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TIMELESSPERSON

2026.06.27

東西の文明がつながる場所へ。世界遺産検定マイスター南圭介が見たアテネ、歴史の鼓動

俳優、タレントとして活躍しながら様々な資格を取り、それを仕事にも生かしている南圭介さん。2023年に習得した世界遺産検定マイスターは、知識だけでなく、自分の考えをしっかりと表現する力が求められるため、難易度が高いそう。そんな彼が世界各国の魅力をご紹介する【南の旅】。23回目は「アテネ」についてお伝えします。

シルクロードの最西でパルテノンが語りかけてきたもの

先月は南が歩んだシルク・ロード、中央アジアのウズベキスタンについて書きました。
さらに南はシルク・ロードを西へ進み、ギリシャのアテネへ。

そこでまず向かったのが、世界文化遺産【アテネのアクロポリス】です。
古代ギリシャでは世界で初めての民主主義が都市国家(ポリス)にて発展し、「高い場所にある都市」という意味のアテネのアクロポリスの建造物群は、高い技術と、自然環境との融合のバランスなど、古代ローマや地中海の国々に大きな影響を与えました。

そして1987年に世界文化遺産として登録され、現在も修復・保全されながらも訪れる人々にギリシャの歴史、文化、神話を語りかけてくれています。

その中でも代表的な、丘の上にそびえるパルテノン神殿は、ペルシア戦争の勝利で女神アテナに捧げられた神殿であり、長年修復作業は続いていますが、その状況下でも圧倒的な優美さが光ります。
雑誌や画面越しで見ていたパルテノン神殿を生で見る事が出来てとても感動しました。神々しさを全身で浴びる事が出来た気がします。空の青さと、神殿の美しい白さがまさにギリシャの国旗を表しているようでした。

そんなパルテノン神殿はビザンツ帝国によってキリスト教聖堂に改築され、1456年にはオスマン帝国によってモスクに改築され、その後火薬庫として使われていたという、時代によってそれぞれの役割がありました。

ここで、世界遺産を勉強してるからこそのテンションが上がるポイントがもう一つ!

そうなんです、UNESCOのシンボルマークがパルテノン神殿なのです!

この神殿の特徴の一つに、円柱の真ん中部分が少し膨らんでいる「エンタシス」という技法があります。
ふくよかなフォルムは下から見た時に安定感を演出します。

と、ここで南圭介のマイスターQuiz!

次のなかでエンタシスの技法を使っている建造物はどれでしょう?

A. タージ・マハル(インド)
B. ジュマモスク(ウズベキスタン)
C. コロッセオ(イタリア)
D. 法隆寺(日本)

正解はDの法隆寺です。
シルク・ロードの東端といわれている奈良県の法隆寺でギリシャ様式の建築が見られることによって、シルク・ロードの存在と当時盛んに文化交流が行われていた事実に信憑性が加わります。

まだはっきりと言い切れないところにも真実味とロマンを感じます。

パルテノン神殿の向かい側に立つエレクテイオン神殿は、優雅なイオニア式の神殿の代表的遺跡といわれています。
神殿の屋根を支える6人の乙女の柱(カリアティード)が象徴的です。

広場の意味を持つアゴラにも行く事が出来ました。
アゴラは社交の場であり、プラトンやソクラテス、アリストテレスなどの哲学者が集まり、哲学や政治を論じ、民主主義が発展した場所。

その場所に自分も足を踏み入れる事が出来て、時代は違えど遺跡群から空間で繋がっている感じがして、まるでタイムスリップ感を体感。
互いを尊重し合い、意見を言い合える開けた場所であったことを如実に感じると、現代でもこういった場所は大切にしていかないといけないなと改めて感じるものが。

へファイストス神殿は、アテネに現存する“最も保存状態の良い古代ギリシャ神殿”。鍛冶と火の神ヘパイストスを祀ったドーリア式神殿で、アゴラの丘にひっそりと佇んでいる。

さてアテネと聞いて他にピンとくるものはありませんか?

そうです、オリンピックです!
近代オリンピック1回目の1896年と、2004年のアテネオリンピックで使用されたパナシナイコスタジアムも訪れました。

ミュージアムも併設されていて、オリンピックの歴史を感じる事が出来ます。2020年の東京オリンピックもしっかりと歴史に刻まれております。


4年に1度であるけれど、1896年にアテネで始まり、2026年の今で130年目。開催から130年という長い歴史のなかでたくさんの国々が協力し合い、オリンピックが開催され続けている事自体が本当にすごいことだ!と目で見てわかることもたくさん。

その場に立つとスタジアムは、全体が白い大理石で作られていて、世界でもとても珍しいスタイル。

入場料を払えば自由にスタジアムを満喫することができるので、そこはやはり南。トラックを全力で走らせてもらいました。

歴史あるオリンピックスタジアムでの全力疾走。他では味わうことの出来ない爽快感を得られます。

アテネの旅では、おかげさまで世界遺産に触れることで知を蓄えながら、街並みや人の優しさと明るさにより心も体も開放。
歴史ある世界遺産を見に行くのはもちろん、節目節目で、なんだかこのスタジアムで全力で走りたくなってしまいました(笑)。

先月からシルク・ロードについて綴りましたが、ギリシャと日本の当時の建築の繋がりなど、改めてシルク・ロードの壮大さを感じます。

ギリシャでは人類が築き上げてきた歴史はもちろん、神話も多く語り継がれているので、ギリシャを学ぶ楽しみが尽きないですね。
この度、ギリシャでは他の世界遺産も観ることができたので、来月もまた紹介していけたらと思っています。
是非お楽しみに!
南の旅はまだまだ続きます。引き続き色々な景色を共有して参りましょう。

シルクロードとは――

シルクロードは、古代中国と地中海世界を結んだ壮大な交易路で、東西の文化・宗教・技術が行き交う‟文明の交差点”として発展。絹や香辛料、宝石などの交易品だけでなく、仏教やイスラーム文化、芸術様式もこの道を通じて広まり、各地の都市を繁栄させた。砂漠、山脈、オアシスを越える過酷な旅路でありながら、人々の交流が歴史を動かした象徴的なルートといえる

南圭介(みなみけいすけ)
1985年7月3日生まれ。東京都出身。幼少期にパキスタンで育ち、小学校3年~6年まではシンガポールで過ごす。2004年にデビュー後、テレビ、舞台を中心に俳優として活躍。検定習得も多数あり、漢字検定準1級、ウイスキー検定2級などを習得し、2023年には世界遺産検定マイスターを習得。世界遺産の良さを伝えるだけでなくSDGsの考え方と親和性を伝え、「知る・考える・実行する」ことで発信中。ABCテレビ『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系列全国ネット土曜8時〜9時30分)の海外リポーターとして不定期出演中。
Instagram @keisuke_minami73
YouTube @minamitravel2023

TEXT=南圭介

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