AAAのメンバーでソロアーティストとしても活躍する與真司郎さん。SNSやアウトプットで前向きなメッセージを届け続ける與さんはいつもハッピーオーラ全開。ハッピーをシェアする彼がご機嫌でいるための秘訣は? 心に留めておきたい3つの考え方にフォーカス!

どんなときでも唱えるおまじない
僕がよく使う言葉、「人生そんなもん」。英語だと「That's life」って言うんだけど、これは僕にとってのおまじない。「大丈夫! 次があるから」という意味で僕自身心のなかで唱えるし、友達にもかけてあげる。生きていても思いどおりの100点が取れるかというと、なかなか100点を取るのって難しいと思う。だいたい、自分が思っている方と違う方向に行ってしまったり、思わぬアクシデントがあったり。上手くいっているときはもちろんハッピーでいられるけれど、想像していたものと違う方に悪い方に進んでしまったときに、これを思い出すと「人生ってそんなもんだよね。だから頑張ろう」って思える。一見、突き放しているように感じる人もいるかもしれないけれど、僕にとってはすごくポジティブな言葉。僕を含めて、周りの人を励ましている意味でフォトエッセイのタイトルに決めたんです。
与えられる愛と与える愛
皆さん、愛して愛されてください! もちろん恋愛的な愛でなくとも、家族愛や友達愛、いろんな愛があるけれど、愛を知るだけで漠然とした寂しさは消えるはず。でも、周りから愛されようとする前に、まずは自分を愛そう。僕は昔「自分を愛さないと人を愛せない」とアメリカの友人に何度も言われたんです。文中にもあるんだけど、ドラァグクイーン界の大御所、ル・ポールの名言に、“If you can’t love yourself, how in the hell you gonna love somebody else?”(自分を愛せなければ、どうやって他者を愛せるの?)というものがあって。最初はどういう意味か分からなかった。でも、イライラしてしまうときって自分のことを愛せていないと気づいたんです。
その意味が分かるまでは、自分に自信がなかったし人と比べてばかりですごくネガティブだった。母には愛されて育ったけれど、初めて彼氏ができて、また違う愛を知ったんですよね。本当の自分をさらけ出すことで、相手もオープンになってくれる。お互いに“I LOVE YOU”と言える関係になると、なんでも言い合える。僕はいろんな人から愛をもらったから、「自信を持っていいんだ。自分の人生はこれでいいんだ」って思えるようになった。そうしたら人にも優しくできるようになったし、本当にLOVEってすごく重要なことだと思います。


ポジティブになれる人との付き合い方
今となってはポジティブおじさんみたいになっているけれど(笑)、ネガティブになってしまうこともたくさんあります。でも、そんなときにもポジティブになれる生き方を僕はもう知っている。簡単なことだと、ワークアウトをすることや、散歩に行ったり、ヨガをしたり、気持ちを外に向けるとGOOD。
それにプラス、“自分と相性の良い人”と一緒にいること。僕は「2:6:2の法則」を信じている。世の中には自分と感覚が合う人が2割、どちらでもない人が6割、価値観が合わない人が2割いるという考え方。僕は常に相性の良い2割を探しています。その2割の人がいると、誰に嫌われようとも嫌なことを言われようとも、「僕には愛してくれる仲間がいるから大丈夫」と思えるようになる。
日本にいるときは「自分を隠し続けなきゃいけない」というプレッシャーからほとんど友達がいなかったから、アメリカで友達を探すことにしたんです。でも、言語もカルチャーも違うし、その上で僕と相性の良い人を見つけるのはなかなか大変だった。今は、良い仲間を見つけられたことに感謝しているし、探すことを諦めなかった自分の行動力を自分で褒めてあげたいです。
與真司郎フォトエッセイ『人生そんなもん』

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與真司郎(あたえしんじろう)
1988年11月26日生まれ。京都府出身。14歳でエイベックスに入り、2005年9月14日にAAA(トリプル・エー)のメンバーとしてシングル「BLOOD on FIRE」でデビュー。2016年6月には初のソロ作品をリリース。2021年3月からアパレルのみならず、雑貨、アクセサリー等、自身のライフスタイルを広く表現していくブランド「446 - DOUBLE FOUR SIX - 」(ダブルフォーシックス)の立ち上げを発表し、ブランドプロデューサーとしても活躍。
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