俳優、タレントとして活躍しながら様々な資格を取り、それを仕事にも生かしている南圭介さん。2023年に習得した世界遺産検定マイスターは、知識だけでなく、自分の考えをしっかりと表現する力が求められるため、難易度が高いそう。そんな彼が世界各国の魅力をご紹介する【南の旅】。24回目は前回に続いて「ギリシャ」についてお伝えします。
デロスの輝き、デルフィの静謐。神々たちから引き止められる?!

先月に引き続き、ギリシャの旅をお届けします。
温暖な地中海性気候であるギリシャは、特に夏は雨が降らないことから‟太陽の国”と称されています。
太陽とギリシャといえば、ギリシャ神話における太陽神アポロンを思い出す方も多いでしょう。ゼウスと女神レトの間に生まれ、双子の妹が月と狩猟の女神アルテミスであるアポロンは「芸術」と「光」を司る神として有名です。
早速ですがここで、南圭介のマイスターQuiz!
Q. 大小合わせ約6000(有人島は約200)の島があるといわれているギリシャで、太陽神アポロンにゆかりのある島は次のうちどれでしょうか?
A. ミコノス
B. サントリーニ
C. パロス
D. デロス

正解はDのデロス島です。
エーゲ海のほぼ中央に位置するデロス島はアポロン生誕の地といわれています。「デロス」はギリシャ語で「輝く」を意味します。
デロス島は島全体が重要な考古遺跡として1990年に世界文化遺産に登録されました。
「すべての島々の中でもっとも神聖な島」と讃えられていたデロス島に、念願叶い、南もこの度行く事が出来ました。

港から神域を結ぶ道には、紀元前7世紀にナクソス島からアポロン神を讃える為に送られた大理石のライオン象(複製)が象徴的に並んでいて、この道を通る時、デロス島に来ているんだという実感を強く持てました。

デロスを象徴する場所に心昂り、南も立ち並んでみることに。静謐で神聖な空気を全身で感じる事が出来ました。

アポロン神殿の基盤が残っていたり、剥き出しの遺跡群から歴史を感じます。
エジプトの神イシスの神殿跡も残り、当時エジプト人ここで暮らし祈りを捧げていたことからデロス島が国際的な都市だった事が伺えます。

キントス山頂からの景色も絶景です。地中海の美しい青と、点在する歴史ある遺跡群を一望でき、島全体が重要な考古遺跡であるデロス島、改めて貴重な場所だと感じます。
歴史上でもゼウスの神域とされている山頂では、まるでゼウスが自分の存在を誇示しているかのように、長い間、風が強く吹いていました。

古代住宅地跡も散策できて、島全体が遺跡であるデロス島は見応えたっぷり。ただ、帰りのフェリーの時間には気をつけて早めに乗り込む事をお勧めします。——というのもなぜかこの日、定員オーバーで帰りの船を一便逃しました(笑)。
無人島ですし、ミコノス島からの行きの船で一緒だった人しか島にはいないはずなのに、帰りの船がサイズダウンしたのか、ミコノス島以外から来た人がいて、帰りはミコノス島に戻る人が多かったのか、船に乗れずにデロス島に立ちすくんだときのショックは忘れません(笑)。
神々が南を帰したくなかったという事で良きですかね(苦笑)。

さて無事にミコノス島に戻る事が出来て、次なる目的地、太陽神アポロンに纏わるもう一つの世界遺産である「デルフィの考古遺跡」へ。
ゼウスが世界の両端から2羽の鷲を放ち、その2羽が出会ったところが世界の中心であるとして、その場所が現在のデルフィであり、「世界のへそ」といわれています。
アポロン神殿の荘厳感残る柱と、その上に広がる青空を見ると、太陽と繋がる感じにさせてもらえます。このアポロン神殿で信託が行われていました。

こちらが、ゼウスが世界の中心であることを示す為に置かれたといわれている「へその石」です。

壁に刻まれている碑文も直に見る事が可能。

山々に囲まれたデルフィの考古遺跡は静謐であり、神秘的。

芸術と通ずる場所もこちらには現存されていて、ここが紀元前4世紀に造られた古代劇場。5000人収容する劇場では、古代オリンピックに次ぐ、古代ギリシャ四大競技会の一つのピュティア競技会の期間中に演劇が上演されていたとか。
舞台に立つ者として、芸術の歴史あるこの場所に立つことができて感無量。写真をご覧になって分かるように、おかげさまで南の心は一気に解放されました。

少し移動してアテナ・ブロナイアの神域にも。デルフィを訪れる時に一番最初に見える遺跡です。

2回にわたってご紹介したギリシャの旅は、美しい地中海を満喫できたのはもちろん、神話が息づくギリシャで、太陽神アポロンにゆかりのある世界遺産に行くことが出来て、その地の重みを全身で受け止める瞬間が多かったことは世界遺産検定マイスターとしても何よりの収穫に。そのおかげさまなのか、その後。仕事でロケに行く際には、晴れてる事が多い気がします。太陽神アポロンに感謝です。
修復されていたり、複製であったりするものあるけれど、当時の息吹を感じる事が出来る古代の遺跡群にはロマンを感じずにはいられません。その場に立ち、当時の華やかさや、活気ある街並みを想像する時間がとても好きです。時空が繋がった気分になります。
今回のギリシャの旅は、時空も旅させてもらえた感覚に。是非、皆様もギリシャで自然の美しさと歴史の奥深さを体感してみてはいかがでしょうか。
【南の旅】これからどんな出会いが待っているのか楽しみです。
ご縁を待ちつつ、自分でも動きつつ、これからも色々な国に行き、色々な文化に触れていきたいと思います。是非、皆様も一緒に旅しましょう!
ギリシャとは――
ギリシャは、古代文明の中心として哲学・民主制・芸術を育んだ国。アテネのパルテノン神殿やデルフォイ遺跡など歴史的遺産が今も残り、エーゲ海の美しい島々が世界中の旅人を惹きつける。神話文化、地中海料理、温暖な気候が重なり、歴史と自然が共存する魅力に満ちている。
南圭介(みなみけいすけ)
1985年7月3日生まれ。東京都出身。幼少期にパキスタンで育ち、小学校3年~6年まではシンガポールで過ごす。2004年にデビュー後、テレビ、舞台を中心に俳優として活躍。検定習得も多数あり、漢字検定準1級、ウイスキー検定2級などを習得し、2023年には世界遺産検定マイスターを習得。世界遺産の良さを伝えるだけでなくSDGsの考え方と親和性を伝え、「知る・考える・実行する」ことで発信中。ABCテレビ『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系列全国ネット土曜8時〜9時30分)の海外リポーターとして不定期出演中。
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