに、スタンダードな化粧品の成分にも使われている保湿成分の「ナールスゲン®︎*3」を掛け合わせ、独自の「サイタイ幹細胞培養エキス*1」を生み出したのです。
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このエキスを製作する際、基となる「サイタイ幹細胞」を培養する際に「ナールスゲン®︎*3」を加えると細胞に害がない程度の刺激が発生するそう。すると幹細胞自体に自己防衛システムが発動されて活性化。つまり、いい意味の刺激=鍛えるアクションが起こって、エキス自体が研磨され、パワフルになるという嬉しい状態に。独自の成分の効果はもちろんですが、「SHINPI」導入液には「ナールスゲン®︎*3」も配合されているので、角層細胞に良い刺激を与え、整え、美肌を向上させられる…という、エイジングケア*4につながっていく。肌の「SHINPI」に着目した導入美容液になっているのです。
「なんとなく良いかも?」はもう卒業!
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今までは成分を見ても「とりあえずよさそう…」と、自信なく使っていたものが多かったのですが、「SHINPI」を使い数日で肌に変化が。特に朝の洗顔時に感じていた‟ぬるっ”とした肌感触。これは夜のお手入れで届けたい成分がきちんと浸透していない証だったらしく。でも「SHINPI」の導入美容液を使い始めてから、それを感じることもなくなって…つまり肌への浸透*5を高めてくれているのだと実感。
いくら良いものを使っていても、肌に還元できていないのであればせっかくのお手入れに意味が持てないもの。長年の信頼と確かな技術によって生み出された、FRACORAの商品だから良いんだ!と納得し、気持ちも前向きに。
FRACORAだからこその「独自培養」
これだけ満足する製品の裏側にはどんな研究背景があるのか…FRACORAの頭脳ともいえる研究開発担当の蔀さんに詳しく聞いてみることに。
「まず我々は、‟サイタイ由来細胞”に着目して、化粧品原料としての‟幹細胞培養上清液”の進化を考えました。その工夫として、再生医療レベルの幹細胞を扱う企業とコラボして、培養液にナールスゲン®︎*3を入れてから細胞を培養することに。その結果、期待通りに美容因子の量が増加した独自のサイタイ幹細胞培養エキス*1を生み出すことに成功。今までにない独自のアプローチで、我々は培養方法を進化させることにこだわりました。しかも、何か化合物を使うのではなく、化粧品原料そのものを培養成分に使うという発想が独特だと思っています。さらに、サイタイ幹細胞培養エキス*1の効果を最大化させるための‶追いナールスゲン®︎*3"処方で肌そのものの土台*2を整えていくことを狙いました。
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そして、良い成分だけを入れれば満足だろう、という研究者のエゴだけでは本物の化粧品はできないとも考え、効果実感を高める微細化処理を施しています。これは、美容液の処方を組む際に、エモリエント成分と美容成分を特別な配合比率で混ぜることで叶う処理方法です。この微細化処理により、粒子系が小さく、均一な大きさのエマルジョンにすることで、肌への高い浸透*5性と馴染みの良さを実現し、高い効果実感へと繋げている。そんな工夫をしている製品がSHINPI導入美容液です」
その一滴(容量)があなたの肌を左右する
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肌に良いものを使っていても「もったいないから‥」と、少量しか使わないなんてことありませんか? 実は少し前まで私も同じでした。薬も規定の量を飲まなければ効果が半減するのと一緒で、コスメも同じ。容量を守らなければ、効果も半減してしまいます。
「SHINPI」は、スポイト1回の量が適量で、洗顔後にしっかり肌に馴染ませることが大切。パパっと肌上にのせるのではなく手のひら全体を使ってしっかり密閉し、液を肌と一体化、つまりしっかり馴染ませることで、次のスキンケア成分がより深部*5にアプローチできるのです。サラサラしている液は他のスキンケアを邪魔することなく、すーっと肌に浸透*5していきます。
同時発売の「SHINPIエンリッチモイストクリーム」は、ナールスゲン®︎*3と脂肪由来の幹細胞培養上清液*6を閉じ込め、肌へのハリツヤを満たし、化粧水・乳液・パック・美容クリームの役割を担う1品4役の高機能クリーム。忙しい朝など、スキンケアに時間をかけられないときは、洗顔→導入美容液→クリームだけで、しっかりと肌ケアを行うことができます。
「流行」ではなく自分たちの信念を製品にしているFRACORA。「なんとなく良いよね」ではなく、肌と真摯に向き合い、研究し、安定性・信頼性も念頭に置き作られているからこそ、多くの人々に受け入れられています。その根底にあるこの「誠実さ」や「信頼」こそが、「だから良いよね」として、共感を生み、支持される理由なのだと感じました。そこが企業努力で一番大切なことなのかもしれませんね。
*1 ヒトサイタイ間葉幹細胞エクソソーム(保湿成分)
*2 角層のこと
*3 カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル(保湿成分)
*4 年齢に応じたケア
*5 浸透は角層まで
*6 ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソーム(整肌成分)
Brand Information
FRACORA(フラコラ)
1960年に創業された企業で、ライフサイエンスと美容分野に特化。プラセンタやコラーゲン、アミノ酸を使用した高付加価値商品を開発、販売。最新のサイエンス、新しい技術を駆使し、肌の美しさを引き出すことを目指し製品開発を展開。
0120‐57‐2020
www.fracora.com/
今回お話を伺ったのは…FRACORA 研究開発部 商品開発グループ マネージャー 蔀 泰幸さん
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専門は生化学、皮膚科学、結合組織学分野の基礎研究者。2006年新潟大学大学院自然科学科博士後期課程修了、学術博士。新潟大学博士研究員を経て、30歳で渡英し、博士研究員としてコラーゲン関連の研究に従事。その後、大手化粧品メーカーに入社。コラーゲンの分解と再生に関する研究経験を活かし、様々な化粧品の新理論構築に貢献。現在は、制限のない発想で、効果実感の高い化粧品と機能性食品の開発を目指して研究開発に従事。
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河西景翔
中学時代から保育の現場に入り、後に保育士・幼稚園教諭として15年以上現場で働く。2010年に保育心理士を取得し、2015年より独立。保育の現場に入りながら、子どもアドバイザー兼保育環境アドバイザーとして従事。現在は、「育児も保育も、ファッションも男女の境はない。ジェンダーレスな未来を目指す」をテーマにし、セミナーやワークショップなど幅広い分野で活躍。クリーンビューティ等にも強く関心をもっており、「ナチュラルエイジスト」としても活動。