俳優、タレントとして活躍しながら様々な資格を取り、それを仕事にも生かしている南圭介さん。2023年に習得した世界遺産検定マイスターは、知識だけでなく、自分の考えをしっかりと表現する力が求められるため、難易度が高いそう。そんな彼が世界各国の魅力をご紹介する【南の旅】。25回目は「白神山地」についてお伝えします。
滝を見て、森を歩き、魚を味わい、城を動かす?!

この度、念願の世界自然遺産・白神山地「暗門の滝」へ行く事が出来ました。
南と白神山地の出会いは、白神山地が世界遺産登録30周年の2023年のときでした。その年のはじめに、南も世界遺産検定マイスターに合格したタイミングだったため、‟一緒に盛り上げましょう”と白神山地活性化実行委員会会長からご提案・ご縁があって、「白神山地魅力発信アンバサダー」という光栄な役割を頂けました。
ツアーやプライベートでは何度も訪れている白神山地でしたが、今回初めて「暗門の滝」を見ることが出来て嬉しかったです。そもそも白神山地には第一~第三まで3つの滝があり、その3つの総称が「暗門の滝」であり、今回訪れたのは落差が26メートルの第三の滝。撮影と休憩を挟みながらで行けました。
ブナ林の中を散策するコースもとても癒やされますが、滝という明確なゴールがある道のりも冒険心がくすぐられてとても楽しいですね。
開けた道や、ワイルドな道を歩いていき、滝の音が聞こえ、着いた時の達成感がたまりません。
滝の落差は26mほどあるものの、その滝壺の近くまで行ける事が出来るので迫力とマイナスイオンの癒やしを同時に受ける事が出来ます。この季節だと、水飛沫を伴った風圧がとても心地よいです。
白神山地は原始性の高いブナ林に多様な動植物が生息しているの「動植物のサンクチュアリ」と呼ばれています。

色々な季節の白神山地を巡りましたが、夏の活き活きとした緑が広がっている景観も良いですね。
暗門の滝へ行くルートは主に川沿いを歩いて行きます。そのなかでブナの木の流木が川に留まっている光景を多く見ました。
何度聞いても驚くのが、白神山地の一部は、かつて海底にあったという事。ガイドさんの話では今でも貝の化石が発見されるみたいです。
白神山地は海底の時代に堆積した堆積岩が隆起したところが多いのと、ブナの葉や土が水分を吸収しやすいこともあり、崩れやすいという特徴があります。
けれどそれは決してネガティブな事だけではなくて、倒木した木にはキノコ類が生えたり、倒木したことで他のブナの木に光が当たるようになったり、新たに生まれる独特な地形から生命の循環が始まっています。
さて、ここで南圭介のマイスターQuiz!
Q. 近年、青森県の日本海沿岸(津軽西海岸)で盛り上がりをみせるプロジェクトは次のうちどれでしょう?
A.「青森、海の幸」
B.「津軽、海の幸」
C.「暗門の魚」
D.「白神の魚」

正解は、Dの白神の魚です。
白神山地は「天然のダム」と言われるほど、保水力があり、白神山地から流れる水で育った栄養豊富な魚や貝類、海藻は総じて「白神の魚」と呼ばれています。
そんな「白神の魚」を弘前のメインストリート、土手町にある「この花」さんで頂く事が出来ました!
1枚目は――「鯛ひれの吸い物」一匹から2つしかとれない胸びれの身が入ったおもてなし料理。鯛の旨みが濃厚に染み出ていてとにかく美味!
2枚目は――「ウスメバルのしゃぶしゃぶ」。コリっとした食感と、メバルの淡白な旨みがとてもクセになります。
3枚目が――「真鯛の生ハムのとろろ〆茶漬け」。真鯛の身がしっかり、しっとりとしている生ハム状態。珍味かつ滋味豊かで、とろろとベストマッチ!でした。

白神山地に来ると、全身で何度も深呼吸したくなります。草木から瞬間瞬間生成される新鮮な酸素がたっぷり吸えて、心と身体がリフレッシュされ、細胞が入れ替わるような……そんな感覚さえしてくるのです。

滝を訪れ、‟白神の魚”も頂戴することができて、今回、五感で白神山地を堪能させていただきました。「動植物のサンクチュアリ」と呼ばれる世界自然遺産の白神山地。また必ず訪れたいと思います。
そんな白神山地。自然遺産ですし、ものすごく遠い印象があるかもしれませんが、実は弘前駅前の6番のバス停からダイレクトで行けるとても便利な時間帯も!

今回、南はもう一つ新しい経験を! ‟弘前城天守曳戻し”イベントにも参加させて頂きました!

こちらは、弘前城の天守を‟人の力で動かす”全国でも極めて珍しい歴史的イベント。弘前城は石垣修復のため、2015年に天守を曳屋(移動)しており、修復完了後に元の位置へ戻す作業が「天守曳戻し」。数センチ動いただけでも歓声が上がるほどの重作業で、‟自分の手で歴史を動かす”という唯一無二の体験ができる貴重なイベント。

前日のセレモニーにも参加させていただいたときに、弘前城の天守と1枚!

「ソーレ!」の掛け声で、ワイヤーでつないだ400tの天守閣を皆で力を合わせて引っ張るのですが…なかなか、手強い(笑)。それでも、前日のセレモニーでは10㎝、初日は5㎝。南は2回引っ張ることができて、合計15㎝動かすことができました。動いたという情報を聞きましたので、自分の手で動かしたんだという実感が湧いてきました。
2回参加は南だけの可能性があり、すなわち、弘前城を一番動かした男である可能性があります(笑)。
「ひっぱれ! けっぱれ! 弘前城!」
歴史あるお城を自分の手で動かすという貴重な経験ができた事に感謝。
チームで盛り上がれたのもとても楽しかったですね。一瞬ではありますが、歴史を共に動かした一期一会の仲間との出会いにも感謝です。

夜の弘前城天守閣もとても趣きがあります。同じ風景を城主も観ていたのかなと思うと感慨深くなります。天守閣の白壁が月明かりを受け止め、天守の輪郭を縁取る月光は、まるで何百年もの時間をそっと照らし出す灯りのよう。
南の旅は続きます。
次はどのような場所でどのような出会いが待っているのか。自然や文化、人々との出会いが楽しみです。
「南の旅」は「皆の旅」。
引き続きこちらで色々な景色を皆さんと共有できたらと思います。次の旅先をお楽しみに。
白神山地とは――
白神山地は、青森県と秋田県にまたがる広大な山岳地帯で、1993年に世界自然遺産に登録された日本最大級の原生的ブナ林を有する地域。人の手がほとんど入っていない森には、多様な動植物が息づき「動植物のサンクチュアリ」と呼ばれる。保水力が高く“天然のダム”とも言われ、森から海へと豊かな恵みを届ける生態系が特徴。暗門の滝をはじめとする自然景観も美しく、四季ごとに異なる表情を見せる、日本が誇る貴重な自然遺産。
南圭介(みなみけいすけ)
1985年7月3日生まれ。東京都出身。幼少期にパキスタンで育ち、小学校3年~6年まではシンガポールで過ごす。2004年にデビュー後、テレビ、舞台を中心に俳優として活躍。検定習得も多数あり、漢字検定準1級、ウイスキー検定2級などを習得し、2023年には世界遺産検定マイスターを習得。世界遺産の良さを伝えるだけでなくSDGsの考え方と親和性を伝え、「知る・考える・実行する」ことで発信中。ABCテレビ『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系列全国ネット土曜8時〜9時30分)の海外リポーターとして不定期出演中。
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