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TIMELESSPERSON

2026.02.28

作詞家・小竹正人は思う。異国を訪れてカルチャーショックを受けると、人を嫌でも成長させる

さまざまな経験、体験をしてきた作詞家 小竹正人さんのGINGER WEB連載。豊富なキャリアを通して、今だからわかったこと、気付いたこと、そして身の回りに起きた出来事をここだけに綴っていきます。【連載/小竹正人の『泥の舟を漕いできました』】

第47回「神秘の国 アイスランド」

まだ若くて、時間もエネルギーもたっぷりあった頃、私の1番の趣味は海外旅行だった。
同じ事務所の後輩たちもそのことを知っているので、よく「海外に行くならどこがオススメですか?」と聞かれる。
ゆるーい旅、リラックスやリフレッシュが旅の目的の場合は、ハワイやタイ、モルディブなどを勧めるが、稀有な体験や非日常を味わう「これぞ、旅」みたいなのを求めている人には、「アイスランド!アイスランド一択!」と答えている。

1995年に公開されたアイスランド映画「コールド・フィーバー」をご存知だろうか?

アイスランド出身の映画監督のフリドリック・トール・フリドリクソンが、アイスランドと日本で撮影した名作。
主演が日本を代表する映画俳優・永瀬正敏氏で、実はこの永瀬氏と私は、我々が高校生のときから40年来の親友。

「コールド・フィーバー」の撮影の数ヵ月前にアメリカ生活を終えて日本に帰国した私は、「社会勉強」と称して、永瀬氏の現場で通訳兼付き人みたいなことをさせてもらっていたことがある。
「コールド・フィーバー」の数年前に米国の不朽の名作「ミステリー・トレイン」(ジム・ジャームッシュ監督)に出演した永瀬氏には、海外での仕事、英語が必須な仕事がものすごくたくさんあったので、帰国ホヤホヤの私に白羽の矢が立ったのである(今の英語力の衰えからは信じられないが)。

そんなわけで、「コールド・フィーバー」の撮影現場にも通訳兼(びっくりするくらい頼りない)マネージャーとして、最初から最後まで参加させてもらった。
そう、未知の国アイスランドになんと約2ヵ月間も滞在した永瀬&小竹(まだ20代)のふたり。

「コールド・フィーバー」は、ざっくりいうと、アイスランドのロードムービーで、首都レイキャビクを拠点にありとあらゆる名所で撮影された。
不思議な青い色の地熱温泉のブルーラグーン、地面からいきなりプシューっと熱水が噴き上がる間欠泉、タイムスリップしたような気持ちになるグトルフォスの滝、白ではなくティファニーブルーの氷河や流氷…書き出したらキリがない。
もう30年も前なのに、幻想的で荘厳な全ての光景がまざまざと蘇る。

当時はレイキャビクの住宅もホテルもお店もスーパーもものすごくこじんまりとしていて、逆にそれがすごくオシャレでかわいらしかった。
永瀬氏と私以外のアジア人にはひとりも遭遇しなかったのも強烈におぼえている。

しかし、現在は街の中心部はとても栄えていて、たくさんのセレクトショップやカフェがメインストリートにひしめき合い、なんとラーメン屋まであるらしい。
私が知る昔のアイスランドの唯一の懸念点が食べ物だったのだが(現場での昼食が薄い食パン1枚としなびた生の白菜だけだった日がある)、それも今では心配無用。
そして、毎年たくさんのアジア人観光客が訪れていて、移住した人も少なくないとのこと。
国民性なのだろうか、アイスランドに住む人たちはみんなすごく優しくて、今でもしみじみ思い出す人が何人もいる。
忘れがたい光景をこれでもかと見たアイスランドだが、なぜ私が他の国ではなくこの国をまわりの人に激推しするか…。

ダントツ1番の推しポイントはオーロラである。

不意に夜空を見上げると、今までの人生では見たことのない光のドレープが煌めきながら揺れている。
もうね、初めて見たときは、寒さなんて忘れるくらいに感動しちゃって、惚けたようにずっとオーロラを見ていた。綺麗すぎて泣けた。
2ヵ月間も滞在していたから、何度もオーロラを見たのだが、毎回その形状や色や光度が全然違うので、見るたびに劇的な感動を味わった。

今の時代、かなり高精度に撮られたいろんな写真や映像でオーロラを見ることができるが、どれもこれも実際に見たときとは全く違う。それくらい、肉眼で実際に見るオーロラは私を震撼させた。

遠い地への旅は、若ければ若いほどいい。柔軟な感性が研ぎ澄まされるし、その土地から吸収するものの濃さと熱量が、歳をいってからとは全然違う。
私がいつも後輩たちにアドバイスしていること。「たくさん本を読むべし」そして「たくさん外国に行くべし」。
異国を訪れてカルチャーショックを受けるって、人を嫌でも成長させる。
これを読んでいる皆様、機会があったら是非、神秘の国アイスランドを訪れてください。秋から春にかけてなら、かなりの高確率でオーロラを見ることができます。

さて、オーロラを眺めたときのあの感動がずっと忘れられずに、「三角のオーロラ」というタイトルの小説まで出版してしまった私。そんな私も、この歳で極寒のあの国へ行くにはちょっと英気が足りないので、情けないことに今は「久しぶりにハワイに行きたいなぁ。ハワイに行って何にもせずにただぼーっとしていたいなぁ」と思っている次第である。

What I saw~今月のオフショット

砂田将宏(BALLISTIK BOYZ)と川口蒼真(KID PHENOMENON)とランチ。まだ10代なのに食の好みがかなりおじいちゃん寄りの蒼真のリクエストで蕎麦懐石。将宏が持っているのは私へのハワイ土産の乾燥機シート。食後、我が家にて話題の「ドバイもちクッキー」を食べた。ふたりともイケメン崩壊な顔をしていたので、食べてる瞬間の写真は割愛。

佐藤寛太と鍼からの散歩。今日も今日とて、私が全くリアクションしなくてもずっーーーと喋っている寛太くん。昔、寛太と買い物をしているとき、寛太があまりにも喋るので、「日本語禁止。会話は英語オンリー」にしたが…それでも知ってる単語を駆使してずっーーーと喋っていた寛太…。大好きな後輩です。

事務所の近くで澤本夏輝(FANTASTICS)にバッタリ。私は急いでいたので、少しだけ話し、すぐにチャイルドシート付きの電動ママチャリに乗って走り去った。その勇姿を(笑いをこらえながら)すかさず撮る澤夏。そんな彼の1stフォトエッセイ『きらきらじゃない、僕の輝き方』(幻冬舎)が3月6日に発売になります。必見! 楽しみ!

小竹正人(おだけまさと)
作詞家。新潟県出身。EXILE、三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、E-girls、中島美嘉、小泉今日子など、多数のメジャーアーティストに詞を提供している。著書に『空に住む』『三角のオーロラ』(ともに講談社)、『あの日、あの曲、あの人は』(幻冬舎)、『ラウンドトリップ 往復書簡(共著・片寄涼太)』(新潮社)がある。

TEXT=小竹正人

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