求められる役割と、自分の本音。その間で揺れながらキャリアを重ねてきた二人が、シーズン2を通して語る“相棒”の存在と仕事観。窪塚洋介さんと亀梨和也さんが明かすのは、迷いを抱えたままでも前に進むための自分なりの軸と、無理をしすぎない働き方のヒント。頑張る私たちの心に、そっと寄り添う対談をお届け。
言葉にしなくても通じる関係


――シーズン2を経て、カモとトラのバディをどのように感じていますか?また、おふたりが思う理想の相棒像を教えてください。
窪塚洋介さん(以下、敬称略) 俺らの関係が理想の相棒像に近いなと思うのは、シーズン2で期間が空いたのに、また会った瞬間に気負いなく元に戻れたこと。現場の空気感や作品づくりも、細かい話をしなくても阿吽の呼吸で進められた感覚があった。それはシーズン1の頃からだけど、時間が空いても自然にできたのは、亀ちゃんにすごく感謝してるし、頼りにしてる部分が大きい。一緒に仕事をしていて楽しいし、いいバディだなと思います。
亀梨和也さん(以下、敬称略) 方向性を細かく話し合わなくても進められましたよね。
窪塚 うん。10話さなくていい、みたいな。
亀梨 この作品のお話を最初にもらったとき、配信ドラマもこの作風も、自分にとっては踏み込んだことのない領域だったんです。シーズン1の段階では、最後に一歩踏み出すとき、窪塚くんの存在の大きさにすごく背中を押してもらった部分があって。現場の在り方やスタイルも、どこかリンクしていた気がします。窪塚くんが、先頭に立ってくれていたから……。
窪塚 ムカつく?
亀梨 なんでそうなるんですか(笑)!
窪塚 椅子から落ちる準備してたよ(笑)。
亀梨 (笑)。先頭に立ってくれる存在がいてくれるから、自分のやることに集中できました。芝居のなかでやり取りはもちろんありますけど、根詰めて話し込むというより、すごく自然にいられた。それは仕事における先輩としてのリスペクトもあるし、これまで歩んできた道を全部含めて信頼できたからだと思います。日を追うごとに感謝の気持ちが増えていく。そういう在り方にもすごく憧れています。
窪塚 ……もう1回だけ言ってもらえる?
亀梨 後にしてください(笑)!
働き続けるための考え方

――GINGERの読者は仕事を頑張っている女性たちです。だからこそ、自分の好きなことややりたいことと、求められることのギャップに悩んでいる方も多い印象です。おふたりはそういう違和感や迷いとどのように向き合っていますか?
亀梨 僕も窪塚くんの答えを聞きたいです! 窪塚くんほど自分の歩き方を貫いてきた人って、なかなかいないじゃないですか。だからこそ、カリスマたるゆえんだと思うんですが。僕は、アイドルという仕事柄、求められるものに応えることのほうが多いし、それが正義として長く関わってきたから。
窪塚 亀ちゃんがアイドルという言葉を使うなら、僕は“チャイドル”。
2人 アハハハ!
窪塚 つまり、子供心を持っていていいと思うんだよね。見方によっては無責任と言われるかもしれないけれど、自分の人生に対しては責任を持つ。正直、人にどう思われようが「知ったこっちゃない」って思ってる部分もある。
亀梨 そう思えるのが強いなあ。
窪塚 とはいえ、好かれたり良く思われたりしたほうが嬉しいし、心ないことを言われて腹が立つこともあるんだけど、“自分軸”という考え方は本当に大事だと思っていて。どんな仕事をしていても「自分が自分をどう思ってるか」に比重あればいいんじゃないかな。
俺はそれがどんどん強くなっているんだと思う。だから人のことを許せたり、今までやってこなかった仕事にも向き合えるようになった。昔は弱かったから、「この仕事をしたらこう思われるかな」と気になってできなかったことが、今はできるようになってきてる。
それを「丸くなった」って言う人もいるし、「魂を売った」って言う人もいるけれど、でも、何を言われても、自分がいいと思えたら、それでいいと思ってる。だって、誰かに言い訳するために生きてるわけじゃないから。自分の生き方とか、仕事の向き合い方をちゃんと自分で選べているなら、それでいい。
そういえば、『沈黙』の作家の遠藤周作さんが「生きるために生活をするのか、生活をするために生きるのか」という言葉を残していて。要するに、自分がどう生きたいか、どうありたいかを大事にして生きることが、幸せのひとつなんだってことなんだけど。そこから離れすぎると、人ってどんどん苦しくなる。お金が稼げるとか、評価されるとか、そういう理由で自分から離れ続けていると、気がついたときに「本当の自分が何だったのか」分からなくなることもあると思う。

亀梨 今のお話を聞いて、僕は絶賛迷い中なんだと思うんです。僕はどちらかというと、人が喜んでくれることをしているときがいちばんハッピーで。人に喜んでもらえること=自分のやりたいことなんだけど、じゃあそれが自分を削っている状態だったら違うよな、とか。そこは正直、答えが出てないところです。
窪塚 矛盾するよね。でも、誰かの喜びのなかに自分の喜びがあるなら、それも自分の選択じゃない?
亀梨 そうかもしれないです。だから、何をやるにしてもやると決めた環境ではちゃんと没頭したいし、自分の意思と違う方向だとしても、無駄にはしたくない。結果がどうであれ、その経験は後で必ず自分の一部になると思うから。嬉しいこともツラいことも、正面から夢中になることを大事にしています。ただ、これは限界だと思うことは、斜に構えるとか、受け流すっていう選択肢も、ちゃんと“自分を守る技術”なんだなって思えるようになりました。それは逃げでも手抜きでもなくて、長く続けるための知恵というか。
窪塚 自分が壊れないためには、それも大事。俺、20代前半のとき、「そんなにまっすぐじゃなくていいんだよ」って言われてたんだよ。評価も批判も期待も、全部直で受け止めて、正面衝突してた。当時の大人たちが、それを見抜いてアドバイスをくれてたんだなって今になって分かるよね。
亀梨 本当にそうだなって、今は思います。若い頃は「生き急いでる」って言われてもピンとこなかったけど、今振り返ると、周りの大人たちはちゃんと見てくれてたんだなって。当時は、どこかで常に渇望とか焦りみたいなものはあっただろうし、それがエネルギーになっている部分もあったんでしょうね。
窪塚 そうだね。それも含めて、「自分が好きだからやる」ってところだけは、ずっと手放さないでいたい。
亀梨 そうですね。自分の迷いも含めて、きちんと向き合い続けたいし、せめて「自分がどこに立っているか」だけは見失わないようにしたいです。
【DMM TVで独占配信中!】オリジナルドラマ「外道の歌 SEASON2」

出演/窪塚洋介 亀梨和也
南沙良 森崎ウィン 馬場ふみか 溝端淳平 あの 鈴木紗理奈 武井壮 伊勢谷友介 池内博之 杉本哲太ほか
原作/渡邊ダイスケ『善悪の屑』『外道の歌』(少年画報社)
監督/⽩⽯晃⼠
info.tv.dmm.com/original/gedounouta/season2
※DMM TVで独占配信中!(全6話/毎週木曜最新話配信)
窪塚洋介(くぼづかようすけ)
1979年5月7日生まれ、神奈川県出身。「金田一少年の事件簿」(95)で俳優デビュー、『GO』(01)で第25回日本アカデミー賞新人賞と史上最年少で最優秀主演男優賞を受賞。近年の主な出演作に、「TOKYO VICE Season2」(24)、『フロントライン』(25)など。映画を中心に国内外問わず多数の話題作に出演し、舞台でも活躍するほか、音楽活動、モデル、執筆と多彩な才能を発揮。自身のYouTube番組やゴルフアパレルブランドなどのプロデュースにも注力している。
Instagram @yosuke_kubozuka
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亀梨和也(かめなしかずや)
1986年2月23日生まれ、東京都出身。1998年から活動を開始。2005 年のドラマ「ごくせん 第 2 シリーズ」「野ブタ。をプロデュース」で注目を集める。キャスターとしては2010年より「Going!Sports&News」に出演。近年の主な作品に、連続ドラマW 東野圭吾『ゲームの名は誘拐』(24)、『北方謙三 水滸伝』、『ストーブリーグ』(ともに26)などがある。また、TVアニメ『神の雫』が放送中。2026年7月8日に1stアルバム『WAVE』のリリースが決定。さらに、全国7都市を巡るライブツアー「KAZUYA KAMENASHI LIVE TOUR 2026『FROM HERE』」を開催予定。
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