アーティストそして俳優として、活躍のフィールドを広げ続けている川島如恵留(Travis Japan)の連載『のえるの心にルビをふる』。今だからわかったこと、気付いたこと、そして様々な出来事についての自らの考察をつづります。【vol.17≪IQ診断やってよかった≫】
IQ診断やってよかった

「メンサ会員になりました。」
2月の下旬に公表してから、テレビ番組収録や雑誌の取材などで何度もこの言葉を口にしてきました。
「え! すごい! 頭いいんですね!」
嬉しいことにそうやって皆さん褒めてくれるんですよ。嬉しいですね。でも実のところ、僕はスケジュールを立てるのと、立てたスケジュールを完遂する能力が高いだけの、どちらかというと「何があっても絶対なんとかする!」といういわゆるな脳筋タイプの人間なので「いやぁ、こそばゆいなぁ」と思いながら、ここで否定すると僕以外のメンサ会員の方々までもを下げてしまう事になりかねない!と思いニコニコしながら「ありがとうございます〜」と言うようにしてるだけなんですよね。(本当はちゃんと嬉しくてニコニコしています)
その後、資格もいっぱい持ってます〜20個くらいあります〜という流れになると、やっぱりメンサは頭いいね〜となっていただけるので、Travis Japanと、アイドル川島如恵留と、そしてメンサのイメージにも多少貢献出来ていたら嬉しいな、とも思っています。
どうでしょう。出来ているのでしょうか。
自分を表現する為に、無数にある語句の中から適切な言葉を選び、なるべく短い時間で、嘘にならないように伝える事が求められる世界。僕たちはそんな世界を生きている気がするんですよ。そうだとは思いませんか?
長すぎたり分かりづらかったりする自己紹介は、テレビではカットされ、雑誌ではギュッと短くまとめられます。
あまり経験がないので的外れな見解かもしれませんが、上手く無い自己紹介はきっと、企業の面接やお受験の面談などでは飽きられたり呆れられたりする事でしょう。
なるべく端的に、しかし不十分過ぎない程度に、その上で相手に興味を持ってもらえるワードをチョイスする必要がある。
自己紹介の正解を見つけるのはとても難しそうです。簡単では無いからこそ、色々と試してみる事でしか辿り着けないような気がします。トライアンドエラーです。いや、トライアルアンドエラーですね。…ん?
これ、ガソリンスタンドをガソスタ、じゃなくてガスステって言ってるみたいなものか? 重箱の隅をつつくような僕は、きっと誰かに鼻につくな、と思われてしまうのでしょうか?
まぁいいや。
話を戻すと、それだけ自己紹介っていうのは技量が求められると思う、っていう事です。
それを踏まえて、今の僕のTrialは「メンサアイドルです!〜TJポーズを添えて〜」のターンというわけです。
ワードとしてのインパクトは結構強い気がするし、なんとなくどんな人なのかを分かっていただけつつ、興味を持ってもらえたら良いな、の思いがこのTrialには乗っかっています。
もっと自分を表現出来る言葉もあるかもしれないけれど、コスパ、タイパ重視の芸能界で、どこまで通用するのか。今後がより一層楽しみです。
2025年の12月。ずっと気になっていたIQ診断を受けました。やりたいやりたいと言っていたのにも関わらず、どこで受けられるのか、どうすれば受けられるのかなど、何も調べずにいた時期を思うと、なぜもっと早く行動に移さなかったんだ!と悔やまれます。
IQなるものについて、そんなに沢山の知識がある訳ではないから「多分」の話ですけれど、大人になってからってそんなに大きく数値が変化する事って無さそうじゃない?と思うんですよね。だったら、もっと早い段階に診断を受けておけば、自分を表現出来る語句群に「メンサ会員」が何年も前からあったことになります。
その方がこの芸能界、生きやすかった〜、とかあったのかなぁ?
同じサッカー好き同士が集まった方が、興味の無い人と話すよりも沢山サッカーの話が出来る。読書好き同士ならおすすめを紹介し合えたり、文学の深みを語り合える。目線を同じ方向や高さに持つ者同士だからこそ、成立する話や共感しやすい、なんて状況が生まれると思います。
趣味嗜好、物事への興味のベクトルが周りと違うから話が合わない。持っている語彙量が違い過ぎるから話に時間がかかってしまう。そういった話はあるあるですよね。どっちが良いとか悪いとかじゃなくても、無理に一緒にいるとお互い疲れてしまう関係性っていうのがあるのは理解しています。
だからこそ、その「共通の何か」として、IQを掲げているコミュニティがあることに救われている人、安心を感じる人がいても何も不思議ではないと言えるのではないでしょうか。
IQ関連でよく言われている話であり、最近ではJAPAN MENSAの会報『卓袱台』で読んだ話から、語彙力とかそういう知識系による差異の問題ではなく、頭の回転のスピードが周囲と違い過ぎるが故に周りと共生する事に疲れを感じる人が実際にいらっしゃるという事を知りました。
他者に対する苦情でも文句でもない。ただただ、自分は他人と違うのかな、上手く馴染めないな、と思っている人がいる。人によっては、それを自分のせいによる生き辛さと感じているという方もいらっしゃることを、少し身近なこととして感じるようになりました。
特殊な環境で育った事もあってか、僕はそんなに生き辛さという程までは感じたことが無かったので、遠い世界の人の話だと思っていましたし、むしろそういう高IQの人たちに嫌がられないように、会話をする時には頭をフル回転させて頑張らなきゃ、と思っていたくらいでした。
JAPAN MENSAが遠過ぎる存在ではなくて、近くてあたたかみのある場所だという事を知れた事はとても大きな収穫です。
同じ悩みをもった人同士が出逢える場所でもあり、そこで出逢えた人達と同じ趣味を共有できるという素晴らしいコミュニティに、僕も会員として参加させてもらえるようになった事はとても嬉しいのです。
新参者ですから、僕が何かアクションを起こそうとするのはどこか違うかなぁと思ったりしつつも、いつか受けてみよう、時間が取れたら受けてみよう、と先延ばしにしている方は、もしかしたら新しい自分の居場所を見つけられるきっかけになるかもしれないんじゃないかな、と会報『卓袱台』の新入会員紹介を見て感じた事をここに告白させてください。
「あぁ、だからなんですね!」とか「どうりで。」と相手に納得してもらえる経歴や肩書きがひとつでもあると、一気に楽になったりする事があると思います。
自分を何かのひとつの型にはめるのはちょっとなぁ、と嫌厭する気持ちもわかりますけどね!
自分の行動によって新たな世界を知る事が出来た、その事が自信に繋がりましたし、気持ちが軽くなった気もします。
なんでもいいと思います。3月もそろそろ終わりを迎えようとしている今、何かやり残している事に手を出してみるのにはピッタリな時期なのではないでしょうか?
そんな貴方の背中を、両手で作ったTJポーズでグイッと押してあげたいものですね。ナイスTJ。
【今月のTouch the Heartstrings】

川島如恵留(かわしま・のえる)
1994年11月22日東京都出身。小学生1年からジャズダンスを始めた後、芸能活動をスタートし子役としても舞台にも出演。その後、2007年10月よりアイドル活動を開始。2012年7月にTravis Japanの結成メンバーに。2022年10月に全世界メジャーデビュー。2024年11月22日に初の著書となる「アイドルのフィルター」を出版。2017年青山学院大学卒業。2019年・宅地建物取引士、2023年・国内旅行業務取扱管理者、2024年・総合旅行業務取扱管理者、2026年・第二種電気工事士の資格を取得。さらに2026年春にMensa会員になる。2024年4月から個人のYouTubeチャンネル「のえるの隙間時間」、同名のXも開設。
YouTube @noelnosukimajikan

