俳優、タレントとして活躍しながら様々な資格を取り、それを仕事にも生かしている南圭介さん。2023年に習得した世界遺産検定マイスターは、知識だけでなく、自分の考えをしっかりと表現する力が求められるため、難易度が高いそう。そんな彼が世界各国の魅力をご紹介する【南の旅】。27回目は「タシュケントのモダニズム建築」についてお伝えします。
青の都ウズベキスタンを深く知る旅6日間も実施!

2026年7月に世界文化遺産として登録されたばかりの「タシュケントのモダニズム建築」(ウズベキスタン)を訪問。ついにウズベキスタンの首都であるタシュケントにも世界遺産が誕生したのです!
「ブハラ」や「サマルカンド」の美しい歴史あるイスラム建築も素晴らしいですが、近代的な建築も見応えたっぷり。「タシュケントのモダニズム建築」は、なんと10件の構成資産により世界遺産に登録されているのです。その内訳は―—
(1)16階建てのジェムチュグ集合住宅
(2)宇宙開発をテーマとした内装のコスモナフトラル
(3)レーニン生誕100周年に合わせて建設された国立歴史博物館
(4)旧市街にある巨大市場チョルスーバザール
(5)国立美術館
(6)芸術アカデミー中央展示ホール
(7)人民友好宮殿
(8)アリシェル・ナヴォイ映画宮殿
(9)国立サーカス場
(10)タシュケント近郊のパルケントにあるアジア最大級の太陽炉
今回の旅ではコスモナフトラル駅と芸術アカデミー中央展示ホール、チョルスーバザールへ訪問。
まずは、「朝だ!生です旅サラダ」のロケでも行かせて頂いたコスモナフトラル駅へ。

ホームに降りる前には早速宇宙を感じるモニュメントがあり、ホームは宇宙感が演出された幻想的で美しい空間が広がります。

駅名のコスモナフトラルは宇宙飛行士という意味ということで、1961年に人類初の有人宇宙飛行に成功し「地球は青かった」という言葉を残したソ連の宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリンのレリーフや、

1963年に女性として初の有人宇宙飛行を行ったソ連の宇宙飛行士ワレンチナ・テレシコワのレリーフを発見。
さてここで南圭介のマイスターQuiz!
Q.ガガーリンの「地球は青かった」のように、テレシコワの名言とされているのは次のうちのどれでしょうか?
A.宇宙は美しかった
B.宇宙は広かった
C.私は鷹
D.私はカモメ

正解は、Dの「私はカモメ」です。
最初に地上との通信で発した言葉が「ヤーチャイカ」(私はカモメ)でした。
当時の宇宙船には動物や植物の名前が付けられており、テレシコワが乗っていた宇宙船が「かもめ号」だったこともあり、「こちらカモメ号」というニュアンスが「私はカモメ」になったと言われています。
また当時のロシアでは、ガガーリンの「地球は青かった」よりも「パイエハリ!(さぁ行こう!)」の方が有名だったという話も。
1977年に開業し、中央アジアで初の地下鉄となったタシュケントの地下鉄はそれぞれの駅のホームにテーマがあり、電車に乗ってるだけでも楽しめます。
写真撮影の許可が出たのも2018年という最近のことであり、タシュケントに訪れたら地下鉄に乗って、写真を撮ってくださいね!
しかも切符の値段がなんと一律で、日本円にするとおよそ30円という破格の安さ!にも驚かされます。
次に訪れた「チョルスーバザール」へも地下鉄で移動。コスモナフトラル駅から4駅で到着。

チョルスー駅は近代的でありながらも、どこか生命的な温もりを感じる明るい雰囲気でした。
駅を出て少し歩くと巨大なドームが見えてきます。しっかり目を凝らしてみると一枚一枚タイルで作られていて、ソ連時代の力強さのある建築と、青と緑のタイルの柔らかさのある模様の調和が青空に映えて、とても印象的です。
正面入り口から見るチョルスーバザール。なだらかな曲線を描くアーチからも伝統的な趣きを感じます。

中はとても広く、食肉や香辛料などたくさんの種類の食材が並び、それらを求める人々で活気に満ち溢れています。

さらにもう1ヵ所、外観を見ることが出来たのが、こちらの芸術アカデミー中央展示ホール。

こちらはソ連時代による建築の厳かな感じと、伝統的な建築の柔らかさが共存していて存在感があり目を引きます。
世界遺産に登録されて間もないタイミングで「タシュケントのモダニズム建築」を自分の目でしっかりと確かめられるチャンスは貴重なので、今まで以上に感慨深いものがありました。
と同時に今回初めて実施しました「青の都ウズベキスタンを深く知る旅6日間」(クラブツーリズム×ウズベキスタン観光大使・南圭介)のツアーも滞りなくそして楽しく終える事が出来ました。
ブハラやサマルカンドでの世界遺産の生解説、トークイベント、皆さんと一緒に食事を楽しんだりと、僕自身とても心に刻まれるツアーに。
今回たくさんの方と現地でウズベキスタンの魅力を共有できて、また違った視点も見えてきて新鮮な体験に。

もちろんウズベキスタンの食をしっかり堪能。
サマルカンドのワイナリー・バギザガンの白ワイン(シャルドネ)が口福でして……果実味の豊かさと、どこかマスカットの風味が口いっぱいに広がり、甘いニュアンスもありながらも酸味も感じられるので、全体のバランスがよく食とのマリアージュも良く、グイグイと進んでしまいました。
現在ウズベキスタンでは、国を挙げて今後ワイン産業を盛り上げていく動きがあるようなので、世界遺産を巡ることはもちろん、今後ワイナリーツアーも実施してみたい…という構想も浮かびました。

ウズベキスタンビールの「サルバスト」と、シャシリクと呼ばれる羊や牛の串焼きとの相性も抜群。

タシュケントのプロフセンターではウズベキスタンのソールフードでもある「プロフ」も頂きました。場所によって味もスタイルも微妙に変わり、それぞれの場所で作られるプロフに皆様誇りを持たれているので、訪れた場所ごとにプロフを食べて、どれが一番美味しかったかを伝えてください。皆さんとても喜ばれるはずです!
これからもツアーやこの記事で‟世界遺産×ワイン”という南ならではの掛け算を加え、色々な国の魅力と触れ合い、共有していきたいと考えています。
南の旅は続きます。これからも一緒に旅を楽しんでまいりましょう!
タシュケントのモダニズム建築とは
中央アジアに位置するウズベキスタン共和国の首都「タシュケント」。その北東部、カザフスタンとの国境近くに位置している。1966年の壊滅的な大地震後、タシュケントはソ連各地の建築家によって「社会主義の理想都市」として再建。幾何学的で重厚なコンクリート構造(ブルータリズム)を基調としつつ、強烈な日差しを遮る透かし彫り文様「パンジャラ」やモザイク画など、ウズベキスタンの伝統意匠を融合させた独自様式が特徴。「ホテル・ウズベキスタン」や地下鉄駅舎など、地域文化とソ連的近未来感が共存する名建築が今も残る。
南圭介(みなみけいすけ)
1985年7月3日生まれ。東京都出身。幼少期にパキスタンで育ち、小学校3年~6年まではシンガポールで過ごす。2004年にデビュー後、テレビ、舞台を中心に俳優として活躍。検定習得も多数あり、漢字検定準1級、ウイスキー検定2級などを習得し、2023年には世界遺産検定マイスターを習得。世界遺産の良さを伝えるだけでなくSDGsの考え方と親和性を伝え、「知る・考える・実行する」ことで発信中。ABCテレビ『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系列全国ネット土曜8時〜9時30分)の海外リポーターとして不定期出演中。
Instagram @keisuke_minami73
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